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眉を描いても、雨が降れば落ちる

昨日、おぞましい量の眉毛を抜いていた。気づいた時にはもう眉頭がすっかり失くなっていて、取り返しのつかない眉になっていた。

当分は描かずには出掛けられないだろう。私はもうだいぶ慣れてしまったけど、家族の傷ついた目を見て、悪い事をしたなと思った。

3月がそんなにプレッシャーだったのか。自分でさえ気づかなかった。何もかもが遅すぎる。薬を飲み忘れたせいで昼間からパニックを起こして、そっちの方が実際ずっと落ち込んだ。部屋を出てからもしばらく歯がガタガタ言っていたくらい、相当しんどかった。

薬とか、パニックとか、新入りの悩み達は取り扱いがよく分からなくてコントロールがまだまだ下手。

落ち着いていた時期もあるけど、抜毛とはかれこれ7年もの付き合いになる。私はもはや時々鏡を見て落ち込む程度だけれど、家族や近しい人からすると見るに堪えないものがあるらしく、眉を抜いた途端にあれこれ案じ始める。

小学生の頃の担任の先生は、冬休み明けいびつに抜けた眉で登校した私を大慌てで呼び出して、「いじめられて誰かにその眉剃られたの?」ととても心配してくださった。他にも何か重篤な病気なのか母に訊いた人もいたらしい。

母に手を引かれて病院にも行ったけれど「そのうちよくなりますよ」と言われて終わった。そのうち、が7年も続いてるなんて皮肉だ。その病院が家から近いからという理由で今また通い直してる状況はもっと皮肉。

今日は母は私が考える作業をすることをやたら嫌がり、私もクッキーを焼いたりしてみたけれど、時間を持てあましてスマホを見始めたら今度はお散歩を勧められて、テスト勉強をする妹のお迎えに行くことにした。妹とは気が合わずまさかの行き違いに。待ちぼうけ含んで1時間半に及ぶ長いお散歩になった。

元気なのに、とは言えない顔で、元気なのにと思う。今の顔は私が思ってる精神状態よりだいぶ酷い。

ここまで来ると抜毛もただの手グセな気もしてくる。実際、7年も治らない原因の何割かは手グセだと思う。我慢しようとか思ってやめられるものでもなくて、これまでで効果があったのは気にしないようにすることだけだった。

3月は幸先悪くて良い予感がしないけど、目の前にある仕事を着々と進めていく。うまくいけば、もうすぐ良いお知らせもできそう。今はキャンバを繰ってチラシのデザインを想像してる。楽しみ!3月半ばの告知を目指す。

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