イノベーションの入り口 (vol 162)
今までよりもチョット高い視点のKAIZENをしたい。
マネジャー達との毎月の1on1の中で改善についての話を聞いています。今まで自分たちが進めてきたやり方、貢献してきた成果に自信を持っているので、どうしても今までの延長線上での改善を考えがちです。
私が「変化、変化」と言い続けていること、新しい試みで大学のインターンシップの受入を行った結果、少しずつ変化し始めたように感じます。単なる延長線上としてのKAIZENだけでなく、少し理論武装した検討、今までの視点にスパイスを利かせた対応、そんなものを模索し始めている雰囲気を感じます。
イノベーションやブレークスルーのレベルにはもう少し時間がかかるかもしれませんが、最近「エンジニアリング ・アプローチ」と言う単語を耳にする機会が増えています。生産部門はもちろん、品質保証(QA)、保全や安全担当も、問題の分析や対策検討に経験だけでなくもっと理論的なアプローチで取組みたいと思い始めてくれているようです。インターン生受入で、CADを上手く使いこなしたり、設備改善でPLCプログラムを何なく修正したり、現場経験のない若者がどんどんこなす姿を見て、エンジニアの貢献を改めて実感のでしょう。
今の会社のスタッフは勤続の長いメンバーが多く、経験の積上げに基づく対応ができることが強みです。他方、日本のように定期的に新人を採用する習慣がないことから、新しい血を入れる機会が少なく、自分たちのやり方から抜けきれないという弊害もあります。
社外での技術進歩をインターン生が持ち込んでくれたことに加えて、自分達の変化には新しいことを拒絶せず目を向けることが重要だと、内部的な受け皿もできてきた変化の結果だと思っています。
小さな変化を見つけたら、畳みかけて加速を促したいですね。
エンジニアリング・アプローチ❗️「いいね❗️」「イケイケ❗️」の社内ツイートを発信しました。
There are two approaches to improving our performance.
One can be called the empirical approach, an improvement that considers the extension of the present.
Although the empirical approach is highly reliable, it has the disadvantage that it is often difficult to create significant change.
The other is the discontinuous improvement approach, called innovation.
It may be an engineering approach.
By introducing new technology and knowledge, we promote improvements that have never been conceived before.
I feel that this engineering approach will become more important for us in the future.
私たちのパフォーマンスの改善には2つのアプローチがあります
1つは現在の延長線上で考える改善、経験的なアプローチと言えるでしょう。
経験的なアプローチは確実性は高いものの大きな変化を生み出すことは難しいことが多いという欠点があります。
もう一つはイノベーションと呼ばれるような非連続性の改善アプローチです。
エンジニアリング的アプローチと言えるかもしれません。
新しいテクノロジーや知識を導入することで、今までの発想になかった改善を進めるものです。
今後の私たちにとっては、このエンジニアリング的アプローチがより重要になってくるように感じます。
10年選手で固めた組織、まとまりは良いのですが、時々、刺激が必要です。
もみほぐしたり、シャッフルしないと凝り固まってしまいます。
膠着した組織にならない様、新しい考え、新しいアプローチ、新しい人材を意識して持ち込んでシャッフル。意識の新陳代謝を促すことが大切だと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
これからも、よろしくお願いします。
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