ジェンダーギャップの解消のため宮崎大学工学部が入学選抜に女子枠を設置。腹の底から「ばかじゃねーの?」と声が出た件。
宮崎大学工学部は、2024年度実施する入学選抜から新たに「女子枠」を設けると発表したそうです。
目的が、「ジェンダーギャップを解消するため」だそうです。宮崎県で起こる出来事にうんざりすることは割りと多いので耐性はある方だと思いますが、今回のニュースにはさすがに
ばかじゃねーの?
と声が出ました。
普段は読む価値があまりないヤフコメのコメント欄ですが、このニュースを伝えるMRTのニュースのコメント欄には、今のところこの決定を擁護する意見は一つもなく、まっとうな批判の嵐です。
記事が消えても残るようにこの記事でもコピペして残しておきます。
私個人は大学の理系転換支援の公募に、宮崎公立大学は応募すべきではないかという記事も書いた通り、県内に先端の理工系の学生を増やすことそのものについては賛成です。それが、農業や観光など生産性の低い産業しかない宮崎の産業構造を少しずつでも変えるきっかけになるかもしれないからです。
しかし、私立大学であればともかく、国立大学の理工系学部が、実力も伴わない女子学生を「ジェンダーギャップの解消のため」に優遇するなどということを決めてしまうことはあってはならないと思いますし、そんな制度で入学した学生は却って十字架を背負うことになりかねません。
この Note では何度も持ち出す人口ピラミッドの図ですが、宮崎県ではそもそも18歳以上になったらあまりに男性が県外に出ていくため、20代以上は全体としては男女比が逆転し、男性より女性のほうが多いという極めて歪な人口構成になっています。
むしろ地域課題としては、「いかに若い男性を宮崎県に来てもらい、残ってもらうか」ということが最重要の問題さえある地域で、このような短絡的な「ジェンダーギャップの解消」という理由での馬鹿げた入試制度が決まってしまうことが本当に信じられないです。
宮崎大学には 地域資源創生学部 などという大仰な名前の付いた学部もありますが、地域にとってもっとも重要な資源である「人材」、その中でも特に不足している「若い男性」という人的資源をいかに育み、地域を背負う「人財」として根付いてもらえるのか、ということを最優先に考えるべきです。
今回の宮崎大学工学部の決定に関しては、再度、心の底から謹んで
ばかじゃねーの?
と申し上げたいと思います。
追記です。アンチテーゼとして書きました。
リベラルアーツ分野のジェンダーギャップの解消のため宮崎公立大学は入学選抜に男子枠を設置すべきではないか、という話。|宮崎県政ウォッチ (note.com)
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