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見積もりって意外と大変…!原稿料の提示どうしてる?

ライターとして活動していると、楽しいことが圧倒的に多い。けれども、いくつかの悩ましい場面にも遭遇したりする。まず苦手なのが「見積もりお願いします!」これに対する返信だった。

というか、相変わらず未だに ” 見積もりを出す ” のが苦手なのだな。ボリュームがある新規案件の相談が少しずつ増えてきて、最初の依頼メールにその言葉が綴られてることがある。

・今、顧客から相談を受けてる最中
・コンペ前の段階で内容が固まってない
・まだ受注は確定してないけれど…

そんな場合もあるけれど、そもそも情報が少ないと見積もりを計上できない。そこで、具体的な依頼内容を知るためにメールを返信する。いくつかの質問を添えて。

「見積もりに必要な情報」と「取材・執筆に必要な情報」は少し異なると思っていて、どちらとも具体的な情報をもらえると嬉しいなと思っている。

◾記事単体の原稿料の「見積もり」について

「時給換算 or 作業工数」あたりをもとに、その原稿料が妥当かどうかを判断する人は多いと思います。場合によっては、記事テーマの難易度や専門性、特急案件、拡散力、自分のスキルも条件に含まれるでしょう。

例えば、取材記事の単体依頼なら…

・掲載メディアのURL or 媒体名
・メディアの目的、読者層
・記事のゴール、記事のテーマ
・要企画 or 取材対象者は確定か
・希望される「文字数+写真カット数」
・ギャランティ(原稿料+経費別か)
・取材予定日、納品予定日

まず、こんな情報があると嬉しいです。

URLが記載されていれば、ジャンル/記事構成/文体のテイスト/文字数などは… Webメディアで事前に確認できる。そこから読み取った情報を、確認事項として返信メールに落とし込めばいい。

Webメディアの場合、原稿料は確定してることが多く、先方が提示した金額と取材・執筆の内容をもとに検討することになる。

最近は自分の時給を決めていて、単純に時給◯千円 × 作業時間で計算する場合もあって、タスク × 作業時間の洗い出しが重要となる。この見積りが甘いと最終的に作業時間がオーバーしたり、タスクが増えていたりする。

ただ一概に、原稿料がすべてではないと思う理由は未だに変わらない。

もう少し付け加えるならば…
・次に繋がる仕事
・人と出会える(つながる)仕事
・趣味の延長線を仕事に変える

あたり、ここ数年は、受注の大きな決め手となっている。

◾見積もりお願いします!と言われたとき

「見積もりお願いします!」には、以下のような理由が想定される。

・相場がわからず、純粋に金額を確認したい
・何も考えず、ただ投げただけ
・予算は確定してるが、安く見積もりたい
・見積もりした金額で、ぜひ依頼したい

ボリュームある案件。定期案件やコンペ案件。特急案件やイレギュラーなど… 内容にもよるけれど、大きくは以下のような情報があると、見積もりを出しやすい。

<必要な情報として>
①コンテンツの目的とゴール
②コンテンツのボリューム
 例)記事数/ページ数+紙サイズ
③コンテンツ制作の具体的な内容
④何を担当するか(作業工程の確認)
・企画立案の有無
・取材/撮影/編集/紙媒体の校正…など
・記事の内容(テーマ・取材先・文字数)
・写真撮影(カット数)
⑤どこまで担当するか(役割分担)
⑥取材開始予定日 or 納品予定日

こんな情報があれば、すぐ見積もりを出せると思います。

◾何を根拠に見積もりを出すのか

ここが最も悩ましいところで、主には「時給換算 or 作業工数」で図ることが多いけれど、そもそも初めての作業だと工数と作業時間の判断がつかない。

・過去の経験値から引っ張り出す
・一般的なイメージから数字を割り出す
・身近の経験者にヒアリングする

イレギュラーも考慮して妥当な数字を弾き出す。自分の原稿料を把握できると、あまり悩まず適切なギャランティ(原稿料)を提示できると思います。

但し、いざ金額を弾き出すと、むむっ。少々お高めかな?と思える数字が浮上したりもする。そんなときは「これもやりましょうか?」とプラスαで作業を請け負ったり、臨機応変に金額調整に対応することを促します。

見積もりを提出する際、この言葉は効果ありましたね。

「金額調整が必要な場合は、お気軽にご連絡ください」

社交辞令な言葉に見えますが、この1文を入れてからメールの返信率が上がり、さらに先の相談へと進む機会が増えました。


そして稀に、見積もりを提示すると…
「高いですねぇ…」「予算オーバーですねぇ…」とおっしゃる方もいたりして、すでに金額決まってるじゃないの? 見積もりいらなかったね…… と思わなくもないので、最初に「金額は◯◯万円くらい」とおっしゃってもらえたら、その予算内で対応可能なアイデアを提案できます。


見積もりに悩むライターさん、見積もりを依頼するクライアントさん。両者に向けた記事になってしまい、方向性が定まらず(笑)

見積もりの計上、意外と大変ですよね…!?というお話でした。

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