干支の扇子コレクション
ちょうど一年ぐらい前、こんな記事を書きました。
茶道に馴染みのある方はご存知だと思いますが、毎年秋頃になると、翌年の干支や勅題にちなんだ帛紗が販売されます。
私は毎年新しい帛紗を買って、新年の初稽古の日に使うようにしています。
同じように、扇子も干支を描いたものが色々出ていて、気に入ったものを購入したり、いただいたりして、気付いたら結構増えていました。
そもそも扇子とは
扇子と聞くと、暑い時にうちわのように仰いで使うものを思い浮かべるかも知れませんが、茶道ではまた別物。
そもそも、仰ぐという使い方は絶対にしません。
茶道において、扇子は「結界」を意味します。
挨拶の際に扇子を自分の前に置くことで、相手への敬意を示していると言われています。
結界なので、広げずに閉じた状態で使います。
他には、月謝やお祝いなどを渡す時に、開いた扇子の上に月謝袋や金封をのせてお渡しします。
干支の扇子
では、私の持っている扇子の中から干支のものをご紹介。
まずは今年使っている卯年の扇子。
色使いは違いますが、構図は似ていますね。
卯年は可愛い図柄が多いです。
そして来年、辰年の扇子。
右側の扇子は、白地に金でタツノオトシゴが描かれています。上品でお気に入りの扇子です。
ちなみに、右側は約12年前の辰年に買ったもの、左は24年前(!)の辰年に当時の先生からいただいたものです。
続いて、丑年。
分かりにくいかも知れませんが、藤と一緒に描かれているのは牛車です。
そして、未年。
左は分かりやすいですね。右は「未」の字が金色で描かれています。
番外編
干支以外の扇子では、和歌が描かれたもの。
左は百人一首でよく知られる小野小町の歌。
花の色は うつりにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに
右は俵屋宗達の蔦の細道図屏風にある和歌。
あとつけて いくらの人の 通ふらん ちよもかはらぬ 蔦の細道
あとは、こんなものも。
先に触れた通り、閉じた状態で使うことが多い扇子ですが、どうせならお気に入りのものを使いたい!
ということで、これからもどんどん扇子コレクションが増えていくんでしょうね。
でも、コレクションとはいいつつ実際に使っているので、決して実用的でないお飾りではありません。
今後も気に入ったものは買ってしまうと思います😊