【キャンプレポート】3年8カ月ぶりのソロキャンプ
わたしが自転車ソロキャンをはじめたのは、2019年5月9日、すなわち年号が令和にかわった月からなのです。本当は平成のうちに1回行っておきたかったのですが、モタモタしているうちに令和になってしまったのでした。
その当時のレポートは、別アカウントで書いていました。
コロナ禍になってからは2回ほど、自宅ソロキャンというおバカ(でも楽しい)こともやりましたが、キャンプ場でのソロキャンは2019年11月12日~13日の印旛沼サンセットヒルズでいったん途絶えたのでした。
というのはメインのソロキャンプ場だった若洲公園キャンプ場が区営につき、緊急事態宣言だのまん延防止等重点措置だのが出るたびに休場になってしまったからです。印旛沼サンセットヒルズも市営だったりしますので同様です。
一方、空前のキャンプブームが来たおかげで民営のキャンプ場は混雑するようになってしまいました。それで億劫になってしまったんですね。
もう1つ理由としてあったのは、フラをはじめたことでした。女性として受け入れもらえて、すごくうれしかったのですが、発表会とかでけっこう忙しいんです。
60歳になる前にけっきょく何を取るかを一生懸命考えまして、フラではなく、自転車とキャンプに打ち込むことに決めたのでした。
こうしてコロナ禍がほぼ明けた2023年8月3日、3年8カ月ぶりに自転車ソロキャンプを再開したのでした。
キャンプ場は中断前に行ったのと同じ、印旛沼サンセットヒルズです。
熱中症アラートの出ている日は
この数年と言いますか、今後もわたしが生きているうちはおそらく、8月の晴天の日は熱中症アラートが出ている日と考えて間違いないでしょう。
わたしは暑さに強い上に臆病なので(つまり対策をしっかり過ぎるほどするので)、いまだに熱中症になったことはありません。
熱中症ってホントに怖いんですよね。身体に不可逆的な変化をもたらすおそれがある、つまり一生後遺症に悩まされる可能性があるということでして、その意味では放射能とかわらないわけです。
それなのに熱中症アラートが出ている中、自転車を漕いでキャンプに行くのは自殺行為と思う方もいるでしょう。しかし放射能との違いは、しっかり水分・塩分を補給し、それでもヤバいなと思ったら涼しいところに駆け込むことで対策できるということです。
放射能が充満している中に自転車で突っ込んでいくのとは根本的に違うわけですね。何か、自分でもたとえが悪いなあと思うのですが、実際そんなイメージを持っています。
キャンプ場に着けば木陰もありますし、タープで日陰も作れます。ドリンクの自販機もありますし、体調が悪ければ管理人さんに相談もできます。
問題は、キャンプ場に着くまでと帰り道なんですね。街中で倒れる分にはまだ命を取りとめられる気がします(走行中に転んで車にはねられたらアウトですけど、さすがにそこまでの無茶は絶対にしません)。
真夏の鉄則としては、多少車で混んでいても、10km以内ぐらいにコンビニがあるような道を走ることです。あと絶対に水は切らさない。食塩も持ち歩く。まだ走れると思っても30分に1回は休む。けっして飛ばさない。
この日は走行時間は1時間55分でしたが、経過時間は3時間15分でした。1時間20分、すなわち4割ちょっとの時間を休憩に当てたということです。
このときは持っていなかったのですが、サイコン(サイクルコンピュータ)はあったほうがいいですね。心拍数センサーも買う必要がありますが、平坦な道で脈拍が140bpm以内に収まっているかどうかは1つの目安になります。
お昼ごはんとお買い物は寺崎北にて
チェックインは11時過ぎ。設営前にお昼ごはんとお買い物を済ませるため、スーパーや飲食店が建ち並ぶ寺崎北(佐倉市)に向かいます。
わたしは回転寿司チェーンではかっぱ寿しがコスパが良いので好きなのですが、自宅の近所にないので、印旛沼に来たら寄ることが多いです。
当時は寺崎北のベイシアをよく使っていたのですが、最近になって臼井のイオンのほうがキャンプ場から近いことに気づきました。1.5kmしか違わないのですが、往復だと3km違います。10分程度の違いですが、心理的には大きいです。
オートキャンプでお昼ごはんを検索すると、だいたい寺崎北付近のお店が出てくるので、習慣になっていたんですね。
お買い物で通った道です。行きと帰りで違う道を使いましたので、15km弱になりました。
戻ってきたら、テントマットにカマキリが這っていました。カマキリのフォルム、わたしはけっこう好きです。
タープなしでも木陰は涼しかったです
印旛沼サンセットヒルズは木陰が多いのと、各サイトに大きめのテーブルがあるのでタープを持ってきませんでした。テントだけなので1時間足らずで設営完了です。
設営完了のご褒美ビールです! 枝豆の塩っ気が身体に染みます。
風が強めの日でして、木陰でタンクトップだとかなり快適でした。熱中症アラートにめげずに来てよかったー!
夏は基本的に出来合いのお惣菜で済ませます
この当時は、まだ自転車を買い替えておらず、シートポストに取り付けるタイプのリアキャリアを使っていました。荷物はクーラーボックスが詰めるぐらいで、それ以外は80ℓのリュックに詰め込みました。
要するにあまり荷物は持ってこられず、焚き火などもできなかったのです。調理器具や炭火コンロなどを持ってくるのもたいへんでしたので、調理も基本的にしない方針だったのです。
ですので、こんな感じで出来合いのお惣菜で、
お酒を楽しむ、という感じでした。
今でこそ焚き火は必須で、冬はお鍋、春秋はBBQ的なお料理を楽しむようになりました。
ただ夏は暑くて火を使う気になれません。暑い中、自転車を漕ぐので荷物もできるだけ減らしたい。ということで今でも夏はこんな感じです。
夕陽がきれいでノラちゃんが多いキャンプ場です
サンセットヒルズと言うだけあって、本当に夕陽がきれいなキャンプ場です。
空気が澄んでいる季節なら、夕暮れどきに富士山が見えます。
お昼間には見えなくても、日が暮れてから見えてくる日も多いです。
さすがに8月初旬はちょっと見えませんでした。
こちらは近所が農業地帯ということもあって、ノラちゃんが多いです。ハッキリ言って、可愛げはないですw 人なつこいというより、人をあまり恐れていません。
調理していないので、いわゆる生ゴミは出ないのですが、プラスチック容器にマヨネーズなどが付いていると舐めにきますので、食べ終わったら必ず洗うようにしています。
仕上げはカップ麺がいいですね。このためと朝ごはんのためにガスコンロは持ってきています。
沼って汚いイメージですけれど
日がかわって、8月4日。今回はずっとお天気に恵まれています。
早朝の印旛沼。遠いからかもしれないですが、とてもきれいです。
沼って汚いイメージがありますよね? IT関係の用語で言うと、データをいつでも使えるように整理したものをデータレイク(湖)と言います。いっぽう、ただデータを溜めているだけで使いづらいものをデータスワンプ(沼)と言うんですね。
湖と沼の違いは、厳密ではないようなのですが、基本的には深さなんだそうです。最深部に植物が見られないのが湖で、最深部に植物が繁茂しているのが沼なんだとか。一般的には浅い分、沼のほうが狭いのですが、印旛沼なんかはかなり広いほうだと思います。ただ幅が狭いから浅くなっているんではないでしょうか。
ちなみに池は、沼や湖より小さく、人工的なものなんだそうです。深さもおおむね5m未満とのこと。
朝ごはんはこれ。
そのまま食べるのではなく、
ホットサンドメーカーで焼くのです。
ちょっと焦げちゃいました(T^T)
お湯もガスコンロで湧かします。OD缶ではなくCB缶を使っています。CB缶なら災害時にも入手しやすいと思うからです(品薄にはなるでしょうけれど、少なくとも自宅にストックがあります)。
いちおう「他社のボンベは使うな」とどこのメーカーも言います。したがって他社ボンベでの事故については補償してくれない可能性もありますが、阪神淡路大震災のときに、救援物資のCB缶に互換性がなかったことが問題になって規格が定められたんですね。事故があった場合、その規格を満たしていないということでして、訴えたら勝てそうに思います。
以前、ニチガスのCB缶でリコールがあり、わたしも回収してもらった記憶がありますが、イワタニやソトなどの国内の有名メーカーのCB缶なら安心と思います。
ちなみに写真の火子ちゃんはニチガスですねw うーん。
少なくとも規格があるということで、わたしは他社のCB缶を使っていますが、オススメはしておりません。使用する場合は、自己責任でお願いいたします。
なおOD缶は互換性がないので、絶対に他社製品は使いません(だったら接続できないようにしておいてほしいんですけどね)。それがOD缶をやめた理由です。
ホワイトガソリンという手もありますが、これはコールマンでも何でも、ポンピングの部分がすぐに壊れるんでやめました。あとホワイトガソリン自体が危険物なので、ふだん自宅に置いておくのはちょっとはばかられる感じがあります。
https://e-koori.com/wp3/wp-content/uploads/2018/11/sol-0008-1704.pdf
ギア自体はかっこいいし、何となく玄人っぽいていいんですけどね。ランタンなんかは本当に明るいですし。
暑いときは食べすぎ・飲みすぎに気をつけましょう
8時45分ごろ。撤収を完了して、帰路に着く直前の写真です。当時は、クーラーボックス以外の荷物は、すべてリュックに入れてかついでいました。だいたい17kg~18kgありました。
この日の帰りはちょっとしんどかったのでした。自転車を漕いでいるときは、そうでもないのですが、コンビニで休憩を取っているときに、軽い立ちくらみがあったりしたんですね。
熱中症という感じではなかったので、おそらく食べすぎによる胃腸の疲れと飲みすぎによる軽い脱水症状があったんじゃないかと思います。ただこの状態は熱中症の引き金になるでしょうから、かなり慎重に運転しつつ、休憩も頻繁に入れました。
暑いときは塩っぱいものがほしくなりますね
11時45分ごろ、船橋市街にある赤坂味一に到着。ここまで約30kmを3時間かけてきたのですから、かなりゆっくりです。
赤坂味一は煮干しラーメンのお店で、店内はかなりくさいのですが、ラーメンはあっさりしていておいしいです。麺もスープにピッタリ。チャーシューはちょっと歯ごたえがあるタイプですが、噛めば噛むほど味が出てきます。
カウンター11席、テーブル22席のまあまあ大きめのラーメン屋さんと思います。いつ来てもほぼ満員なのですが、行列に並んだことはありません(口コミを見ていると行列の日もあるようですが)。ガラガラだと寂しいけれど、行列はイヤというわたしにはピッタリのお店なのです。
ソロキャンプの帰りはお昼ごはんを食べてから帰ることが多いのですが、基本的にラーメンかカレーです。どちらも塩分が多いんですよね。夏は塩分の多いものがどうしても食べたくなりますし、疲れも多少癒える気がします。
とはいうものの、赤坂味一から自宅までは10km足らずなのに、自宅まで残り3kmのところにあるコンビニで最後の休憩をしたのでした。
月末には60歳の誕生日を迎えるということで、慎重にも慎重を重ねたのです。おかげで無事に帰り着けました。
今はロードバイクですけど、当時はクロスバイクで、しかもギアが後ろ(8段変速)しかなかったのです。平地はぜんぜん良かったのですが、登り坂ではかなり消耗しました。その点、今はかなり楽ですね。
ということで、3年8カ月ぶりの自転車ソロキャンプは恐る恐るでしたが、無事成功しました。60歳の誕生日には自転車を買い替えようと漠然と思っていたのですが、この回の特に帰りがたいへんでしたので、買う決心も着いたのでした。
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キャンプ歴30年以上、ソロキャン歴5年の(2024年6月現在)みゆひょんこと森川ミユキです! キャンプできる場所って意外と近所にありまして…
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