お肉が“しわい”ってどんなん?
先日友達と話していた時のこと。
彼女が新しく出来た焼肉屋に行ったという話をしていたのですが、会話の中で気になる一言が…。
それがこちら。
「お肉がしわくて」
はい、久しぶりに出ましたー!
私の大好物✨初めて聞く方言シリーズです。
話の流れや雰囲気から、マイナスの言葉だということは分かります。
何となくお肉が不味い、かたい、という感じかなーと想像しました。
お決まりの「どんな字?」「語源は?」との質問にも、返ってきた答えはやはり「分からない」とのこと😓
どうやらかたいだけでなく、スジがあって噛みきれない、飲み込めないという意味で使うようです。
しわい=吝い
そもそもしわいを辞書でひくと、
吝嗇【りんしょく】と言えば、極度に物惜しみすること、ケチを意味しますし、
吝嗇家【りんしょくか】は、ケチな人のこと。
確かに意味としては納得できますが、「吝」という字に「しわい」という訓読みがあったことを初めて知りました😲
“しわい”を使う地域は
では、この“しわい”を、食べ物が噛みきれない、飲み込めないという意味で使う地域はどこか。
調べてみると、
・北海道
・岡山、鳥取、島根、山口など中国地方
・兵庫の西側(岡山、鳥取に近い地域でしょうか)
ちなみに、私は生まれも育ちも兵庫ですが、初めて聞きました。
今住んでいるのは西側ではないし。
兵庫の西側ってどの辺りからなのか。
新たな疑問が沸いてきてしまいました。
また、青森や岩手などでは、噛みきれないことを“しない”というそうです。
今度はしないを辞書でひいてみました。
その語源は…
辞書によると、しわい【吝い】、しない【撓い】どちらにも、「かたくて噛みきれない」というような意味はありません。
結局、はっきりした語源も分かりませんでした。
なので、ここからは私の想像ですが、
吝い=ケチ
ケチだから安いお肉を買う→安物のお肉はかたい→噛みきれないという意味で使うようになった。
(ちょっと無理矢理ですかねー笑)
あるいは、
元々は、しない【撓い】で、
(撓い=しなやかで弾力がある→噛みきれない)
しないが変化してしわいになった。
(こちらの方が、まだありそうな気がします)
あくまでも私の想像なので、何かご存知の方がいらっしゃれば教えていただければ嬉しいです😊