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『心』と『脾』を整える長夏
西暦2022年8月5日(金)
旧暦文月八日
大暑
大雨時行(たいうときどきにふる)
小潮
夏の土用十七日目
夏の土用も残すところあと1日となりました。
暦の上では空きとなっていきますが、
養生はまだ『夏』の養生が必要です。
夏は漢方の考え方でいうと
『火』『暑』『心』『赤』
陽気が盛んで天地の気が交じり合い、万物が生い茂って花が咲き乱れる季節です。
この季節の特徴に従って、
就寝時間にかかわらず朝は早起きをする。
日光を嫌がらずに、汗をかいて熱を発散し、
気持ちを爽快にして、心の機能をよくさせる。
これが夏の良い養生方法です。
〜『素問・四気調神大論』〜
夏から秋にかけて移行する、湿気の多い今の時期を「長夏』と言い、
五行学説では長夏は五臓の「脾』にあたると言われています。
この長夏の時期の養生は
◉早起きをする(日の出も早いのでしやすい)
◉直射日光を避け、水分補給を十分に『防暑対策』をする
◉冷たい飲食物の摂りすぎに気をつける
◉心(血液循環、精神状態)ところ脾(消化吸収機能)を健やかに保つ
の4つ。
暑い夏は、
血液循環を通して気血を全身に送り出し身体を温める『心の働き』と、
相通じます。
また
長夏は
農作物が生い茂り雨が多い時期で、
気血を生み出す『脾(胃)の働き』と
相通じます。
『心』と『脾』をあらためて意識したいと思います。
また
『冬病夏治』とうびょうかち
〜冬の病は夏で治す
という言葉があります。
夏の自然界の「陽気』の力を借りて、
冬に発症しやすい冷え性体質の改善をしやすい季節ともいえます。
夏の過ごし方でこれからの時期の養生にもつながることを意識していきたいと思います。
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