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君の知らない君の詩

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自作。思い入れのある、手紙のような詩。 マガジンのタイトルは、ASKAさんのアルバム名のもじりです。
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2021年4月の記事一覧

夢の中で

夢の中で

君が、世界の最後だった。

すべてを諦めた最後の時に、

忘れていた故郷の景色が、不意に蘇った。

それが君だった。

これが夢じゃないと知っているけれど、

幸福とは幻であることを

僕はどこかで悟っている。

君が死んだら、もしも死んだら、

夢に取り残された僕は、何処へ向かって歩けばいいのか。

追伸

スピッツの「夢じゃない」とCHAGE and ASKAの「迷宮のReplicant」を合

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優しい陽射し

優しい陽射し

初めて ひとりでもいいと思えた

同じひとりでも 以前のひとりとは違う

今の私には 寄り添うものがある

不安から逃れるためだけに

想ってもいない人の袖を掴んで

自分を慰めるようなことは したくない

私は 私の気持ちに 素直に生きていきたい

私が持つ愛を 大切に守っていきたい

そこにはもう 悲しみはない

空は晴れた

君も そんな今の私を

喜んでくれるよね

追伸

タイトルは尾崎

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半身

半身

僕の中に 君がいて

君の中に 僕がいる

そして僕は 再び欠けてしまった

いつか聞いた絵本の物語のように

僕の隙間に ぴったりと嵌る欠片を探して

それを見つけた

それが 僕にとっての君であり

君にとっての僕である

そして僕は 再び欠けてしまった

僕はここで 待っている

隙間を無理に埋められて 連れ去られた君が

あの頃と同じ 隙間を携えて 

僕の元へ帰って来ることを

僕はいつ

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道

楽しみを先延ばしにする必要なんてないだろう

今 私が行きたいと思う場所こそが

私の居場所なのだから

貴方を想う 私だけが真実であり

それ以外の希望を持つ 未来の私など

私にとっては無価値なのだ

だから このまま

すべて 捨て去って

すべて終わりにしてしまいたい

世の誰もから

理解されず 呆れられても構わない

いつか この途切れた道にたどり着いた人が

私の気持ちを知ってくれれ

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手  #100文字の世界

手  #100文字の世界

悪い夢を見た

震える頬を撫でられた心地がして目を覚ます

胸を撫で下ろした直後に気がついた

夢の中の苦しみは

現実でも変わらないことを

それでも私は

愛おしむ心を知っている

慈しむ手を知っている

私は永遠に独りではない

追伸

こちらの企画に参加された方の作品を見て、やってみたいなと思い書いてみました。

限られた文字数の中でどう文字を並べていくか、考えながら文章を紡いでいくのが楽

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