【おすすめ】『光る君へ』の知識が深まる「ラジオ深夜便」*6/22配信終了
職場の人から教えてもらった6/15(土)早朝NHKラジオの「明日へのことば」、普段は聴くこともなかったのですが、聴き逃し配信で聴いたら面白かった!
その回は、『光る君へ』に関連して、その時代の貴族の生活ぶりやドラマに出てくるささいなあれこれの疑問、紫式部や清少納言の生き方について京都ノートルダム女子大学の名誉教授・鳥居本幸代先生がユーモラスに分かりやすく解説してくれています。
紹介が遅くなったので、聴き逃し配信は22日(土)の午前5:00には配信終了されますが、『光る君へ』が好きな方は聴いてみてはいかがですか?
スマホアプリ「NHKラジオ らじるらじる」で聴くことができます。
6/15(土)関西発ラジオ深夜便▽明日へのことば
『平安貴族の女性たち その暮らしと生き方』
アンカー・中村宏さん
出演・京都ノートルダム女子大学名誉教授・鳥居本幸代さん
当時の生活習慣、風俗にも触れ、説明もわかりやすいので貴族の世界に興味を抱かせてくれます。
紫式部や清少納言など華麗な衣装で登場する女性たちが、どんな暮らしぶりでどんな人生を歩んだのかー
聞き手の中村さんが質問をしながら、鳥居本先生が答えてさらに詳しく説明してくれます。
その一問一答+解説がシンプルで、先生の口調もなんとなく親しみやすい。
あんまりうれしくはないかもしれないけど、いい感じのおばちゃん風の口調で、はきはきと活舌よく話されるので聴きやすくもあり。
ユーモラスに二人が話を進めていくので親しみも持てます。
『光る君へ』の俳優さんの名前も出しながら当時の人間関係や立ち位置の説明もしてくださるので、すごくわかりやすかったです。
「ドラマでは、家が開け放されていたが壁はなかったのですか?」という中村さんの質問に対して、先生が「はいそうです。夜は戸締りの意味もあって建具を入れて占めていたのですが、昼は外光を入れるために建具を外しているんです」と詳しく説明してくれます。
中村さんが「へー、そうなんですか。それなら冬は寒いですねぇ」と驚いて言うと、「はい、寒いです!」と、中村さんの感嘆や驚きにも「はい、そうなんです」と、毎回気持ちがいいくらいにズバッと肯定してから続けて解説。
「外から丸見えですよね」「はい、そうです」
「丸見えじゃ恥ずかしいですよね」「はい。ですから当時は○○をしていたんです」
「お風呂の習慣はどうなっているんですか?」と中村さんが聞くと、鳥居本先生が「それは当時これこれ、こうしていたんですね」と説明。
中村さんが驚きながら「ほー、髪の毛洗うだけでも大変じゃないですか」と言うと、「そうです!」と先生。
中村さん「(当時の女性の髪は)長いですよね」
鳥居本先生「はい、長いです」
中村さん「どれくらい長いんですか?」
…という、ぐあいにテンポ良く質疑応答が進んでいき、面白かったです。
中村さんは『光る君へ』をベースにあれこれ質問をしていき、先生がドラマと紐づけながら上手に興味深い説明をしてくれます。
・お風呂はどうしていたか
・髪の毛はどうやって洗っていたか
・どの頻度で洗っていたか、ドライヤーがない時代に乾かすのは大変だったのか
・当時お化粧はどうやっていたか、何を使って化粧をしていたか
・そのころの美意識はどうだったか
・貴族の男性は常に烏帽子をかぶっていたのか
・食事はどうしていたか
・貴族の男女はどうやって出会っていたのか
・側室・正室の役割、乳母(めのと)の役割はどうだったのか
・「家」を大きくするために産み分けをしていた一姫二太郎方式(女の子は天皇に入内させる、男の子は天皇にさせる)について
・「女房」の意味、役割、そのお給金はどこから払われていたか
などなど。
いろんなQ&Aがドラマに関連して進んでいくので、難しいこともなく興味深く聴くことができます。
平安時代の貴族の生活習慣や文化について聴いていると、よりリアル感が増します。『光る君へ』を観るときもそういう豆知識を踏まえてみるとより面白くなりそうです。
配信終了までまだあと少しあるので、時間がある方は聴いてみてください!