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アルバムレビュー

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レビューの少ないアルバム、好きなアルバムを自己満足でレビューしてます
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2023年12月の記事一覧

Stan Clarke - Children of forever (1972)

Stan Clarke - Children of forever (1972)

RTFやジョージデューク、上原ひろみ等の著名なミュージシャンと共演し自己名義のアルバムも有名なスタンクラークのファーストアルバムが本作です。デビュー前の彼はロフトジャズやスピリチュアル系の界隈に身を置いていたのでボーカルでアンディベイとディーディーブリッジウォーター濃い2人がボーカルをとっています。アンディベイはホレスシルバーの賛否分かれる人心3部作などで歌っていた人で深みと神々しさがある声です。

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Jimmy Smith - The Master (1993)

Jimmy Smith - The Master (1993)

本作はジミースミス12月の24と25日に大阪で行ったライブを収録したものです。フュージョン時代はパッとしなかったジミーですがモダンジャズが復活してきた80年代後半以降復活した頃なのでノリにのった演奏が楽しめます。またライブ日がクリスマスということでアドリブパートでクリスマスソングを交えているのがユニークで面白いです。

メンバー
ジミースミス:オルガン
ケニーバレル:ギター
ジミースミス:ドラム

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Commodores - Caught in the act (1975)

Commodores - Caught in the act (1975)

ライオネルリッチーがいたグループやバラードグループとして有名なコモドアーズですが初ヒット曲がファンクナンバーのマシンガンだったことから分かるようにその初期はクール&ザギャングやAWBのようなファンクバンドでした。キレのいいホーンにクラヴィネットを多用したサウンドはこの時期のモータウンで1番ファンキーだったといっていいと思います。

メンバー
ウォルターオレンジ:ドラム、リードボーカル
トーマスマッ

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Taj Mahal - Music Fuh Ya’(Musica Para Tu)1976

Taj Mahal - Music Fuh Ya’(Musica Para Tu)1976

タジ・マハールはブルースミュージシャンとしてキャリアを始めましたがブルースだけに留まらない活動をしました。それ故に黒いライ・クーダーなんていわれることもありますがタジからはライよりも素朴で学術的な印象がありません。旅で例えるならライは現地の言葉や文化を勉強したうえでガイドブックを読み込み、タジはフラッと出かけて現地の人とフィーリングで仲良くなっていくといった感じです。(この作品と代表曲をいくつか聴

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Toots Thielemans & The Shirley Horn Trio - For My Lady (1991)

Toots Thielemans & The Shirley Horn Trio - For My Lady (1991)

数少ないハーモニカでジャズをするトゥーツシールマンス。彼が歌手でありピアニストでもあるシャーリーホーンのトリオと共演したのが本作です。この頃はハーモニカ奏者として幅広いジャンルのミュージシャンのアルバムにゲスト参加したり、年齢による体力の衰えを理由にギターの演奏をやめてしまうのでギタリストとしてのトゥーツのアルバムとしては最後の方になります。

メンバー
トゥーツシールマンス:ハーモニカ、ギター、

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The Wes Montgomery Trio - S,T(1959)

The Wes Montgomery Trio - S,T(1959)

ウェスの記念すべき初アルバムです。この時ウェスは36歳。一応ライオネルハンプトンやモンゴメリーブラザーズ、マスターサウンズ(どちらもウェスの兄弟が結成したMJQやジョージ・シアリングクインテットっぽいグループ)等で録音は経験済みとは言えとても遅いです。たまたまウェスの演奏を聞いたキャノンボールアダレイと彼を信じたオリンキープニュースには感想しかありません。(ウェスに対し契約を持ちかけた際、ウェスは

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Carla Blue - Dinner Music(1976)

Carla Blue - Dinner Music(1976)

長らくフリージャズをやっていたカーラブレイですが本作ではなぜかスタッフのメンバーを迎えています。なぜ対極とも言えそうなスタッフを迎えたのかは謎ですがミケールズでのジャムを見るか噂を聞いて一緒にやりたいと思ったんじゃないかと予想しています。スタッフを期待すると結構これじゃない感をくらう一枚で結構聞く時の気分でこれはこれでいいって時とホーンが暗くてあんまりだなって時に別れます。(書いている時はあんまの

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