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意識を未来に向けた報告 (vol 202)

日報、週報、月報

皆さんの職場では提出しますか?どんな内容を記述しているでしょうか?

私の経験した会社では拠点長も定期報告を提出する文化が残っています。
拠点長の評価は事業としての損益が中心。
ならば、「週報や月報の提出は必要?」には色々な考え方があるでしょう。

報告のための週報、月報なら意味を感じません。日報など論外でしょう。
一方で、
  自分自身の振返りの観点では、それなりに意味がある
これが私の感覚です。

なので、私もマネジャー達に週報をお願いしています。

でも今のところ、彼らの報告は、状況や結果の「済んだこと」中心なのが残念。古新聞の情報をとやかく言っても仕方がないんですけどね。

大切なのは「未来」。これから先のことです。
自分の行動を振返って学習したことを整理して、次はどうするか。この組み立てが週報や月報の目的だと思っています。

報告の文字として記述するには、事実や結果を認識する、分析する、対策次の一手を考えるステップが必要です。私自身、上司の突っ込み防止で書き方を工夫することはあります😅が、報告文を作る中で
 「このデータは確認不足だな」「こうしとけばよかった」に気づきます。
  コミットはしなくても、「そうか、この手もあった」を見つけます。
文字にする過程でオートクライン(コーチングでよく言われる自分への影響効果)を感じることができます。

言い換えると、
 「自分自身の振り返りの文字化」や、振り返った後の
 「次の行動計画の文字化」の点で意味があると考えています。

ビジネスの世界、仕事の組み立てで、
    仮説を立てて検証することがカギ
だと言われています。
ところが、この仮説も検証も立てた気になっているだけ。いざ文字にしようとすると、「あれっ?」となってしまいます。
どんな行動をどのステップで実行するかの組み立ては、あまりできていません。何となく解っている気がするだけなんです。
文字にしてみると「整理できてなかったな~」が自覚できます

仮説と検証方法を文字にする見える化が、頭の整理や新しい発想を産みます。
報告文章でなくて構いません。走り書きでもいい。文字化に意味があります。

じゃあ、なぜ報告書なの?
報告書のもう一つの目的。それは協力への期待。文字にして人に見せると、自分の計画を理解してもらえます。協力も得られるかもしれません。
私がマネジャー達の週報を読むのは、「これから何をやろうとしているか。」
マネジャー達の行動計画を知って応援したいのです。

応援の気持ちを汲んで欲しいな、が本音です。が、ダメ出し多数😅。ともすれば、ダメ出しだけが彼らの記憶に残ってしまうのが残念です。

レポートは古新聞内容の言い訳でなく、未来に向けた行動に意識を向ける
これ、実は以前から何度も言っていますが、なかなか伝わりません。報告もらった時の私の反応に問題があるのでしょうね。
社内ツイートで先行ジャブ。これが次の1on1テーマ私の真意を伝える種蒔きになります。ちょっとした立ち話のネタになったりもします。

What is the purpose of our work?
We can say that it is to expand the output and results of "the future”.
Consider this purpose when we publish various reports.
Retaining only past information will not lead to the future.
Reporting is about :
Analyze the past, draw plans and images of the future, and clarify what we will do now for the future.
Does our report include content about the "future"?
私たちの仕事の目的は何でしょう?
「未来」のアウトプットや成果を拡大すること、と言えます。
色々なレポートを発信するときにも、この目的を考えてみます。
過去の情報だけで留まっていたのでは未来に繋がりません。
報告とは、過去を分析して未来の計画やイメージを描いて、未来に向けて今することを明確にすること。
報告の中に「未来」についての内容が含まれていますか?

古新聞の出来事に「なんでや?」には意味がありません。いやな記憶がよみがえるだけ。学習してくれたことの方が大事。
根掘り葉掘り聞いて「あれしろ、これしろ」と指示しても、「面倒くさいな~」の反応が落ちです。「大丈夫?協力するよ」のメッセージの方が気持ちいい。

大きな声では言えませんが、日本本社がスタッフに要求する、現場状況の日報。それに対するマイクロマネジメントの指示。ほとんど無意味。やめましょうと抵抗もしましたが、残念ながら続いています。
組織のDNAが「状況を細かく説明して、指示を受ける」に染まると、いつしかそれが暗黙の常識、習い性になってしまいます。

意識を未来に向けるDNA。根付かせるのはなかなか骨ですね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。


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