LONDON旅行、徒然なるままに
海外旅行に、行きたすぎる。
本当ならば、2日前は結婚式だった。
そして、新婚旅行は海外!と決めていたので、ウキウキしてガイドブックを買い、航空券を予約している、そのはずだった。
「海外旅行に行きたい」という抑えきれない気持ちで、外国人Youtuberが街歩きをしているチャンネルを見漁ったり、ポパイの台湾特集号を穴が空くほど読んだり、インスタで行きたい国のハッシュタグを検索しまくった結果、おすすめ欄に海外の絶景が出すぎてさらに精神をえぐられたり、挙句の果てにはヨーロッパの田舎町に住む夢を1ヶ月間で5回見たりするほどには、異国の風に、飢えている。
思い返すのは今年2月に訪れ、世界的に見ても多くの感染者が出た街、イギリスのロンドンである。
初めての、家族での海外旅行
事の発端は、今年4月から新社会人になった妹の一言だった。
「学生のうちに、もう一度ヨーロッパに行きたい。お姉ちゃん、一緒にロンドンに行かない?」
妹と私は、2017年9月に姉妹で東欧(オーストリア・ドイツ・チェコ)を訪れている。
しかしながら、世界的ベストセラー「ハリーポッター」の大ファンの妹は
イギリス、特にロンドンに並々ならぬ憧れを抱いていたらしい。
もう一度2人で行こうか、と思っていた矢先、父が転職することになり、まとまった休みが取れるようになった。
今まで、住宅メーカーの営業で海外旅行に行けないくらい忙しかった父の、社会人になって初めての、長い休息。
社会人になる前に海外に卒業旅行に行きたい妹。
もうすぐ独身ではなくなる私。
こんなタイミングは、もうない。
唯一の懸念は薬剤師として日々忙しく働く母だが、家族(主に父親)を溺愛する母は「休み取る!!!」と、案の定誰よりも張り切った返事をくれた。
出発直前まで、コロナウイルス問題に悩みつつ
「万全の体調で成田空港に集まる」
という固い覚悟のもと、岩手・山梨・東京という3拠点から、我が家の面々が集ったところから旅がスタート。
いざロンドンへ!
2月上旬、British Airwaysに乗り込んだ一家4人は
想像以上に快適な空の旅に嬉しい驚きを感じながら、11時間ほどの長いフライトを満喫していた。
母は海外旅行に行くのは新婚旅行以来25年ぶりだった。
余談だが、その時の行先はバハマとフロリダで、トランジットも含めて20時間ほどの長旅が相当トラウマだったらしく、「海外旅行は疲れるから嫌!!!」とかたくなに拒否していた。
(私から言わせれば、慣れない初海外に遠い場所を選んだからには当然の疲れだとも思うが、あえて言わなかった。)
そんな母は、想像以上に快適な機内がお気に召したらしく、結婚30周年にはハワイに行く!と今から張り切っている。
冬のロンドンは、気まぐれ
「霧の都」と称されるロンドンの天気が良くないのは、多くの人に知られているだろう。
そして冬は、とんでもなく寒い。
↑工事中だった「ビッグベン」
そんな前情報があったから、各々傘とフード付きのダウンを持参したが
想像通りの悪天候と寒さだった。
私達家族は生粋の東北人で、寒さには慣れているが何より風がとんでもなく強い。
2日目はバッキンガム宮殿が強風によって封鎖され、この旅の醍醐味の1つ衛兵交代を見ることができなかった。
※アイキャッチは4日目にリベンジした時の写真
↑天候の都合で封鎖中、と書かれた看板
朝はホテルから晴れ渡ったロンドンの街並みが見えたと思えば、昼頃から雲行きが怪しくなり、夕方にはブーツの中までびしゃびしゃに濡れるほどの大雨になった日もあった。
この旅のいちばんの悲劇は、ロンドン橋を渡っている最中に、強風で父の帽子がテムズ川にサヨナラしてしまったことかもしれない。
テムズ川に飲まれたパパの帽子、元気かな。
We are TYPICAL tourists!
けれど、そんな天候が気にならないほどにロンドン観光は心が躍った。
↑奇跡的に晴れたGreen Park
可愛い見た目でなかなかの量のAfternoon tea
リーズナブルな価格で本格的なAfternoon teaを楽しめる
Cameria's Tea House
沢山の茶葉が用意されていて、選ぶのも楽しい。
日本でも好まれているスコーン、本場のものはより
口の中の水分をすべて持っていかれるモフモフ感がある。
私は本場のスコーンの方が数倍おいしく感じた。
スコーンとサンドイッチを3つずつ食べて大満足。
世界一の「盗品」コレクションBritish Museum
とにかく広い、の一言に尽きる…
1日だととてもじゃないけど回りきれないので、狙いを定めて鑑賞。
いろんな名物があるが、古代エジプトが大好きな私は、ミイラや壁画を解説文までくまなく見られたのがとにかく満足だった。
↑死者の書。マアトの「真実の羽根」と「第一の死」後の死者の心臓を天秤に掛けている、有名な部分。
お土産に、父に猫の女神・バステトのぬいぐるみを買ってもらった。可愛い。
妹は歴史好きなので、10ポンドくらいするガイドブックを買って、お目当ての古代中国の壺をフロア中探しまくっていた。
(当時は特別展示で移動していため、残念ながら見ることができなかった…)
Abbey Road
世界一有名な横断歩道と称されるAbbey Road。
St. John's Woodという駅から3分ほど歩いた住宅街に突如現れる。
あまり自分の行先のリクエストをしない父が、珍しく「行ってみたい」といった場所。実はBeatlesのファンだったらしい。
有名な横断歩道にて、クラクションを鳴らされつつも無事写真撮影。
意外と車通りが多く、近隣住人は大変だなと思った。
近くにはAbbey Roadショップもあって、お土産選びも楽しいので、是非。
ハリーポッターの世界へ!
「Warner Bros. Studio Tour London – The Making of Harry Potter」は、ロンドンから離れているので、ロンドン市内からのバスツアーを予約した。
多少割高だけど、バスに乗り込んで直通で連れていってくれるのでおすすめ。
年明けから、ハリーポッター全7シリーズをすべてレンタルして予習してきたかいあって、映画で実際に使われた小物やセットが見られるのはとても楽しかった。
ハリーポッターシリーズだと2番目の「秘密の部屋」が大好きなので、「禁じられた森」ゾーンで見た、巨大な蜘蛛「アラゴグ」の登場にはとても感動した。雷鳴と共に突然上から出てくる演出に、妹と二人でビビりながらも撮影。
ちなみに公式サイトからの予約は、半年前には予約しないと入れないほど人気らしいので、ツアー組まずに行くなら要注意。
下記の記事がわかりやすくまとまっているので、参考にさせて頂きました!
ハリーポッターのスタジオツアー【ロンドン】
チケットの購入方法とアクセス
「Harrods」のAnnual Bear
ロンドンの有名デパート「Harrods」でその年の記念テディベア(Annual Bear)を買った。
今年は、ハロッズ内のダイニングのメモリアルイヤーだったため、コックさん仕様。価格は35ポンド(約5,000円)だった。
挙式の受付横に鎮座させる予定で、二人の名前の刺繍を入れてもらった。
延期して来年になってしまったけれど、前撮りで日の目を見たので満足。
ミュージカル「レミゼラブル」観劇
ミュージカルの中で、最も愛してやまない作品「レミゼラブル」を現地で鑑賞。
母きっての希望だったけれど、最終日の夜にふさわしい舞台だった。
本当に観れてよかった、の一言に尽きる。
全員での歌唱シーン「One Day More」、エポニーヌが亡くなるシーンは、何度見ても泣いてしまう。
「ああ無情」という日本語タイトルで、確かにハッピーなお話とは言えないのだけど、本当は見返りを求めない無償の愛に溢れた、温かい作品だと感じた。
ちなみに、去年の12月に劇場が「クィーンズシアター(Queen's Theatre)」から「ソンドハイム劇場(Sondheim Theatre)」に変わったらしい!
予約サイト「VELTRA」で予約したけど、バウチャーだけスマホか紙で提示すれば当日チケットを受け取れるので、忘れる心配もなく安心だった。
ちなみに、劇場近くの地中海料理のお店がとても美味しかった!
💛Bocca di Lupo
伝統的で、定番で、やっぱり素敵。それがロンドン。
イギリスは多くの歴史好きを虜にさせるヨーロッパ史の中でもとりわけ存在感を放つ歴史ある国である。
今回訪れた場所も、きっと世の中の多くの人が知っている場所だけど。
改めて訪れて、目で見て耳で聞いて、味わって感じるものは、やはり長い長い時間が育んできた本場の魅力なのだろう。
今回は4泊6日の短い旅だったが、今度は郊外にも足を伸ばしたいと思えるほどには素敵な街だったから。
またいつか、自由に飛び回れる日が来たならば、次はどんな景色を見に行こう?
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