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『腐草為蛍』(くされたるくさほたるとなる)入梅〜傘の日

西暦2022年6月11日(土)
旧暦皐月十三日
芒種
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
入梅

季節はまた巡り、
七十二候は芒種の次候
『腐草為蛍』(くされたるくさほたるとなる)
『腐れたる草、蛍となる』の意味。
腐った様な湿った草の中から、成虫となった蛍がふわりと飛び立つ様。

草の中から蛍が舞い、明りを灯しながら飛び交う頃となりました。

古くは、暑さに蒸れて腐った草や竹の根が、蛍になると信じられていたそうです。

ホタルが羽化するのは、梅雨の始めの頃。
土が乾いて固くなっていると出てこれなくなってしまうこともあるようです。
梅雨の雨はホタルの生存にとっても大事な条件なようです。

そして、日本各地が梅雨入りとなっていく中、
今日が暦の上で、雑節のひとつ、
『入梅』

『入梅』は太陽の黄経が80度に達した日とされています。
暦の上で梅雨の季節に入る最初の日を指していて、
今日から約30日間が梅雨の期間となります。

入梅と、気象庁から宣言される実際の梅雨入りの日付は、
その年や地方によって若干異なりますが、
農家の人にとって梅雨入りを知ることは、田植えをするためにとても大切なことでした。

その昔の江戸時代の頃、
今のように気象情報の技術が発達していなかったため、
江戸時代にその目安として『入梅』が定められたと考えられています。

この
『太陽の黄経が80度に達した日をもって入梅』という太陽黄経に基づく定義は現在のもので、
旧暦では『芒種の後の最初の壬(みずのえ)の日』を梅雨入り、
『小暑の後の最初の壬の日』を梅雨明けとしていたそうです。

陰陽五行説では、
『壬=水の兄』
水の気の強い性格とされているので、水と縁がある日として選ばれたとか、、

そして、6月11日は、暦の上での入梅にあたることから
『傘の日』として制定されています。

マンション周りにも紫陽花が沢山植えられています。

今年から、折り畳み傘をブルーに変えてみました。

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