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蛟#17時毎日投稿
2021年1月3日 12:37
目を背けたくて背けたくて背けたくて。どうしようもなく、あなたが怖かった。あの日、いつかを誓った貴方と別れた日。こうやって、死ぬほど死ぬ気で生きているのに。このひとつの失敗はあまりに大きすぎた。暗い冷たく現実のものとは到底思えないこの檻の中は、皮肉にも太陽が当たれば、透明できれいな水が薄汚い自分を写す。いかにも、あの方は私を殺す気はないと。ああ、弱味を握り、心を握り、命を握る。