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語学オタクのアラ還主婦のディープな奈良旅〜1日目 お昼から〜

こんにちは。にわか奈良オタクになったGerryです。

今回はちょっとディープな奈良旅を楽しんでいます。

イタリア〜ンな素麺を楽しんだ後はお茶をいただくことになっています。
なんと無料で参加できるとのこと。
これは行くっきゃないでしょ。

お茶席に参加

無料という言葉につられてノコノコとやってきた私たち。大正時代の美術商が建てたという古民家の離れでお茶席が設けられるというので、早速中へ。

外国人観光客の姿も見えます。さすがに正座はできないので椅子席に座っていますよ。なんなら私もそっちの椅子の方がよかった・・・。正座、キツイですよね。

おそらくこのお茶会のご主人だろうという着物姿の男性が、あれこれ説明してくれます。床の間の花器や香炉について、お茶の飲み方とかお菓子の食べ方について。
本格的なお茶席ではないためか、大変ざっくばらんで、「お茶碗はどっちに回してもいいですよ。自分に向けられた正面を汚さないようにちょっとずらしゃあいいんです。」とか「今日のお茶菓子は干し柿です。まんま干し柿なんで、黒文字では切れないと思います。手でガブっといっちゃってください」とか。

これはありがたい。肩の力を抜いて楽しむことができそうです。

言われた通りに手で干し柿にかぶりつき、お抹茶をいただきました。

干し柿の形をした生菓子かと思いきや
干し柿そのものでした
懐紙がいかにも奈良です
けっこうなお手前でございました

とても静かな時間が流れます。

どこの国からいらっしゃったのかはわからないけれど、外国人観光客の方々も楽しんでいるようでした。

素人にも大変優しいお茶会でした。

旅の目的のひとつ、正倉院展

今回の奈良旅の目的のひとつが、奈良国立博物館で開催されている正倉院展です。

2階から撮影してたら係の人に止められました
身を乗り出すと危ないそうです
すみません!

東大寺の敷地内に残っている正倉の中の宝物は今ではコンクリートの蔵に収蔵されていますが、毎年虫干しと管理を兼ねて外に出されます(これには天皇陛下の勅命が必要だそうです)。そのタイミングで行われるのが正倉院展です。毎年出展されるものが違うので、毎回通いたいくらいです。

歴史の教科書に出てくるような「螺鈿紫檀五弦琵琶らでんしたんのごげんびわ」(ラーメンズファンにはたまらない)とか「玉虫厨子」などが見られるんですよ。今回は出展されていませんでしたけどね。何十年か前に見たことがあります。

奈良時代、亡くなった聖武天皇の后である光明皇后が亡き夫の愛用品を東大寺に捧げたところから正倉院の歴史が始まります。
倉のことを正倉と呼び、正倉が集まったものが正倉院と呼ばれます。正倉は何棟かあったはずですが、現在まで残っているのは1棟のみです。倉の中は3部屋に分かれていて、南倉、中倉、北倉と名前がついています。

正倉院展は今年で76回目ですが、まだ初出展のものがあります。宝物は約9,000点あるそうですからね。全てを見るのは不可能かしら・・・。

日にちと時間指定のチケットが必要なので、オンラインで申し込みしておきました。チケットはQRコードです。この辺は大いに近代的。

一歩中に入ればそこは宝物殿です。1,300年前のものとは思えないほど色鮮やかな鏡や木の箱や肘置きなどが輝きを放っています。

幾何学模様がとても美しいんです。当然コンピューターなどの道具はありませんからね。墨と筆と紙でデザインしたものでしょうが、恐ろしく正確で美しいのです。

ヘッダーはフライヤーの写真なんですが、七宝焼の鏡が中央にデザインされています。これも見事な細工でした。現代でも通用するデザインですよね。全然古くない。

便利な道具などなくてもなんとかなるもんなんだ・・・。

人間ってすごいや。

ガラスのサカナたち

その中でも目を引いたのがガラスでできたサカナたち。4匹います。
青、緑、黄緑、黄色に彩色されたガラスのサカナ。なんでも紐をつけて腰からぶら下げていたというじゃありませんか!

正倉院展のフライヤーより

オシャレです。

ネーミングもいいですよね。サカナじゃなくってうおってのもいい。

アクリルで出来たものがショップで売られていたので買ってきました。箸置きとして使えるかな。このまま並べて飾っても良さそう。残念ながら穴は空いていないので腰からぶら下げることは出来ないですね。

可愛らしいお魚たち
ペンダントトップとしても使えそうです

時代を感じさせないデザインです。当時の職人さんってすごいですよね。これから1,000年経っても、きっとこのデザインは古びないと思います。

時間指定のチケットの楽しみ方

今回はレイト割なるチケットがあり、17:00からと17:30からの入場が可能なチケットが売られていました。今回は17:30のものをゲット。これがとってもお得だったんです。

入場した直後は押すな押すなの大混雑。ガラスケースには容易に辿り着けません。
なんとか体をねじ込んで展示物を見ていたのですが、後ろからも押されるのでゆっくり見ていられない。

とりあえず最後まで足早に見てから、最初の展示に戻りました。最終組のチケットですからね、後から入場してくる人がいないんです。だから初めに見た展示の周りには人がいない!!めっちゃ空いてる!!

拍子抜けするくらい空いている展示物の周りをなん度も何度も見てまわりました。ガラスケースに息がかかって曇ってしまうくらい顔を近づけて見ました。顔の脂くらいは付着させたかもしれない……。

時間指定のチケットの最終組って案外いいかも。

しかもレイト割は通常料金より500円安いんですよ。それなのに更なるお得感!
来年もコレで攻めます。

あぁ〜〜いいもの見せてもらったぁ。
来年はどんなものが展示されるんだろうなぁ。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
次回は東大寺のディープな楽しみ方をお届けします。


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Gerry
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