悪魔の代弁者になる(vol 253)
権限委譲すると言ったものの
失敗や、放任と言われることを恐れて躊躇してしまう
任せると言いつつ、自分の考え方も知っておいて欲しい。
私は、わがままな人間です。
権限委譲も「任せる」だし、放任も「任せる」
でも放任の「任せる」では人は育たない。失敗のリスクも高まる。
ならばと権限委譲しようとしたら、
放置するのではなく、
傍観するのでもなく、
ほったらかしにしないで
きちんと関わり続けること。
ところが、この『関わり方』が難しい。。。。。
自分の考えと違う方向にマネジャーが動き始めたら、
「任せる」とは言った私はどこへやら。
・成功を信じて応援する気持ちと失敗を恐れる懸念
・俺の視点や正しい視点に気づけよ、と上から目線で見てみたり、
・指示したいけれどグッと抑えなきゃ、
といろんな葛藤が起きるんですよね。
葛藤のストレスは、精神衛生上よろしくないし、じっとしていられない。
我慢できなくなってマイクロマネジメント
ダメ、ダメ、ダメ、それだけは避けなくちゃ。
さてどうする?
そこで思いついたのが、『悪魔の代弁者』を演じること。
指示はしないけれど、意見や視点は伝えておく。
大事なことは、
部下への反応の第一声は「それで行っていいよ」の承認。
その後で、
「こんな考え方、視点もあるよね?」
「こんな反論が周囲から出たらどう考えるの?」
「このリスクはどう対応しようとしている?」
「これも考えてみたかな?
等々、自分の意見を織り込んだ質問で悪魔の代弁者。
どうするかの指示はグッと抑える。誘導もしないように注意。
選択権はマネジャーに渡したんだから。
同じように、
マネジャーたちも、
自分が悪魔の代弁者になって、部下へのマイクロマネジメントを手放す
そんな選択肢があることを知っておいて損はないよ!
でもって、社内ツイートで提案。
2月3日は節分。「鬼は外、福はうち」
この季節、「鬼を表に出そう」と、悪魔の代弁者。
自分は嫌われ者になるという視点を持っていて損はない。
「『権限委譲するから行け』の後からごちゃごちゃと雑音?」
そんな受け止めをされない関係性を築いておく準備が必要ですね。
後出しじゃんけんの意見表明は、信頼関係の基礎があってできること。
入り口で悪魔の代弁者となり、傍観せず、行動を見守って、振り返りの時を大切にする。薫陶やマイクロマネジメントでの学びの機会より、権限委譲されて自分の経験から学ぶ方が確率的にも効果の面でも良さそうです。
ロミンガーの経験則に沿っているし、と言えばカッコ良すぎ?
指示として相手に残そうとする人でなく、相手の行動の中に影響力のかけらを見出せたら嬉しいと思うリーダーになりたい。
価値観、考え方、文化のDNAの種を蒔くリーダーシップの一つ
だと思うのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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