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古伊万里の渦を巻く唐草文様、わたし同様にぐるぐると停滞。現在脱出の準備中。つれづれなる肌感9/25~10/1



9月25日

9月二度目の連休を終えイベントは終わったのに、しっくりこないのはわたしだけなのか?朝から気合入らないという感覚。何かを考えては止め、また先頭にもどって考えてループを繰り返す。
朝、この“つれづれなる肌感”をアップし、電車にのって出勤。不安定だと安定したくなり、安定すると落ち着かなくなる。とはいえ、真面目に考えている時間は束の間で、結局のところ食べ物が出てきたら忘れるという。パクパクもぐもぐで幸せ絶頂の自分に大分呆れた。帰り道、ぐるぐる渦巻のシナモンパンと青のりの明太バケッドを購入し、明日の朝食べようと意気込む。

9月26日

昨日買ったパンからスタート。

シナモンパンと青のり明太パン

会期終了が近づいた展示を見に行くことに。

渋谷区松濤の戸栗美術館

「古伊万里から見る江戸の食展」

古伊万里というと、唐草文様の描かれた作品が有名。
唐草文は蔓状の植物をあらわした文様で、渦を交互に巻くのが特徴です。
花唐草と蛸唐草(たこからくさ)が大半を占めます。花唐草は蔓や葉に加えて花を伴ったタイプ(小花ちらちらで愛らしい)、蛸唐草は渦巻く蔓に蛸の足のような突起状の葉を伴ったタイプです。伊万里焼にて蛸唐草文が見られるようになるのは17世紀中期頃で、基本は主文様に添える副次的な文様として登場します。18世紀以降はこれに加え主文様として器面を埋め尽くしたり区画割りをした構図の内外を描き埋めたりと、どんどん使用されるようになります。

食事を提供する為に皿があり、皿には色んなデザインがある。形や色、書かれる絵。人が食べ物をおいしそうに感じる条件は、科学的な根拠に加え心理的な要素もはらみ、非常に複雑なもの。その条件の一つにはこんなことが挙げられているそうです。食器と料理のトーン差が感じられるとき、料理が引き立ち、食欲が増幅されると。
そもそも自然界に存在する食材に青色系が少なく、青=食欲減退とイメージされています。日本料理は醤油の茶を筆頭に、卵の黄やまぐろの赤など落ち着きのある暖色系を基本とした色彩。特に、煮つけなど和食の茶色系の菜(さい)は染付のうつわに盛ると映えます。
・白地と絵付けの青色が適切な割合であること
・料理に合った文様のうつわであること
料理や食材を鮮やかに際立たせ、食欲を増進させる効果が期待できそう。
食事をおいしく見せるのには、その料理に合う青色の文様だけじゃなく、うつわの白地や他の色とのバランスも大切なんですよね。
有田焼の柿右衛門様式となると赤、緑、黄などもあり、目を楽しませてくれます。そこから、ぱきっとした色も展開され、料理をますます広げてくれる。

館内のソファーに腰掛け、庭園にいらっしゃる田の神をしばし鑑賞し、何とも言えない静けさと幸せ感を同時に受け取って足取りも軽くなる。

食事をどうしようかと迷うも、そう!近くに松濤カフェがあった。

入店したら、迷わずサンドウィッチを食べようと思ったけれど、日替わりのカレーが目につきこちらを選択。だってこれ、いつも食べられない商品だから。ラテアートを眺めながら、一人日替わりのキーマカレーを堪能。優しいスパイスの構成なのに、あらびき肉にトマトの酸味とクミンやコリアンダーを感じて、大満足だった。別途レポートしよう♪

夕方はイベントに参加。8月頭に購入した本「アイデンティティの作り方」がとても内容深く持ち歩くほど。今回著者のトークイベントがあると知り、だいぶ前から楽しみにしていた。

著者の森山さんは証券会社勤務から経営者。本を読み進めると、私の経歴にある銀行、証券、コンサルという少しだけ近いからこそつかみやすい感覚があり、読んでなるほどと思わされる説明に共感も多い、逆に自分には持ち合わせない軸も多々あり(圧倒的な頭脳の違いが一番大きい)お話を伺うことでその意図や理念を学ばせていただいた。共著の各務さんは建築家、コピーライターという立場ももち、0から1へのデザイン思考を提唱する方。アイデンティティとは常に変わるものだし、一つじゃないという考え方も学べました。

キャリアや自分自身については、いくつになっても考え続けていくテーマだし、私が相談を受ける際にも必ず出てくるテーマ。だから、私にとってはかなり身近。帰宅中も伺った話を振り返り、言葉にしがたい充実感を得られた。退場する際に写真をご一緒したくお声をかけると、え?写真ですか?僕らそんな…と仰るお二人。

向かって左から森山博暢さん、私、各務太郎さん

図々しいかもしれないが、こういう声がけが私の中で記憶に残る思い出となり、書籍の内容もインプットしやすい。大切な内容を忘れたくない。盛り沢山な一日だった。

9月27日

朝はゆっくり食事。今とても気に入っている皿にかりっと焼いたパンを乗せ堪能。選んだパンはこころのぐるぐるとリンクしているだよな。

シナモントースト

最近少し気が緩み、思えば9月の中旬からだ。仕事、家族・家の事、子育ての事、スパイスの事を考えつつ、誰かの相談を受け、寄り添う生活は変わらないものの、これらがぐるぐる回るだけになっている感じがして、なんとなく上手く行っているようにも見えるけれど、私の中ではぐるぐるがチクチクに感じてしまう。

朝ドラ最終回を見ながら号泣し、色々ぶっとんでしまうが、今日やろうとしていたことを確認し可視化したらとりかかるが午前中の通院もあり、すぐに出かける。医師の説明を納得いくまで受けたため、スケジュールが押してしまうことに。お昼はカフェとなってしまった。(家で食べたかったけど)

やっと金曜日。年々週末の疲労感を強く感じるようになった。月から金曜日の平日朝は4時台に起床し、子を見送りながらの散歩を日課にしており、前日うっかり寝るのが遅くなった翌日は、午前中の眠気の辛さがたまらない。1週間分のツケもあるからか?それとも年齢なのか?は明確じゃないけれど、疲労と上手に付き合う為にも、ここ数年は睡眠重視に傾いている。

9月28日

ご招待いただいて、福山雅治さんのライブへ行ってきた!
私はサザンを34年も推し続けているけれど、同じ事務所所属の福山さんのライブへは一度も行ったことがなかった!デビュー35周年を迎えられ、大御所感あふれる存在に。どんなライブなのか興味深々。音響効果も舞台、照明演出も初めて見るものばかりで、驚きと感動でいっぱいになった。あの曲も、この曲も知るものばかり。

私は今までの人生がサザンでできていると思っていたけれど、実はほかのアーティストからも支えてもらっていると気づかされた。サザンライブも桑田さんソロライブでもサポートに入られているSax.拓夫さんや、Vn.金原さんがいらしたりして、音楽業界でひっぱりだこな演奏家にはさすが感が否めない。Vn.金原さんはエレカシのサポートをされることもあるそうで、多才故にかなりお忙しそう。最後に福山さんお一人で歌った歌、とても印象に残る。気持ちをファンの方々へ届けようと心を込めた声が今日一素晴らしかった。

帰宅してからXでライブの様子をつぶやいたら、いいね!してくれる方の多い事に驚く。私を知らない方が私のポストごときにですよ。3,000人弱にリーチ!福山さんのファンの方ってとてもやさしいし友好的。35周年にもなるのに今更?!初ライブという私に、暖かい目を向けてくれた。
いつも決まったアーティストのライブへ行く私だけど、違うアーティストに行ってみて気づく事も多い!

9月29日

送迎と、買い物と、夫の誕生日を祝うという日になった。そう、9月は誕生日を迎える人が周囲に多く、おめでとうを言う機会に恵まれた!秋生まれって日本の学年制度に当てはめるとちょうど真ん中のいい位置で、成長と発達という意味でも真ん中。幼い頃は9月生まれの友達が羨ましかった。

送迎の待ち時間に入ったカフェで読書していた。視線の先の女性に目が釘付け。1時間背筋がピンと伸び一瞬ですら曲がらない。目線は斜め上を見つめたままどこを見ているのかよくわからない。机にはスマホが置かれているが、触る様子がない。組まれた右足は一度も動かないし、不思議で目が離せなくなった。見入る人は私ぐらいか?と思っていたら、隣に座る女子3人組がひそひそ話を始めた。「あの人動いてる??」(それ私も思ってたのよ。)姿勢が良いだけで、あれほど目立つのか。凛として潔い空気感をだせるってすごい。

姿勢の大切さについては、かなりの記事や本があって、
姿勢が良いと、いいことばかりという。

胸が開く
全身の血行がよくなる
肩こりや腰痛を防ぐ
体のゆがみを改善

思わぬ視線の先から姿勢について調べるきっかけを貰った。

誕生日ケーキはタルトにするようにと謎の指令を子から出される。

9月30日

今日で9月が終わり。
2024年は終盤。辰年生まれの私としてはちょっと寂しい。次12年後?還暦じゃない。想像するだけで怖い…。

月末最終日ということもあり、
交通網も遅延があったりのせわしない感じ。駅や街には人が溢れている。
通勤中、周囲の人がちょっと浮足立っているような。

季節や気分でうつろうものもあれば、なにが起きても安定しているものも存在する。自分が感じることは社会においては些細なことで、どぉーって事もない。だけど、誰かに話したり、そのどぉーって事無いような話を逆にされたりしながら、そこに家族があったり、子供がいたり、夫や恋人がいたり、同僚やライバル、友人がいたりする。ただの日常なのにちょっと俯瞰風に見ると楽しい。俯瞰風を文字にしてみるとかも。
今日で退職という同僚を見送った。

10月1日

今日から10月!今年が終わりそうでも焦ってはならぬ。

日経新聞夕刊で連載中の「折れた岬」。展開が豊かで楽しく、夕刊が届くのを首を長くし待っている。15時にはポストに届き、マンションのエレベーター内、部屋に入る前に読み終えてしまう。数日時間取れず、1週間分をまとめてデスクに置いたから午前中に貪るように読む。あ~続きが気になる。

ここまで読んで下さった方、
今週の大平はどこに着地するの?そうおもいますよね。
着地する傾向がみられる私の“つれづれなる肌感”
でも今回、着地が無いから日記なんじゃないかとも思う自分もでてきた。ぐるぐる考え事の多かった今週、「日記を公表することで、1週間に1度自分自身を着地させる。」これが私にはよい事のように思えている。1週間完結の物語みたいで。ぐるぐるの結論はぼや~っとしたままだし、自らに課す目標設定は一度棚に上げているけれど。
夕方からスイッチが入ったように伝えたいことがでてきてPCに向かう。ちょっと気分転換でカフェに行こうと思ったけれど、手が止まらなくなった。いいぞ、いいぞ、、、。

ひとたび外に出ると、ぐるぐるした渦巻模様などのモノを手に取る度事が多い1週間。「しつこいなぁ、ぐるぐる。」笑いもあった。

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