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【web小説】 ファンタジー系のこれまでに読んだ作品 【感想・リンク付】

 作者様の抽出されてるタグでの紹介に合わせ、烏滸おこがましくも私視点での要素を抜き出し足してみたら検索強化できないかな? と思い、web小説の紹介記事を書く事にしました。敬称略。

 なお、一部投稿サイトのレビューだの感想だの引っ張ってきたりもしていますので、重複部分もあることご了承ください。

 ページ内検索は、PCからは「Ctrl」キーを押しながら「F」キーを押す。
 IPhoneだと、Safari限定かもですが

「Webページを表示している状態で、画面下部の四角いアクションボタンをタップし、虫メガネのマーク「ページを検索」を選択。検索したい単語を入力すると、その単語が黄色の網掛けで表示される。」と、ページ内検索もできるようです。
 Androidの場合は、

「1.Android デバイスで Chrome を開きます。
 2.ウェブページを開きます。
 3.右上のその他アイコン [ページ内を検索] をタップします。
 4.検索語句を入力します。
 5.検索 をタップします。」
 と、ページ内検索できるようです。

 他のブラウザについては、各ブラウザのQ&Aを参照してください。


 あなたの今にぴったりの物語、出会えますように。


■(短編)『大根ですが、おでんパーティから追放されました。パーティの野菜成分を俺が一手に担っていたんだが、大丈夫かな』ななみや/ファンタジーコメディ

▷ジャンル:コメディ
▷登録タグ:ギャグ、おでん、追放、ざまぁ
▷要素:二人称的一人称、擬人化?、ざまぁ、ファンタジー、コメディ、主役がツッコミ、キャラが命、発想の勝利
▷向いている人:おでんが好き、おでんが気になっている人、なんでもパーティに見えだしている人
https://ncode.syosetu.com/n8618gu/

(読んだ日 2022.11.17)

□書いたレビュー
冬になったら食べたくなる一作

 何が秀逸かといったらもう、読み終わったら必ずおでんが食べたくなり、スーパーへと足が向いたりコンビニレジにて店員さんに注文しているだろうこと間違いなし!
 な、大根への愛がだだ漏れているところである。

 物語としても、テンポ良く進んでいくので、サクッと読めて読後感もおでん。

 おでんがおでんをしておでんする。

 おでん感で脳内がバズること請け合いの、おでんストーリー、是非一読してみてください!


■(完結)『友人に可愛い女の子紹介してって言っただけなのに……』鯨井イルカ/現代ファンタジーコメディ

▷ジャンル:コメディ
▷登録タグ:日常、ラブコメ、男主人公、現代、ファンタジー、モンスター娘、召喚士、モンスター
▷要素:西洋の幻獣、モンスター、同僚、コメディー強め、伝説上の生物
▷向いてる人:楽しいのが好き、息抜きしたい人、笑いたい人
https://ncode.syosetu.com/n8623hx/

(読んだ日 2022.11.12)

 同僚に始まり、同僚に終わる。
 この一文がしっくり来る作品です。
 なんのことか?
 それは是非、読んでみてください。
 この手の作品は、その内容そのものが仕掛けであり手品のタネのようなものなので、説明が難しいなぁと思います。
 短めのお話なので、さらに難しいというのもあって……もどかしい。

□書いた感想
[良い点]
 ゆに子……!!(大爆笑)
 ってなりました。
[一言]
 とっても面白かったです。
 あれとかそれとか語りたくなっちゃうほど、面白かったです!
 笑いで癒されるお話を、書いてくださりありがとうございました。


■(未完)『ちょー美女と野獣 ☆Super-duper ♡Beauty Beast☆』野梨原花南/異世界恋愛ファンタジー

▷ジャンル:異世界恋愛ファンタジー
▷登録タグ:魔法、姫、王子、恋愛、冒険、魔法使い
▷要素:姫、王子、恋愛、冒険、謎、策略、魔法、片想い、価値観、歴史、記憶障害、もふもふ
向いている人:少女小説が好き、ライトノベルが好き、モフモフが好き、かっこいい女の子が好き、続きを書籍購入しても良い人

(読んだ日 2024.3.26)

 言ってしまえば、ボーイミーツガールものです。
 私はこのお話で、一話完結と思っていたらどんどこお話が続いてって、やがて大きな時代のうねりになる、という構成のお話があることを知ったような気がします。
 むしろ、その時代の流れに翻弄されたのが主人公たち、とも言えるでしょうか。
 その中でも、自分にできることを探したり、自分の弱さを受け入れたりといった登場人物たちの一生懸命さがあり。
 いつの時代もキラキラと、心に染み込んでくるお話でもあったり。
 ギャグコメディテイストだった本作の始まりですが、だんだんとシリアスの含有量が増えていったりもします。
 それでも、面白さは変わらないのがすごい。
 つまりは――ぐいぐいと引き込む魔力のある、物語です。

□書いたレビュー
著者直々の、令和版『ちょー美女と野獣』ここに開幕!!
 1997年、時は平成の9年。
 ペールグリーン色の背表紙。
 コバルト文庫。
 突如彗星の如く現れたダイヤモンドとジオラルド。
 その物語は、御伽噺(おとぎばなし)のようなファンタジーワールドに、きらめきと溢れんばかりのキュンキュンをともなって世の少女少年たちを誘(いざな)った。

 時は巡り、令和。
 著者ご本人の手によって改訂がなされ、再びの瞬きはまるで一等星のように。

 何が言いたいか?
 昔と変わらず、いやそれ以上にきゅんきゅんであったかく、ダイヤモンドとジオラルドの柔らかな交流だとかなんだとか、もうまるっと読んでほしい!

 お願いします!!

 まじで、素敵だから!!

□書いた感想
 ふお〜!!!
 かわ、激カワです!!!!感涙

 やりとりが!
 尊い!!
 なんてものじゃ無い!!!
 全巻揃えてリアタイ読んで、新刊を待ちわびたあの日々、懐かしく思い出しました。
 二人と一緒に、私も成長したのだなと、実感中です。
 令和版ちょーシリーズを連載してくださって、ありがたみしか、ない!!!!
 ありがとうございます(´༎ຶོρ༎ຶོ`)嬉し漢泣 2024年3月7日

 弓を手に取り引きながらなんて事ないように心まで射抜いちゃうジオ!
 ジオ!!!!!(五月蝿い)
 あーもうなんていうか、この甘酢っぺぇ感じがさいあんどこーすぎて時空を歪めたいくらい好きです!!
 アニメ化してほすぃ…… 2024年3月15日


■(短編)『あおとえんぴつのえんちゃん』ハルユキ/童話ファンタジー

▷ジャンル:童話
▷登録タグ:日常、男主人公、現代、えんぴつ
▷要素:ファンタジー、幻想、物が喋る、鉛筆、男主人公、初めて、文字、練習、家族
▷向いている人:童話が好き、温かな物語が好き、隙間時間に読みたい人
https://ncode.syosetu.com/n6784hy/

(読んだ日 2022.12.2)

 なろうラジオのコンテスト?用に書かれた短編です。
 千文字以内、という応募規定があるので、この作品も二分くらいで読める分量になっています。

 主人公は小さな男の子です。
 男の子が、お父さんから鉛筆をもらうところから、このお話はスタートします。
 冒頭に語りが入りますが、人称は、あえてぼかされています。
 誰が紡いだ言葉なのか、思いを馳せながら読むといっそう味わい深く読める一作です。

□書いた感想
[良い点]
 お父さんにもきっと、えんちゃんがいたんだろうなと思ったら、切なさがじわぁときました。
[一言]
 あおくんとえんちゃんのやりとりが、とても可愛らしく暖かかったです。

 自分のはじめての鉛筆は忘れてしまいましたが、絵をあまり描かない祖母に描いてとねだりながら、自身も絵を描いていた。
 そんな幼稚園の頃を思い出しました。


■(完結)『ポストさん』055ジャッシー/現代ファンタジー

▷ジャンル:現代ファンタジー
▷登録タグ:秋の歴史2022、昭和、平成、令和、ヒューマンドラマ、幼稚園、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人、家族愛、山梨、甲府
▷要素:女主人公、ポストのキャラクター化(not擬人化)、幻想、不思議、実在の地名(山梨、甲府)、一人称、成長、家族、愛
▷向いている人:児童文学系が好き、一般文芸が好き、実在地域に興味がある人、昭和の雰囲気を味わいたい人
https://ncode.syosetu.com/n9669hw/

(読んだ日 2022.11.13)

□書いたレビュー
 主人公はおさな子の「ふーちゃん」と「ポストさん」?!

 どこにでもあるようで、どこにでもはない。

 昭和から令和にかけての時代の遍歴、その空気。
 その中でふーちゃんは健やかに、そして誰しもが経験したであろう色々な事を体感しながら成長していきます。

 人の数だけ歴史がある。
 誰かの大事を引き継ぎながら人の営みは続いていく。
 まさにそれを表した、静かだけれどそこに命が煌めいている、そんな物語です。

□書いた感想
[良い点]
 ふーちゃんがとっても可愛くて、読んでいてほっこりさせられました。
[気になる点]
 です止まり、等が続いている点。
 ですが活動報告を拝見すると修正予定のある作品との事で、作業の方、生活あることと存じますが、無理せずなさっていただけたら、と思います。
[一言]
 当時の様子が情景や、当時情報とともに描写されていて、とても読み応えがありました。
 私はまだ存在していませんが、生まれていなかったその色々な時代の息吹って、すごく好きです。
 まだ一話しか読めていませんが、ゆっくり、楽しみに読み進めていきたいなと思っております。

[良い点]
 アラレ語の文名ちゃんが可愛いです。
[一言]
 三話まで拝読しました。

 ポストさんのキャラがすごく立っていて、文名ちゃんとのやり取りが生き生きとしてるなと読みながら楽しかったです。

 厳しくも優しいポストさん、私の家の近くにもいないかなぁ、と思うほどでした。

[良い点]
 まるで人一人とポストの人生を追体験しているかのようでした。
[一言]
 一話から最後まで、改めて読ませていただきました。
 心にジーンと来てしまい語彙力が脱走しているのと、あまり書くとネタバレが過ぎてしまいますので、なんと言葉に表せばいいのか。

 とにかく、このような作品を世に生み出してくださり、ありがとうございます。
 色々と情報が詳しくあり、調べられたんだろうなと思うと簡単ではありますが、すごいな、と思います。
 ポストさん素敵なこのキャラクターが、たくさんの方に愛されてほしいと思わずにはいられません。
 特に、出会いの「鍵」にはふふふと思わず声が漏れました。

 また、初めましてにも関わらずご指摘してしまい、生意気だったかと途中でちょっと不安だったのですが、お優しい作者様で、より作品もするりと心に入り、感謝です。


■(完結)『昭和デカ』黒楓/異世界転移ファンタジー

▷ジャンル:異世界転移ファンタジー
▷登録タグ:ハードボイルド、TSF、刑事ドラマ、転生、昭和、日常、青春
▷要素:女主人公、ドラマ内転移、昭和のドラマ、西ポリスなヤツ、TS(性転換)系
▷向いている人:転移ファンタジー好き、刑事ドラマ好き、作者の個性が強く出ている作品を探している人
短編
https://ncode.syosetu.com/n9518hw/
発展系『昭和デカ -死に染まる手-』
https://ncode.syosetu.com/n9839hw/

(読んだ日 2023.9.3)

 独特の文体で、唯一無二感を醸し出している。
 そんな作品を多く手がけている作者さんの、転移ファンタジーものです。
 読んだ瞬間、この発想はなかった! となりました。

 また、主人公の性格が、イイ! 非常にイイ性格をしています。
 転移の副作用か不明ですが、TSしてしまった事実の検証作業にブラジャーを引き抜く大胆さ。
 きちんと調べてらっしゃって、当時もののチョコレートが登場したりと、時代考証的なディティールにも注意がはらわれています。
 昭和の空気感を肺いっぱいに吸い込みたい方は、是非☆

 「光化学スモッグ」「煙草を吸わなきゃ男じゃないみたいな風潮」「聖徳太子いちまんえんさつ」等、当時の風習とか単語が出てくるので、なんとなしで読める方や調べるのが好きな方、当時の空気感を知ってる方は、より楽しめるかと思います。


■(完結)『魔女を追う者』倉木おかゆ/異世界ファンタジー

▷ジャンル:異世界ファンタジー
▷登録タグ:R15、残酷な描写あり、魔女、ハイファンタジー、非なろう系、本格ファンタジー
▷要素:男主人公、ある種のボーイミーツガール、一族最後の生き残り、三人称、鉱山の奴隷として収容されていた魔女、異能
▷向いている人:文芸系ファンタジー好き、ライトノベル系ファンタジー好き、短編好き、とっつきやすい短編ファンタジーを探している人
https://ncode.syosetu.com/n5495hu/

(読んだ日 2024.11.3)

 魔女ミリィアが言う「罠」のほんとう、外の人が神と崇める状態ですんでいる「狼(ツゥオル)の群れ」に隠された事実。
 人は、様々な現象や物事が密接に絡まり合って生きている、というのが短めのお話の中にぎゅっと詰まっています。
 隠された事実の一端を背負った魔女と、主人公最後の選択とは。
 主人公とミリィアとの交流エピソードを、もう少しボリューミーにすると作品に厚みを出すことも可能そうに感じました。
 作品に込められた濃い雰囲気、が、あっさりめに味わえるので、異世界ファンタジーの入門として読みやすい作品です。


■(未完)『ダークスレイヤーの帰還』堅洲斗支夜/異世界ファンタジー

▷ジャンル:異世界ファンタジー
▷登録タグ:投稿サイトではない為なし
▷要素:男主人公、ヒロイン大量、俺TUEEE、主人公不死身、記憶喪失、三人称、フレーバーテキスト多、神、魔族、魔王、吸血鬼
▷向いている人:なろう系ファンタジー好き、ライトノベル系ファンタジー好き、長編好き、日本語文法を全く気にしない人
※試し読みをしたい方向けの魚拓は下記↓
 公式サイトはジオロケを晒した前例(https://twitter.com/kadas_blue/status/1720456719732765027)があるため、控えさせていただき、各自納得の上検索をお願いいたします。
前断章一節
https://megalodon.jp/2023-1014-0957-39/https://novelup.plus:443/story/965776640/934181863
前断章二節
https://megalodon.jp/2023-1014-0959-30/https://novelup.plus:443/story/965776640/996628061
第三話
https://megalodon.jp/2023-1013-1909-45/https://novelup.plus:443/story/965776640/221541420

(読んだ日 2023.9.17)

 まず初めに。
 この作品への感想は他のものとは少し毛色が違います。
 それは、発端として作者の方が常々、
「残すのに最も良いのは『しっかり批評する事』です。形無しであるラノベはこれを忌避してきた歴史があります」https://megalodon.jp/2024-1112-1608-12/https://peing.net:443/ja/q/94a72ea1-cfa4-48c0-b0f4-decd6c6cbc8c
「時を重ねたからといって文化として批評し残すこの流れ。 それはラノベに対するむしろ侮辱」https://megalodon.jp/2024-1112-1602-53/https://x.com:443/kadas_blue/status/1771744220845670482
「ラノベってもともと『批評されない分野』なんですわ。 これを知らない人たちがイキってるわけですが、控えめに言って馬鹿じゃねえのと思うよ。 おれはちゃんと批評される分野での『ファンタジー』を読みたいし書きたいわけ。」https://megalodon.jp/2024-1112-1557-43/https://peing.net:443/ja/q/6edc6a98-edc6-43ee-9ce0-fb95041ceaf8
「(『無職転生〜異世界行ったら本気だす〜』と比べて)ファンタジーとしては間違いなくこっちが上。 少し長い時間を経て必ずそうなりますよ。 例えば、あなたが両方先入観なしに読んだとして、十年後、二十年後も面白かったり感心できるのは私の作品のほうです。」https://megalodon.jp/2024-1112-1604-36/https://x.com:443/kadas_blue/status/1693579382848421989
と言いながら他の方の作品等の評価等呟いてらっしゃいまして。(https://web.archive.org/web/20230909141027/https://togetter.com/li/2220874https://togetter.com/li/2416499
 批評されるに否なしかなと、胸を借り批評をするために読ませていただきました。
 なので、X(旧Twitter)にて呟いたものに、少しの加筆をして掲載しています。

 前置きが長くなってしまいましたが、以下が批評になります。

 ダークスレイヤーの帰還第二話、記憶共有はうまいこと考えたなぁ!
 って思った瞬間に記憶共有してる人同士なのに共有してもらった方が疑問に思ったことを、共有した人が説明してあげてる……?
 西側の櫓「西の櫓」と呼ぶのは常識。不要。説明が必要なら必要な名称が良き。 違和感は積み重なるとブラバ案件になるから気をつけたほうがいいかも、勿体無いので。

 三話でのキャラセリフは、ラノベみを通り越してなろう系。
 地の文仕草やエピソードで語らず、台詞で語っているのでよそ様が言ってる「わかりやすい持ち上げ」に酷似してしまっている。エピソードそれも行動を描写すると変化すると思う。 パンエピ一つで転がるヒロインはチョロインといふ。眠り女が大体チョロインなのは伏線(改稿前の削除された話から推測)、なんだけれども改稿後はその含みがないためただのチョロイン化してしまっている。一人位は仄めかした方がメリハリが出そう。

 第四話、追加ヒロイン登場いきなり身の上話。
 序章で「眠り人は特別」という設定があるからまぁ担保はあるけど、それにしたってチョロインが続くとブルータスお前もかという気持ちになった。(感想)
 風呂が広いのは良い。 眠り人は神に近しいとの言及。 ん? クロウディアの父母も眠り人よね?? 神に近しい人が結構あっさり死んでいる? それともそれ以上の存在がいる示唆?

 美人で事情持ちが素っ裸の男性に自分から身体を差し出す描写あり。
 信頼か、と問われたらそれだけのエピソードの積み重ねがないのでむっつりスケベとしか言えない。キャラにいっそ肉欲が好きとかいうのがあれば別だけどそれもなく、これまでの登場人物皆どちらかといえば潔癖め。
 神代を加味、世界最強、という神話への信仰ゆえと読めなくもないけれど……キャラ付けがキャラクター小説に近しいこともあり、読者側補完に過ぎるか。

 第五話、通算で行くと七話部分に相当する間に何度も何度も性的描写が出てくるその理由みたいなものが出てきた。女性を清廉なるものとした位置づけかなと思う。
 ただこのウン十年のうちに先人である女性が地位を獲得してきた歴史と照らし合わせると、職業婦人系の女性の価値観と乖離しており、女性ファン獲得は難しそう。

 五話、一番力入れるべき愛妻家エピソードが心情をただ滔々とうとうと言うでも良い、ただそれならもうちょっと、気持ちのこもった言い方をしてもらいたい。 それができないなら亡き妻とのエピソードくらい入れないと、どう愛していたのかがいまいちわからない。せっかく脇に娘がいるのだから娘が語ることも可能。

 第六話、誠実と言うにはエピソードが足りない印象。 男らしさの証明がエロに反応するかしないか、しかないままここまで来たので、テーマとしては肉欲へのアンチテーゼかな? とは思う。
 すぐ友とか言っちゃう魔王様までチョロインを徹底してるのはとても良き。作品のテイストの徹底としては秀逸、こういう作品が好きな人は好きだと思う箇所。返して、重めを好む人とはうまくマッチしないと思う。

 第七話、友だの信頼だのがすぐ言葉しかも登場人物が口にペラペラ出すものだから、ありがたみが縮小されている。その辺りもテーマなんだろうか、昔の作品だとよくそうやって台詞内単語として出てたのだろうか??(のち古典のファンタジーにそんな描写はないとの情報をいただいたので、この作者特有らしい。)
 現代は大体エピソードで語れ、が主流。漫画がそうなので勝手に小説もそうだと個人的には思う。

 七話後半、いきなり主人公が俺国作っちゃおっと、と記憶も行動も何もない一日目?? 位にして言ってしまう。 これと同じような文言を、私が作者から言われた記憶があるが、これは作者から主人公への皮肉ということだろうか。

 八話、この接客立ち回りぶりを三話までに持ってきたほうがいいと感じる。 臭いというのが一番目にくる嫌われようはどうなのか? またすぐ同調する主人公は誠実なんだろうか? 初対面豚呼ばわりは主人公の方が酷い。
 という、誠実さとは……を考えさせるならばまぁいい話の進み方だが、回収されない伏線ならばただただ主人公の粗野っぷりが際立つだけになりそう。
 ここまでで大体五万文字だった。

 これは、大々的に「ちょいセクシーだけどエロ過ぎないなろう系」だよ! スカッと悪者やっつけるよ!! って宣伝してさえいればワンチャン結構なポイントを小説家になろうで取れたんじゃないだろうか?
 なろう系としてみれば、多分結構設定とかキャラとか多めで、キャラ造形もキャラクター小説然しているので、固定ファン作れたんじゃ……と思う。

 なお、本人談にて物語の主軸らしきものが説明されているので紹介する。

「最新話まで楽しんでいる人たちは、『メインヒロイン誰なの? いないの?』って思います。と同時に、何かヒロインたちには共通点があるとも。 ヒントは第一話の第一節にあるのですよ。」

https://x.com/kadas_blue/status/1742015024963735610 (参照 2024.11.12)

 第一話の第一節だと大体この辺りだろう。

 リリムまたはリリン。

 夢魔とも呼ばれ『最初の人』『人間の先輩』とも言われる彼女たちには、なぜか男が一人もいなかった。

序章 第一話 https://web.archive.org/web/20220401041540/https://novelup.plus/story/965776640/553774566  (参照 2024.11.12)

 国産みならぬ人産み、アダムとイヴの話のようなものが展開されるのかもしれない。
 とはいえ、序章も一章も転載されず完結へは遠き道のりのようなので、結末が掲載された際に所感をまた記したいと思う。



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