#111 学校給食PFI 〜クリエイティブな学校給食の実現は可能か?
学校給食調理場の整備をPFIという手法を使って整備することについて、どう理解したらいいかを今まで説明してきました。行政側・民間事業者側、それぞれの立場がどう考えて動いているのかを踏まえて、どのような連携や情報交換が事業内容を良いものにするのか、ということを本当によく考えておく必要があると思います。
都市経営プロフェッショナルスクール
実は、3月1日から2泊3日で都市経営プロフェッショナルスクールの合宿が熊本で開催されていて、私もOBとして参加しています。ここでは、エリア再生であったり、行政システムの歪みであったり、これからの都市経営に求められるスキルと根性を身につける、社会人を対象としたスクールで、500人以上の修了生を輩出しているこのスクールに関わる機会をいただいているので、いろんな地域のいろんな事業の構想・立ち上げのまたその以前の段階から、一緒に考えるということが定期的にできています。
学校給食事業のポテンシャルは半端ない!!
行政マンとして長年いろんな公共施設の活用やまちづくりなどに関わってきた私からすると、学校給食事業って公民連携ですごくいい事業として、住民サービス向上や教育・福祉と繋がった内容に構築できる可能性が凄く高いと考えています。
・民間でできていることがなぜ行政に持ち込むことができないのか?
・現在の事業費の費用対効果、将来への投資として考えると、もっともっと改善できる余地があるのではないか?
・子どもたちの未来を豊かなものにするために、持続可能性を高めて地域内のキャッシュフローを見える化して議論できる学校給食事業は、教育的意義が高いのではないか?
・ユニークな事業を求めるには行政側がそれを受け入れるマインドが必須で、それは公民連携事業では当たり前のことで、学校給食でも可能なのではないか?
上記のようなことを、都市経営プロフェッショナルスクールでは、突き詰めて考えるということを行なっていくのです。(スクール生の中に「学校給食を変えます!」と言ってくれる方がまだまだ参加してくれてないんですけどw)
井の中の蛙からの脱却
あえて、簡単に言ってしまうと、学校給食に関わるいろんな方々が、それぞれの業界の中で、こういった状況に陥っている。そして、お互いが学校給食が変わらないのは、「あの人たちがはっきりしないからだ」「あの業界がやる気がないからだ」などと言っているような感じなわけです。
このnoteで私が発信し続けていることは、「やれることはあって、やれる!」「やり切る仲間が手を組んで、行政も民間も前例にとらわれない頭で一緒に考えればやり方はある!」ということを伝えたいわけです。
行政の担当者の方々も、民間事業者の方々も、真面目に学校給食のことを考えて、何よりも「毎日、安全安心な学校給食を子どもたちに届ける!」ということだけでも、素晴らしいことを強い責任感を持って遂行されていることは間違いありません。
しかし、今のやり方では、農業の承継者の減少や人手不足などで、持続可能性を確保するのは相当難しくなることが予想されるわけで、そこのところを一緒に本気で考えていきたいわけなんですよね。
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