天国からの手紙
3年前に亡くなった父からメッセージが届いた。
実際には2014年に届いたものを本棚に発見しただけなんだけれど…。
「頑張り過ぎない様に」
2014年に、いつもの決まり文句と受け流していた一言が今ははっきりとした父からのメッセージとして意味を成す。
父とはケンカこそしないけれど、特に仲が良くもない、無難な親娘だったのだと思う。
深い話しもしないし、時々国際電話をした時には天気の話しをするぐらい。
そっちは寒くなってきたのか…。
ちょっと待って。お母さん、風呂から出たかな。
まあ、健康第一で。
母に代わる前に必ず言うその一言。
会話の少ない間を取り繕う決まり文句だと思っていた。
ふと本棚に発見した父からの一筆箋。
天国の父から手紙が届いた。
そう感じた。
先日、パッとしない自分を認められずにいる自分に気づき、そして今父からのメッセージに自分が頑張りすぎる性格なのだということに気づく。
20年もの間言い続けた労いの言葉の裏に、父が私の性質を理解していることを知った。
自分では気づくことのなかった私の性質を。
あまり色々考えるな。
気楽にやればいい。
あの大変だった頃。
友人から、お願いだから頑張り過ぎないでと言われていた頃、日本にいる両親に心配をかけないようにと何でもないフリをし、大丈夫、うまくいってると答えていた頃…。
父には頑張り過ぎて傷ついていた私が見えていたのかもしれない。
自分のことは意外に分からないもの。
人から言われても認められないもの。
故人は色々な形で私達にメッセージを届けようとする。
誰かの口を通して、本を通して、テレビを通して。
ふと心にとまったものがメッセージ。
本当だね。
十分頑張ったね。
もう、適当でもいいよね。
流れに任せれば大丈夫なんだよ。
そう言う父の声を聞いた気がした。
ふと、肩の力が抜けるのを感じた。
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