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胸椎伸展に必要な要素はなに?骨格筋・骨・関節の3要素から重要な組織を考える

パフォーマンスや健康において、胸椎の可動性が重要というのは皆さんもご存知だと思います。今回のnoteのテーマは「胸椎の伸展可動域を高める」です。胸椎伸展と一言で言っても、それを獲得するために必要な可動性・筋力は多岐に渡ります。この能力を獲得・向上するに当たって、具体的にどの部位が重要なのかを「骨格筋・骨・関節」の3要素から考えていきたいと思います。

胸椎の伸展は加齢で失われる

人間は加齢によって脊柱の稼働性に制限が起こります。年齢を重ねていくと、例えば頚椎では過伸展、ストレートネックになりやすいですし、胸椎なは過後弯=背中が丸くなる傾向がとても強いです。

腰椎に関しては、逆に過伸展になる傾向にあります。背中が丸いおじいちゃん・おばあちゃんで杖をついている方は、一見背骨全体が丸くなったように見えます。しかし、後ろからおじいちゃん・おばあちゃんをよくご観察してみると、胸椎は確かに後弯し丸くなっている一方で、腰椎・頚椎は伸展してることがわかると思います。

こうしたアライメントの変化は、逆方向への可動域の低下にもつながります(頚椎・腰椎の屈曲、胸椎の伸展)。今回はその中で、胸椎の過後弯=背中が丸まりすぎてしまうという状態に対して、伸展可動域が失われている状態をどのように回復していくかを考えます。

ちなみに、例としておじいちゃん・おばあちゃんを出しましたが、実際にこうした姿勢になっている人の多くは、骨の変形などが発生していて改善が不可能というケースも珍しくありません。

これからお伝えるすることは、むしろ将来的にこうした姿勢にならないために、今のうちから胸椎の伸展可動域を高めていきましょうということだと思ってください。

脊柱とパフォーマンスの関係性

少し話を脱線させて、脊柱とパフォーマンスの重要性について改めて考えを共有したいと思います。脊柱は人体の中枢を担う部位です。身体を動かそうというとき、当然末端(手足)から動かすのか中枢(脊柱)から動かすかによって、競技のおけるパフォーマンスは激変します。

これは日常生活も同じで、脊柱の可動性がない状態で高いところにあるモノを取ろうと腕を伸ばすと、上腕骨と肩甲下関節との間にインピンジメントが起こるリスクが高まります。

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