トレードオフの視点(vol 246)
見解の相違
見解とは「ある物事についての価値判断や評価・意見」
これが異なる。。。。ことのようですが、本当にそうなのかな〜?
議論の場での見解の相違、反対意見
他人のアイデアの批判
部下が「いいアイデア」を持っていった先で、上司のダメだし。
Aさんのアイデアに対して、Bさんは賛成できないという。何故なら、××の問題があるから。
Aさんの考え、Bさんの考え、どちらが正しいとか間違い、じゃないし、反論する価値判断の違いってなんだろう?
話を聞いていくと、どちらも正論。
意見の相違じゃなくて、観ている「側面」が違うだけ。
この側面の違いにお互い気がついていない、気にしていないことが多いんです。
Aさんは作業者の受止め方のメリットを主張、一方Bさんコストのデメリットを考えたから。結果として、同じ土俵、同じ視点での議論になっていない。
でも、AさんもBさんも、自分の意見がどんな視点重視で考えているかはあまり発言しない。VUCAの時代、不確実な面のリスクの大きさの捉え方は人それぞれ。
自分の視点、不安感の捉え方が異なるから意見の違いが出る。
アイデア自体でなく、リスクの考え方の見解の相違がそうさせているんです。
自分の意見にはこんなメリットがある、貴方の意見にはこんなデメリットがある。としか言わないもんだから、アイデアが否定されたように受け止めて、反論。時として感情的になって折り合いがつかなくなってしまう。
勢い、上司が、これでいけ、とマウントして終わったりします。
これでは心理的安全性、自由な発想、オープンコミュニケーションの文化は生まれっこありません。
メリットとデメリットのトレードオフはコインの裏表のように必ず存在。
相手のメリットをまず受け止めて、デメリットに気づいた自分の視点やリスクの大きさをシェアする。
「この視点からも考えてみた?」
大概は「ん? そうですね」の反応になるはず。
お互いが受け入れるところから始まります。
互いの視点を理解した議論なら、建設的な考え、第3のアイデアが生まれます。
熱くなってもこの姿勢を忘れないようにしよう。
・どういう視点でのデメリットだろうか?
・リスクの大きさの考え方の差はどこだろう?
そう考えると冷静な判断ができるようになります。
相手の視点、リスク不安でアイデアを見たら、
・自分ならどう考える?
・見つけた課題をどのように解決する?
反対の見解でなく、考慮する範囲の拡大、として議論してみませんか?
最後までお付き合い、ありがとうございます。