【毎週ショートショートnote】月夜の寝ぐせ
くんくん……
私の横で無邪気な顔で眠っている君の髪の香りをかいでみる。そして私の長い髪の香りをかぐ。君の髪も私の髪も同じ香りがする。甘いフローラルのシャンプーの香りだ。
甘い香りに包まれて、さっきまで私達がしていた事を思い出しながら眠りにつく。その時の感触はまだ私の体が覚えている。君を愛してる。他の女性には同じ事をしないでね……。カーテンの隙間から三日月が見えた。
スマホのアラームが鳴り、枕元のスマホに手を伸ばす。横を見ると、もう君の姿はなかった。さっきまで君が着ていた部屋着が几帳面にたたまれてベッドの上に置かれている。スマホには君からのメッセージが届いている。
私はベッドから出ると、欠伸をしながらキッチンへ行く。まだ気だるさの残る体に喝を入れるように大きく深呼吸しながら伸びをした。会社に行ったら、私は君ににこやかに言ってやるのだ。
「課長、おはようございます。昨日はお疲れ様でした。あら、寝ぐせが付いてますよ」
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今週のお題は「月夜の寝ぐせ」です。
同じシャンプーの香りがする二人というのは、この歌からのイメージです。
この歌、大好きです。
この歌みたいなほんわかした話にするつもりだったのに、出来上がってみればww
なんか怖い話になっちゃったー💦
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