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マクロビアン薬剤師 処方箋の疑義照会 その2
マクロビアン薬剤師
処方箋の疑義照会 その2
認知症健康サポーター。マクロビアン。
現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って7年目になりました。
調剤薬局での仕事は、マクロビオティックとは程遠い世界。
扱うものは『薬』
わたしはそれを、マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えに当てはめて考えています。
今日は、『疑義照会』についてのつづき
具体例をご紹介。
『処方せん中に疑わしい点(疑義)がある場合は、発行した医師等に問い合わせて確かめること (照会)ができるまで調剤してはならない。』(薬剤師法第24条)
と、法律で定められています。
まずは
処方箋様式が定められたものを満たしているか。
これは流石に最近は見られなくなりました。
病院の住所、医師の名前の署名もしくは記名押印、
患者さまの健康保険証の記載、
手書き処方箋では抜けることが多いところでもありました。
その処方せんの発行日。
処方箋は、発行からお薬のお渡しまでが4日以内と定められていますが、医師が了承出来る理由が有れば、その期限を延長することも出来ます。
そこから、処方せんの中身を吟味します。
まず、お薬の名前。
今は、お薬の名前の初めの3文字をパソコンに打ち込むと、候補のお薬が出て来て選ぶというふうになっているシステムがほとんどのようです。
ウッカリ選び間違えるということも起こり得るのです。
患者さまにお薬の説明をしているときに、患者さまが疑問を訴えて、問い合わせをしたら、全く違う薬だったということも無くはありません。
そしてお薬の量。
一日量か一回量か、粉薬であれば、成分の量か、粉そのものの量か。
お薬は全て、お子さんのお薬であれば、体重や年齢で、成人のお薬はそのお薬を開発するにあたっての試験の結果で一日量、一回量が定められています。
抗がん剤などの、お薬の一部では、体の体表面積でお薬の量が決まるものもあり、処方せんに書かれている量が正しいかどうかを薬局でもう一度確認するため、身長や体重を確認させていただくのはこのためです。
お薬の量についての確認は、
通常より多かったり少なかったりしたら、許容範囲内であっても念のため確認しているので、週に一度くらいはある認識です。
この量は絶対おかしいと思って問い合わせをかけた時には、医師から感謝されることもあり、決して『アンサング』ではありません。
そして、頭を悩ませるのが
『保険適応』の問題。
お薬の飲む時間や量が健康保険での診療となりますと、厳しく定められているため、そこから逸脱している処方は全て確認の対象になります。
このへんの確認に、AIが導入されることを切に望んでおります。
つづく
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