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【水鳥の歌と生活】2024年2月4日日曜〜2月10日土曜


 二月四日日曜

 七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。
 仕事の前にチョコザップに寄ろうと思うものの駐車場がいっぱいで入れず。四台しか停められないのは流石にどうにかならないのだろうか。
 仕事のBGMはYouTube Musicの自作プレイリスト「Brian Wilson - Love and Mercy」にする。
 一週間の日記をnoteに投稿する。
 夜は温泉に入ってツルヤで買い物をして家で晩酌をする。アルミ鍋のちゃんこを食べて七笑を三合弱飲む。

  良い人だなんていずれは誤認だと苛立つようなことを言うなよ。
  どうせ死ぬやつらの群れをゾンビだとフェラクティだって言っていたよな。
  悪人であればいくら殴っても誰かのためになっていいよな。
  古来より貴方のためと言う人の暴力などはありふれている。
  生きているだけで誰かが苦虫を噛んでいるから今日も生きてる。
  苦しみはその人だけのものだから分からなくても辛いものだよ。
  生活のリズムに乗せてたどたどしくカシオトーンを弾くような日々。
 二十四時就寝。

 二月五日月曜

 七時起床。Podcastで「髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」を聴きながら朝の支度をする。
 午前中はコインランドリーへ。洗濯機の待ち時間にミスタードーナツへ。ちくま文庫の『宮沢賢治全集5』を読みながらエンゼルフレンチを食べて、ブレンドコーヒーを飲む。
 乾燥機の待ち時間には付近を散歩する。雪が降り出した。遠景が白く霞んでいる中に立っている枯れ木が良くて写真を何枚か撮る。
 午後になると雪が積もり出したので職場の前の雪をかく。かいたそばから積もっていくので馬鹿馬鹿しくなり、程々のところでやめて雪だるまを作る。
 室内に戻ってしばらくすると下校の子どもたちがやってきたようで、雪にはしゃいでいる声が聞こえてきた。しばらくして雪だるまの様子を見ると頭が落ちて散乱していて、その後ろに積んであった雪にも無数の踏み跡があった。まあそうなるだろうと思っていたが、子供の想像力の無さというのは本当に暴力的だ。自分もそうだった。これを作った人がいて、破壊すればどう思うかということなど考えずに、ただぶっ壊したら楽しそうだということだけで頭がいっぱいになってしまう。ただ、それだけ夢中になってしまうということ自体には良い面もある。良い対象を見つけることができればその後の人生を豊かにする技能や知識を得ることができるだろう。見つかるといいね。雪だるまなんかはどんどん壊せばいい。壊さなくてもどうせ溶けるのだから。
 雪は夕方になっても降り続け、入っていた仕事もキャンセルになってしまったので翌日は臨時休業をするという告知だけをして早めに帰ることにする。
 温泉に入ってツルヤで買い物をし家で晩酌をする。切り干し大根煮、鬢長鮪刺身、鶏肉とネギと豆腐の鍋を食べて、七笑を四合飲む。やはり早い時間に飲み始めただけ沢山飲んでしまった。どうせ明日は休日のようなものなのだからそれでもいいのだ。

  雪が降れば仕事にならず仕方ない、酒を飲もうよ、明日も休もう。
  積雪のための用意をしてきたし、明日も多分外出をする。
  降雪が引く線は古いフィルムみたくただの散歩を彩っていた。
  窓も見ない形而上化の雪見酒。明日の朝を楽しみにして。

 マストドンで「東京は大雪らしい」から始まる短歌というお題があったので思いつくまま書いていく。そのうちお題を離れていく。

  東京は大雪らしい地下鉄も雪で止まっているのだろうか。
  東京は大雪らしい。排ガスが怖くて雪を口に入れない。
  東京は大雪らしい、上野で隆盛像の犬も喜ぶ。
  東京は大雪らしい。おそらくは電車がボブスレーになってる。
  東京は大雪らしい。プロジェクションマッピングででも那覇も雪だよ。
  豪邸に見える我が家も映像で、恐ろしいのは電気代だよ。
  プライベートゲレンデがあり人工の雪もエビアンとかを凍らす。

 二十四時就寝。

 二月六日火曜

 七時起床。radikoで「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聴きながら朝の支度をする。臨時休業とはいえ家でできる作業、確定申告の準備をしようと思ってはいるもののなかなかやる気ならず、十一時頃になってようやく動き出す。
 昼食にはカップ麺のちゃんぽんを食べる。
 午後も作業をして、家でできるだけの作業を終えたら今度は部屋の片付けをする。そんなことをしていたら夕方になったので、このまま今日は外出しないで家に居ようと決める。雪は昨日堪能したし、明日の朝も雪かきをしなければならないかもしれないのだから。
 夜は前日にツルヤで買ってあったもので晩酌をする。切り干し大根煮、鶏肉とネギと豆腐の鍋を食べて、七笑を三合飲む。飲みながらYouTubeで「バナナTV ハワイ編 The FINAL」を見る。雪に囲まれているからこそハワイの光景が見たくなった。

  100均の器でもいい食べ物もあるし酒器にはこだわったりする。
  手羽の骨と皮の脂の出汁を纏う豆腐のために鍋を煮立てる。

 以前は週に一度近況報告の音声を録音して配信していたのだが、久しぶりに文字だけでなく話をする機会を作りたいと思い、YouTubeチャンネルを作成する。ただ、ライブ配信をするための認証ができなかったので、リアルタイム配信をするとすればツイキャスを使用することになると思う。とりあえず以前のように事前に録音したものを配信する形にしようか。
 二十四時就寝。

 二月七日水曜

 七時起床。radikoで「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら朝の支度をする。
 早めに出勤して少しだけ雪かきをする。仕事のBGMはCocco『きらきら』にする。
 夜は松本市での飲み会に参加する。ゼロ次会のおでんから始まって和食屋までは平穏に終われるように注意していたのだが、その後何軒行っただろうか、日付が変わったあとに日本酒の飲み放題をやっているというバーに行った時点でもう自制が効かなくなり、その次の店でコカボムを飲んだのがダメ押しになったのだろう。コートも脱がないままカプセルホテルの布団に倒れ込んだ記憶は無い。

 二月八日木曜

 目が覚めると十時五十五分で、十一時のチェックアウト時間にギリギリ間に合った。スマートウォッチを見ると六時間ほど寝たらしいので、四時くらいに飲み終わったということか。
 老舗の喫茶店でナポリタンを食べる。ケチャップの酸味が効いていて美味しい。ただ、ナポリタンが届くまでに一度店内のトイレで吐いている。このまま二日酔いが始まると三十分置きくらいに吐き続けることになるが、ナポリタンを完食することができ、その後付近を少し歩いている時点では、多少気持ち悪い感じはあるものの二日酔いとまではいかないだろうと思っていた。
 車で上田市まで戻ってきた時点で抗えないほどの眠気に襲われ、帰宅してすぐに布団に入る。そのまま眠り続け、二十時頃に一度起きて温泉に行こうと思ったものの、着替えた時点で力尽き、さらに吐いてしまう。胃液で洗われたナポリタンの麺が少し混じっていた。また少し寝て、もう一度吐く。今度は色が濃くドロっとした液体だ。おそらく胆汁が混じっているのだろう。それを最後にまた朝まで眠ることになる。こんなに眠れるのかと思うほど眠り続けた。完全な二日酔いだ。

 二月九日金曜

 七時起床。radikoで「おぎやはぎのメガネびいき」を聴きながら朝の支度をする。
 出勤前に温泉に入る。まだ時間が早いので半年間パスポートが使える温泉ではないが、二百円で入れる共同浴場があるのだ。一時期毎朝この浴場に通っていた。浴槽とカランのみの簡単な浴場だが、ゆっくり浸かると体が芯まで温まる。これでようやく二日酔いが終了したという気分になる。
 仕事のBGMはYouTube Musicの自作プレイリスト「60s Donovan」にする。落ち着いた音楽が聴きたかった。

  吐き出すのは漂白されたナポリタン。まだ酔っていた正午の食事。

 夜はツルヤで買い物をして家で晩酌をしながら「赤えんぴつ in 武道館」一日目の配信を観る。そのために、いつも晩酌をしながら見ているPCに接続するスピーカーを購入してきたのだ。
 晩酌の内容は、鰹刺身と湯豆腐で七笑を三合飲んだ。
 ライブの内容についてはアーカイブ配信が始まっていないので具体的にはまだ書けないが、とても良いライブだった。お客さんもセキュリティもチケット特典の赤いチューリップハットを被っていて、ライブグッズの警備員が持つ赤灯のようなペンライトを持っていて、それが目立った装飾の無いシンプルな空間の中で統一感のある演出になっていた。曲については満遍なく選ばれていて、聴きたいと思っていた曲はほぼ聴くことができた。二人だけで演奏する曲もあるし、バックバンドを従えて演奏する曲もあるが、バンドの演奏も原曲をかなり尊重したアレンジになっていて違和感は全く無くむしろ厚みと迫力を増していてとても良かった。MCというかコントというか、曲間の部分については、武道館という高揚感は感じつつもいつもの赤えんぴつで、昔からライブを見てきた人にはこのMCだけで次に演奏される曲が想像できるような仕掛けもあり、それも見ていく上での楽しみになった。今のところ触れられるのはこのくらいだろうか。とにかくバンドを従えてのアレンジが良かった。ライブアルバムでもスタジオアルバムでも、音源をリリースして欲しい。スタジオアルバムを作るのであれば、できればバックバンドを入れたものと、これまでライブ会場でリリースしてきたデモ録音との二枚組がいい。これは昔からずっと思っていたことだが、これを機に製作してくれないだろうか。
 上のような内容のことをとりあえず喋ってみようと思い、ツイキャスで配信をしてみる。しっくりこない。やはり喋るということは苦手だ。細々と続けてみようかどうしようか、という感じ。
 二十四時就寝。

 二月十日土曜

 七時起床。radikoで「バナナマンのバナナムーンGold」を聴きながら朝の支度をする。この日の夜にも赤えんぴつのライブを控えているということで収録での放送。赤えんぴつバンドのマスターであるサイトウ ”JxJx” ジュンを迎えて武道館ライブに向けてのアレンジの話など。やはりアレンジは原曲を尊重するように気をつけていたという話、特にひーとん(日村)のギターのストロークからアレンジを発想していったという話が興味深かった。プロのミュージシャンはそういう発想の仕方をするのか。「それを胸に」のエピソードとエピソードを繋ぐ短いフレーズについての話もおもしろかった。物語だとは思っていたけど、本のイメージというのは言われてみると本当にそうだ。ミュージシャンが演奏していて一番気持ちいい曲が「桃ジュース」というのもなるほどと思った。フォークやポップスを基調とする赤えんぴつの曲の中でも「桃ジュース」や「イカレポンチ」「恋ごころ」といった曲はロック的なダイナミズムがあり、おーちゃん(設楽)が学生時代にバンドを組んで歌っていた頃のパンクやビートロックの影響を感じるからだ。そこに昭和歌謡のイメージが足されているのもおもしろい。フォークデュオというイメージに寄せているからなのか、これは赤えんぴつの曲ではないが2メン1ウーメン名義の「オレンジ」も昭和歌謡の匂いが濃く、設楽の嗜好の根っこに昭和歌謡があるということなのか。
 仕事の前にチョコザップに寄ろうと思うも満車で入れず。
 仕事のBGMはThe Charlatans『Some Friendly』にする。なんとなく聴きたくなって選んだのだが、今思えば赤えんぴつバンドのマスター、サイトウ ”JxJx” ジュンはオルガン奏者なので、そこから思い出したんだろう。
 夜は温泉に入ってツルヤで買い物をして家で晩酌をしながら「赤えんぴつ in 武道館」二日目の配信を観る。
 晩酌の内容は豚肉とネギ、豆腐のしゃぶしゃぶを食べ、七笑を四合飲んだ。
 ライブの内容についてはやはり具体的なことは書けないのだが、一日目との大きな違いはゲストミュージシャンの登場だろう。それぞれ、ただ自分たちの曲を演奏してもらうというだけではなく、赤えんぴつのライブに参加するという形だったので、赤えんぴつのファンであっても一日目との違いを楽しむことができる内容になっていたと思う。赤えんぴつ単独の曲もいくつか一日目には演奏していない曲があったし、MCや演出を変えている曲もあった。個人的にとても良かったのは「それを胸に」で、この曲自体はとてもいいのに単独ライブ「good hi」のDVDで見られる歌い出しの不安があって、どこか惜しい感じがあったのが、この二日間の中でも特に二日目の演奏はこれまでのベストテイクだった。おそらくおーちゃんは一日目の時点では音響に慣れていないということと、二日目を残しているということがどこか頭の片隅にあったのだろうと思われるのが、二日目はのびのびと歌っているように感じられた。二日目の中盤辺りから曲間でしきりにステージドリンク(最初は水だったが、途中からラジオでも話していたレモンティーになっていた)を飲むようになっていたが、最後までしっかり歌えていたしそこは問題なかったと思う。ゲストとの共演でいえば、トータス松本との曲がとても良かった。二日目で触れることができるのはこのくらいだろうか。二日目もとても良かった。
 酒を沢山飲んだので二十二時過ぎには就寝。

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