紅白歌合戦出場者と国語辞典の意外な関係?
2024年の紅白歌合戦の出場者が発表された。2023年に出場した40組?のうち、約6割の23組が消えたらしい。いやあ、ものすごく入れ替わりが激しい番組だ。「入れ替わりが少ないほどいい」というわけではないが、さすがに多すぎではないか。
近年は、いわゆる一発屋で、出場1回限りで消える歌手も少なくないと聞く。もう少し安定感(いったん選ばれたら何年かは継続出場する)があってもよさそうな……
話は飛ぶが、国語辞典の新規採用語選びでは、「次の改訂(たとえば10年後)まで、そのことばは残っているかどうか」という発想をする。1~2年で消えそうなことばは採用しない。
もちろん、歌手とことばとは全然異なる。そもそも紅白歌合戦は毎年やるのだから──つまり1年後に改訂するようなものだから──「それまで“寿命”がもてばいい」ということなのだろう。
いずれにせよ、ことしの出場者リストを見ながら「このうち半数以上は来年消える(かもしれない)。それはだれとだれだろう」と考えるぼくは、われながら性格が悪い。