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やさしい記憶

やさしくするのは

やめてほしいの


やっぱりあなたと一緒にいるのは

やめた方がいいんだわ


やみそうにない雨が

やむのを待っている気分だわ


やすむ暇もなく

やいばを向けられ

やんだ心を傷め続けているの


やすやすと 私の心を

やす売りすることなんてできない


やくそくのために

やせ我慢をするのは

やめにしましょう


やさしかった二人の

やすらぎの記憶を

やめる心に

やき付けて

やり過ごすしかないのね

やまを登るような 険しい道程を



追伸

やはらかに 柳あをめる 北上の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに

という、石川啄木の句が好きでして。

「や」と「き」が繰り返されることによって、心地よいリズム感が生まれるそうです。


ということで、これにヒントを得て文頭を「や」で揃えてみました。

今回はさすがに無理矢理感がすごいかも。

こういう詩も押韻に入るのかな。


もしやってやろうという方がいらしたら、後は頼みます...「や」のゲシュタルト崩壊。





読んでいただき、ありがとうございます。 良ければまたいらしてください。