マクロビアン薬剤師 立春〜春の養生
マクロビアン薬剤師 立春〜春の養生
現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。
調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』
わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。
本日は
旧暦師走廿ニ日
立春
東風解凍(はるかぜこおりをとく)
西暦2021年2月3日
今日は立春。
旧暦の年が明けました。
立春から立夏の前日の節分までが『春』
日足が少しずつのびて、気温が上昇します。
七十二候も第一候に戻ってきました。
東風解凍(はるかぜこおりとく)
東の風と書いて、『はるかぜ』
春一番とは違います。
春一番は、
立春から春分の間に、
日本海に低気圧のある気圧配置になり、
気温が前日より高くなった日に吹く
その年に初めて吹く、風速8m以上の南寄りの風をいうそうです。
七十二候の第一候
東風解凍の『東風』の『春風』は、
七十二候が元々中国の陰陽五行説から作られて日本に入ってきているという由来に関係しています。
中国の陰陽五行の考え方では、春は東を司るものとされているからです。
ここで、久しぶりに五行色体表を見てみましょう👇
薬膳・漢方検定公式テキストより引用
五行の『木』
の行に
五季『春』
五悪『風』
五方『東』
とあります。
さらに、
五色『青』
五味『酸』
とあり、
一番上の
五臓『肝』
となっていますので、
これから春の養生は『肝』を意識していきましょう。
ここでいう『肝』=肝臓ではなく、
肝臓の機能を含めたもっと広い範囲の働きを現します。
すなわち、
身体のさまざまな機能がスムーズに働くように調整して、気を巡らせる。
血を貯えて、筋肉や神経の働きをコントロールする。
身体の中に入ったものを分解して、余分なものを外に出す。
そんな肝の働きが高ぶるのを抑える旬の野菜をたっぷりと食べられる食事を意識していくと良いでしょう。
また芽吹く季節でもありますので、肌荒れ、口内炎などにも注意が必要になってきます。
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