キレイな歯は、綺麗な人生を創る
私の歯並びは凸凹だ。
上の歯は前突、下の歯もガタガタ。
学生時代はよく歯並びをバカにされ、虐めを受けた。
自分の歯並びが大嫌いだった。
他人の目線が自分の歯に向いているのを感じ、人の目線が気になるようになった。
自分の顔を見るのも嫌だった。
それがトラウマとなり、大人になった今でも、鏡も見たくないほど嫌悪感を覚える事がある。
今、こうして文章を書くことすら・・自分としては勇気を出している。
まして言葉にして誰かに話すなんてもっての外。
思い出すだけで涙が出そうになる・・それはずっと、今も変わらない。
どうして私の歯は凸凹なんだろう。
歯並びがキレイな人が羨ましかった。
人に見られるのが嫌だった。
失恋すると『歯並びのせいだ』と思った。
もし歯並びがキレイだったら、私は幸せな人生を送っていたんじゃないか。
だって客観的に顔だけみると、すごく可愛い訳ではないがブスでもない。
幼少期に矯正してくれなかった、両親を心の底から恨んだ。
私の人生を返して欲しい!!
お前らのせいだ!!
ずっと心の中で叫んでいた。
思い返すと・・
小学校低学年の頃。
家族でケーキを食べた時。
私がかじり付いたケーキの跡を見て、父が笑った。
『見て!見て!ネズミみたいだね!笑』
悪気がないのは感じたが、そのくらい私の両親は、私が苦しんでいる事に気付いてくれていないんだと悲しく思った事は、鮮明に覚えている。
今でも嫌なのは写真。
特に入学式や卒業式なんかの集合写真では、歯を見せずに笑顔を作る事が要求される。
でも私にはそれが出来ない。
口を閉じるので精一杯なため、いつも写真は無愛想。
そんな私は『子供を産む』のが絶対に嫌だった。
自分の歯並びの遺伝子が子供にも影響するのではないか。
私と同じ人生を歩ませるのではないか。
私が原因で友達から虐められるのではないか。
不安で不安でしょうがなかった。
『歯列矯正』をすればいい。
そう思う方もいるかもしれない。
でも私にとっては
『矯正してるんだ〜』
と、他人に思われる事も耐えられなかったし、もはや大人の歯列矯正を出来るほど簡単なものではなかった。
そんな私が、結婚して長女を授かった。
彼女が成長する中で、避けられない壁にぶつかる。
やはり彼女も顎が小さく、乳歯が永久歯に変わり始める頃には
『歯列矯正が必要かも』と思った。
不安は的中した。
幸い、私ほどの状態ではない。
でも私としては、どうしてもキレイな歯並びにしてあげたかった。
私の自己満足なのかもしれない。でも・・・
『私のような人生を歩ませたくはない』
初めて歯科受診したのは保育園年長。
矯正が必要だと感じたのは小学校2年生の頃。
同僚や友人の口コミ、ネットの情報、真剣に探しまくった結果・・
車で1時間かかる隣の市まで通院している。
私が調べた限りでは歯列矯正が有名で、良い歯科。
看護師も医師も優しく、娘もその病院が好きみたい。
矯正治療をして数年経った2024年春。
「もう大分良くなってきたので、毎月の通院を数ヶ月に1回にしましょう」と、医師に言われた。
確かに娘の歯並びはとてもキレイに揃っている。
尚かつ
・幼少期は食べれるフッ素タブレット
・月1回のフッ素塗布
・仕上げ用歯ブラシの使用
・歯磨き後のモンダミンうがい
これを小さい頃から継続している結果、虫歯もない!!
キレイな歯を維持できている。
先日、娘に言われた。
「ママの歯も、おばあちゃんがちゃんとやってあげたらよかったのにね!」
「もし私だった恥ずかしくて学校行きたくない!」
そっか!
娘もそう思ってたんだね。
やっぱり歯はキレイな方が絶対にいいよね。
矯正してあげて本当に良かったな、と思った瞬間だった。
世界中で大流行した『新型コロナウイルス』
様々な行動が制限され、経済はもちろん、うつ病や精神疾患者が増えるなどの社会的問題となった。
でも私にとって・・
『マスクが習慣化されたこと』
これだけは本当にありがたかった。
少なくとも以前よりは人目が気にならない。
ただ私はこの先・・
たとえ一人になったとしてもマスクを手放せないかもしれない!!
そのくらい、私にとって自分の歯は
自分の人生そのものを表すほどの大きな影響を及ぼしている。
キレイな歯は健康な身体を作るだけでなく・・
心の健康も保ってくれるのだと思う。
唯一、娘の歯がキレイで健康なことが・・私の心の救いである。