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私の最後の恋#4


その日は仕事を終えると
そのあと彼に会った



あんなことがあったあとだから
私の心は複雑だ


この日彼からこんな言葉を
きくことになるなんて思いもしなかった


『別れたい』


え、どうして。

頭は真っ白になる

当時付き合っていた彼とは
3年になる

もちろん結婚も考えていた

私も彼もそこそこいい歳だし

考えてくれてると思っていた

なんでとしか思えなかった。

はずなのに

心のどこかに『パンダ』がいる
自分が許せなかった



彼が言うには

私との未来が見えない。

という理由だった

そっか。なんとなく納得してしまう自分もいた


彼とは趣味も同じだし、聞く音楽も同じ
食べ物だって好きな物は同じだ

でも同じなのは私が全部合わせていたから。

彼の好きな事は何でもやったみた

彼にどうしても好かれたかった

彼に好かれている自分が好きだった

多分わたしは背伸びしていた

わたしはお金をかけなくても

公園で散歩したり、夜寒い中星を見に行ったり、
家でダラダラするのが好きだった

でも彼は私と一緒にいる時は完璧なデートを望んだ

例えば、その日のデートコースを前日に決めて

夜は美味しいディナーを食べる

嫌ではなかったけど、心の中では
これがいつまで続くのだろうかと思っていた


でも好かれるために私もそれを好きになった



そういう所だよ。

そう言われてしまえば終わりだ。

自分も心のどこかで終わりが来ることを
察していたのかもしれない
それに目を背けたまま3年という
月日を過ごしてしまった


この日で彼とはお別れをすることになった。


もちろん好きだったし悲しかった

でも、やっと解放されたような

不思議な気持ちになった



彼と付き合ってみて気づけたことは

たくさんあるし、感謝ばかりだ


『自分の好きなことを好きでいよう』


大事なことをわたしは思い出せた気がした。


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