1日24時間の器 (vol 139)
24時間戦えますか
このフレーズを知らない人も多いかもしれません。
私はバブル時代を乗り越えてきた人です(笑) (知らない人はググって下さい😁)
海外駐在していると、やるべきことが既にあるのに、次々に起こる事象に対応して負荷が積みあがってしまうことが多々あります。
更に、新しいことを始めようと考えると、どうしても足し算思考で現状の仕事に積み増してしまいます。「今」の負荷に新たなものをどんどん積むと、それこそ24時間戦っても終わりません。
2015年、中国の総経理の時です。中国語を話せないため、コミュニケーションは通訳を使って毎日指示と檄とを飛ばし、ブルドーザーのごとく前進前進の日々。
そんな中で、日本本社の指示でコーチングの勉強も始めました。
毎週の電話クラスを受講しつつ、部下との面談時間を確保する、組織変革に向けて新しい仕組みも考える。
時間がいくらあっても足りず、気持ちに余裕がなくなる状況に陥りました。
その状況でコーチから言われたのが、
「三宅さん、全部をハンドルできないとなれば、何を捨てますか?」
という質問でした。
「こぼれる」はあきらめても「自分から捨てる」は意識していませんでした。
いろいろ考えた末の答えが、
【問題解決の糸口、「私が『アイデアマンでありたい』の意識」】 を捨てる
でした。
自分がアイデアを考えて指示を出すことを「やめてみる宣言」です。
「部下を育成して、もっと任せられたらいいな」と思いつつも、
問題や課題の解決に「自分が解を見つけて細かく指示を出す」という
従来からのスタイルを止めることができていなかったのです。
これを境に、「権限委譲」を明確に意識するようになりました。
部下が育ってきたら権限移譲、という考え方から、権限移譲するためには部下にどう育ってもらうか、という考え方に変わったのです。
それまで「権限委譲」と口では言いながら、実は自分の得意スタイルを捨てきれなかったのでした。「言うは易し、されど」ですね。
「新しいことを始める時に、代わりに何を捨てるか」
今、こうしてnoteを書く時間も「新しいことの追加」です。時間を創るため、集中力を高めて日々の生産性向上も努力する一方、「時間を無駄にしているかも」と感じることのいくつかを捨てました。権限委譲する項目も増やしました。
周りのマネジャーも私と同じです。「時間がない」と走り回っています。
そんな状況でも、GMにはコーチングの勉強を始めてもらい、マネジャーには上司の私から「組織変革の為に何ができますか?」と質問が飛びます。新たな思考や取組みも増えています。
最初は「自分の能力を上げるのでOKです」と言っていましたが。そんな生易しい対応では新しい業務や役割を担うのは難しいことに気づき始めたようです。
毎日新しい変化を求めて行動する
変化を取り入れるために自分の時間の器に余力を作る
だからこそ「捨てる」ことを意識する必要があるのです。
(以前の私のように、寝る時間を捨てないでくださいね!!)
「何を捨てるか」を考えると、自分の役割の優先順序を考えることになります。本当に手放せないことは何か、優先度の高いものは何か、
限られた時間の器に盛るものを考える良いきっかけになれば、との発信です。
There are too many things we want to do, we should do.
No matter how much we want to do, each of us has only 24 hours. That's all we have equally.
Our 24 hours are already filled with sleeping, eating, and present work and activities. The vessel of one day is already full.
What do you do when you think, "I want to start something new" ?
If you do nothing and add something new to an already full vessel, it will overflow.
When you start something new, you have no choice but to stop something old or be overwhelmingly more efficient.
The act of "overwhelmingly increasing efficiency" should also stop something you were doing now.
How do you fit "new things" into a limited container? Can you quit something?
私たちには、やりたい事、やるべき事、があまりにも多くあり過ぎます。
どんなにやりたいことが多くても、一人ひとりの持っている時間は24時間。
平等にこれだけです。
睡眠や食事、従来の仕事や活動で24時間は既に埋まっています。
1日という器は既に満杯です。
「新しいことを始めよう」、そう思った時にあなたはどうしますか?
何もしないで、既にいっぱいの器に新たなものを加えると、溢れてしまいます。
新しいことを始める時、古い何かをやめる、あるいは、もっと圧倒的に効率を上げるしかなさそうです。
「圧倒的に効率を上げる」という行動も、従来あなたが今までやっていた何かをやめているはずです
あなたはどうやって、「新しいこと」を限られた器に盛り込みますか?何かをやめることはできますか?
何か新しいこと、と考えると、どうしても「足し算思考」に陥りがちです。
言われてみると納得ですが、「捨てる」発想は時として気づかないものです。
「時間の器」という考え方、私自身、無いに等しい感覚でした。
「捨てる」と聞くとネガティブなイメージを持ってしまう、貧乏性に囚われることが貧乏神を呼んでくるのかもしれません。
最後まで、お読みいただき、嬉しいです。
新しい時間の隙間作りに貢献できたら、もっと嬉しいです。
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