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季節を感じる〜夏の懐紙〜
こんばんは、もこみです。
ここ数日猛暑が続き、すっかり夏本番ですね。
突然ですが、皆さん懐紙ってご存知ですか?
文字通り「懐に入れて携帯する二つ折りの和紙」。
茶道ではお菓子をいただく時に使うことが多いです。
男性用と女性用では大きさが違いますが、基本は白の無地。
ですが、色がついていたり、絵が描いてあったり、透かしがあったり、と実は色んな種類があります。
今では茶道具屋さんはもちろん、和雑貨屋さんや観光地などでも売られているのをよく見かけます。
ちなみに懐紙が重なった一束を一帖(じょう)と呼びます。
一帖30枚入って数百円から、高くても600円程度でしょうか。
茶道具はなかなか手が出せませんが、懐紙ならと言うことで、可愛い懐紙、きれいな懐紙を見付けると、ついつい買ってしまいます。
先ほど基本は白無地と言いましたが、私の先生は、正式な場では白の無地を使うということを分かっていれば、お稽古ではどんな懐紙でもOKという方なので、季節に合った懐紙を用意してお稽古に行くのも楽しみのひとつとなっています。
ということで、今月以降使えそうな夏の懐紙をご紹介。
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右側三つは金魚がモチーフ。涼やかな水のイメージ、そして夏祭りでの金魚すくいなどから、この時期金魚の懐紙が多く見られます。
左下は千鳥。波に千鳥という文様がありますが、波=夏というイメージから、私はこの時期によく使う懐紙です。
ちなみに、千鳥は特定の鳥ではなく、水辺にすむ群れで飛ぶ小鳥の総称のようです。
そして左上は星。七夕が近いこともあり、今週のお稽古の時に使ってみようかと思っています。
ただこの懐紙、星ということならクリスマスの時期にも使えるかな、と思ったりしています。
他にも朝顔の懐紙や花火の懐紙など、夏らしいものがたくさん販売されています。
私はお菓子をいただく時に使うことがほとんどですが、便箋代わりにしたり、立て替えていただいたお金を渡す時などに封筒代わりに使ったり、と色んな使い方があります。
季節を感じるアイテムの一つとして、皆さんもぜひ懐紙を使ってみてはいかがでしょうか。