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【読書記録】medium 霊媒探偵城塚翡翠

こんばんは、もこみです。
今日は読んだ本の感想などを書いてみたいと思います。
読んだ本はこちら。

相沢沙呼さんの『medium 霊媒探偵城塚翡翠』

私が読んだのは文庫版ですが、単行本が発売されたのは2019年。当時本屋では大量に平積みされ、本格ミステリ大賞やこのミステリーがすごい!など五冠獲得!とかなり話題になっていた一冊。
気にはなっていたものの、なかなか手をつけていなかったこの作品ですが、10月スタートでドラマ化されるとのこと。
私は先に原作を読みたい方なので、何とかギリギリ間に合いました😄

あらすじ

推理作家の香月史郎は、知人の付き添いで霊媒師 城塚翡翠と出会う。彼女の能力を目の当たりにした香月は、証拠能力のない翡翠の霊視にそって、論理的な道筋をつけ、真相にたどり着くという手法で事件を解決していく。
短編4編とその間に挟まれた連続殺人鬼の視点で描かれたインタールードから構成される。

感想

霊媒探偵とあるので、探偵役が霊能力や特殊な能力を使って、事件を解決するのかと思っていたのですが、少し様相が違った。

霊媒師の翡翠がその力で犯人や手がかりとなるものを視て、香月がそこから論理的な推論を導き出し事件を解決するという手法で、香月のほうがホームズのよう。
でも、翡翠の霊媒の力ありきなので、ある意味2人ともホームズと言えるのかも知れませんが。

特殊な力を持つが故に孤独な人生を送ってきた翡翠(しかも若くて美人で素のキャラとのギャップあり!)に同情し惹かれていく香月と、自分を理解してくれる香月に信頼を寄せていく翡翠という分かりやすいラブロマンス要素も入ってきて、ライトノベルかキャラ小説かと思っていたところ、終盤一気にひっくり返される事態に。

これ以上はネタバレになりそうなので書けませんが…。“全てが伏線”という謳い文句があるからには、ラストに何か仕掛けがあるとは思っていたけれど、そう来たか!という感じ。
好き嫌いは分かれると思いますが、私は楽しめました。

さて、ドラマがどんな感じになっているのか楽しみです。


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