#6:友達ほど「都合の良い無法地帯的な存在」は他にいないことに気づいた
あなたには「友達」と呼べる存在はいますか?
大半の人の答えは「YES」でしょう。では、
「友達とはどんな存在」と説明できますか?
仲の良い人?心許せる人?気軽に連絡できる人?恋人とどう違うのか?会社の同僚は友達なのか?
人は"知り合い"というカテゴリ内に多種多様で複雑な関係性を抱えてますが、今回は最も身近である「友達」ついて見解します。
友達の「居心地の良さ」の正体
何も考えず一緒にいれるのが友達
大前提「友達関係」とは心満たされるポジティブなモノでしょう。会いたい時に会い、愚痴・相談と話したい事を話し、ふざけてバカ笑いし、何も考えず一緒にいれる素敵な関係が友達です。
仲の良い会社の同僚も「友達」と形容できない方もいますが、上下関係・評価評判等の【利害】がはらむ職場環境では、何も考えず一緒にいられるとは言い辛い考えれば、頷けるでしょう。
分割できない資産を考えてみよう
ここで強調したいワードが【利害】です。
結論友達の居心地の良さの正体は「利害の不在」と思います。但し、利害というワードはドライで不適当なので、今回以下の言葉で定義。
「友達関係とは
"分割できない資産を共有していない"関係」
分り辛くなりましたが(笑)説明します。まず分割できない資産の例をを2パターンで出します。
分割できない資産例
A:共同保持が必須で分割不可
家 :ルームシェア・同棲
仕事:組織業務と報酬
人 :親・子供
関係:恋人・契約関係
集団:会社・活動グループ
B:枠が限られ分割不可
権限:役職・選抜枠
人 :好きな人など
人は損得が発生すると衝突する
自分自身もしくは周囲でこういった事ってありませんか?
仕事の作業量の差で社員同士で揉める
子育ての分担で衝突する夫婦
会う頻度で大喧嘩するカップル
親友と始めた事業で食い違いが起きる
同性の友達と好きな人が被り恋敵に
レギュラー発表で気まずくなる部員
分割できない資産は「誰かがサボれば誰かに皺がよる」「相手の損が自分の損に繋がる」「相手が得をすれば自分が損をする」という、損得と向き合う事から逃げれない構造になってます。
人間は「自分の損」もしくは「損得に関わる会話自体」に強いストレスを感じ、時には感情的になってしまいます。上記例は少し大袈裟ですが、面上は割り切って対応できても気付けばそういった関係は「居心地が悪いもの」になっているはずです。
人の本質は「居心地の良い」環境では出ない
友達とは資産関係の外にいる存在
話を戻すと「友達関係とは分割できない資産を共有していない存在」なのです。友達という並列な間柄ではなく、資産関係から開放された仲の良い人群と整理できそうです。
友達の持つ居心地の良さの正体はここに起因しますが、これこそ「友達が都合のいい存在」と言える所以です。
偏った記述をしますが、お互いが会いたい時だけ会えばいい。愚痴・相談も極論友達が喜ぶ返答をすればいい。連絡がきても面倒なら後回しにしていい。
責任も資産も共有してないので、感情的にもならないし、無法地帯的な付き合い方ができる。友達とあの何も考えず下世話なベクトルで楽しめる空間には「仲が良いから」以外の理由がちゃんとあったのです。
人の本質は本気で向き合う時に現れる
一方、その人の本質は損得・利害を突き付けられた瞬間に現れます。だから感情的になる。
それが誠実か狡猾か、怒るのか謝るのか、向き合うのか逃げるのか、正直なのか嘘つきなのか、善悪はあれど、本気で向き合わざるを得ない局面の言動が人の本質と私は感じます。都合のいい関係である友達関係で、相手の真価に触れる機会は少ないでしょう。
加えて、本気で向き合った関係でしか生まれない絆がある事は言うまでもないでしょう。
家族・恋人・パートナー、逃れられない資産関係に向き合い乗り越える様はまさに特別な関係と言えます。よくお笑いコンビにいる「仲良くはないけど今の相方以外考えられない」という関係もまさにこういったものに近いでしょう。
分割できない資産を共有するからこそ痛みを伴い絆を生む関係、共有しないからこそ都合良く何も考えず痛みを和らげる友達という大きな集団。
こうしてみると互いは補完関係であり、むしろ友達という関係の方が異質に見えてきます。
おわりに
多くの人にとって身近な「友達」という関係について切り込んでみました。色々書きましたが、どんな関係でも間柄に捉われすぎず、自分の人生を豊かにしてくれる周囲の人に感謝して生きていくことが何より大事ですね。
こんなエントリー書いたやつが何言ってんだという感じですがw、今回はここまでにしたいと思います。あなたにとって友達はどんな存在でしょうか?
最後までご高覧下さり有難う御座いました!
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