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リーディングカンパニーと学習する組織 (vol 159)

海外拠点間の交流

多くの企業で行っている活動だと思います。

このときによく起きる問題 = 自分達が一番との思いがどの拠点も強いこと。
自分たちの良かった活動は力を入れて他の拠点に紹介します。一方、聞いている別拠点が他拠点の話から学ぶことは相対的に少ないのではないでしょうか?

自尊心が邪魔をするために、どうしてもこうしたことが起きます。
そこで強調したいのが「リーダーは学ぶ姿勢もリードしている」視点です。

自分たちの活動を学んで欲しい、とリーダーシップを発揮したいのであれば、
  まずは「リーダーとして自らが学ぶ姿勢を示して」
他の拠点のメンバーに影響力を与える。と言う姿勢を持ってもらうのです。

周りがついていきたくなるような行動を示すことがリーダーシップ。

自分の学ぶ姿を見せて、他の拠点がその背中を見て学ぶ。
リーダーシップ活動の大きな要素に仕向けたいと思っています。
この活動は、自分たちを「学習する組織」に導くことにも繋がります。

先日、拠点間の改善進捗報告会が開かれました。
「他の拠点からの学びを率先しよう」と言い続けていた結果、他拠点の事例の詳細内容を問い合わせる姿勢が生まれました。設備改善の図面を取り寄せ、自分たちのアイデアも加えて横展開したことで改善成果にもつながりました。
マネジャーが積極的に他の拠点と連絡を取り合って、自工場の工程に横展開した好事例ができました。
「先日の報告会の、この改善を横展開しなさい」といった「指示」によらず活動が進んだことを非常にうれしく思った瞬間でした。

学ぶ姿勢への承認(アクノリッジ)と、加速に向けた元気づけを社内ツイートで発信しています。

If you want to become a leading company among the three bases in Group Companies, it is desirable for us to become a norm for other companies in terms of learning from other bases.
The ability to get hints for improvement from any information is now required.
In this sense, I am very pleased to see the movement to actively obtain case studies from other locations and apply them within the company.
Recently, video conferencing such as Zoom and Teams can be held very easily, making it easier to share information. If we can have more frequent conversations, it will accelerate our best practice activities.
I am looking forward to using IT tools in various situations to raise the level of information sharing.
グループ会社各拠点のリーディングカンパニーを目指すのであれば、他の拠点から学ぶ姿勢の面でも他社の規範となることが望まれます。どのような情報からも自分たちの改善のヒントを得る姿勢が、今求められている能力です。
その意味で、他拠点の事例を積極的に入手して自社内で応用しようとしていることを非常にうれしく思います。
最近は、ZoomやTeams等のビデオ会議も非常に簡単に開くことができ、情報の共有がやり易くなっています。もっと頻繁に会話をする機会を持つことができればベストプラクティスの活動が加速するでしょう。
様々な場面でITツールを使い、情報共有レベルが上がることに期待しています。

改善の「横展開」とよく言われますが、上からの指示での横展開はどうしても「やらされ感」が付きまといます。自分たちが学ぶと決めて活動を進めることで、やらされ感ではなく、自らが工夫をした、と思ってもらえるはずです。
  「リーダーは学ぶ」
自尊心をくすぐって、学習する組織の形ができることを願っています。

今回も最後までお付き合いいただき、嬉しいです。


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