雅 孝司

雅 孝司

最近の記事

特捜最前線の西田敏行を知っているか

 西田敏行(タイトル含め敬称略)が死去した。  テレビ・新聞・ネットetcで多数の訃報が流れており、「西遊記」「釣りバカ日誌」「ドクターX」などさまざまな出演作品に触れられているが、私が見たかぎり、「特捜最前線」に触れたものがない。 「特捜最前線」は1977年頃の刑事ドラマであり、西田敏行は刑事役でレギュラー出演していた。ぼくも再放送で部分的に見ただけだが、触れられないのが不思議だ。「西遊記」と時期的に近接しているせいか、役柄が軽かったからか。(主役・準主役とまではいかない役

    • 立憲民主党にはとがった公約を期待する

       立憲民主党の新代表に野田佳彦氏が就任した。彼は中道保守とされているようだ。  一方、民主党政権時に、民主党はとがった公約(高速道路無料化など)をいくつもかかげながらほぼ実現できなかったことで、信頼を失い、政権を失った。  これらを踏まえて、また代表選挙における野田氏の主張を見ても、とがった公約は出てきそうもない。  しかし、おだやかな公約だけでは、与党から票をひきはがし政権を取るのは難しいだろう。次の選挙では、1つでも2つでもいいから、とがった公約を掲げてほしいところだ。も

      • ブレイキンのぶっ飛びポイント4つ

         パリ五輪新種目のブレイキンで、日本のAMI選手が金メダルを取りました。おめでとうございます。  それにしてもこの競技、きちんと見るのは初めてなのですが、ぶっ飛んでますね。(いい意味で) ぶっ飛びポイント1 源氏名  選手は、ダンサーネーム(ハンドルネームのようなもの)で演技する ぶっ飛びポイント2 BGMは即興  音楽に合わせて踊るのですが、その音楽はDJ(のような人)がいて、即興で流す。選手は即興で演技する。  フィギュアスケートなどがあらかじめいろいろと考えて曲と振

        • 五輪に出る基準は競技能力か聖人度か(宮田選手騒ぎに思う)

           女子体操・宮田笙子選手の五輪辞退について、ものすごくたくさんの人がものすごくたくさんの意見を言っているが、ぼくの知る限り、下記の意見がないのが不思議。  五輪に出る(出す)基準は、競技能力なのか、聖人君子度(完全無欠な人格)のどちらか──ということだ。(「君子」はおおむね男子をさすことばだが、便宜上女子選手にも用いる)  一般論だが、ある競技で、万人が認める圧倒的強者がいるとして、その競技の他の選手はすべて「あいつに勝ちたい、あいつを倒したい」と思うはずだ。圧倒的強者が

          藤井の8冠がくずれて、羽生7冠の例から思うこと

          (敬称略)  将棋・叡王(えいおう)のタイトルが藤井聡太から伊藤匠に移った。藤井の8冠独占が崩れた。  藤井8冠が生まれたとき、多くの人がこう思った。 「彼の若さと強さを考えると、8冠独占は5年10年と続くのではないか」  実際には8か月しか続かなかった。  ここで誰しも連想するのは、かつての羽生義治の7冠だ。あれも「何年か続く……」と言われながら、5か月ほどしかもたなかった。そして羽生は、そのあと徐々にタイトルを失っていった。はたして藤井は……  しかし問題!?はそういう

          藤井の8冠がくずれて、羽生7冠の例から思うこと

          都知事立候補の蓮舫氏がたぶん気づいていない?こと

           蓮舫氏が都知事に立候補した。  4年前の都知事選のときも8年前の都知事選のときも、彼女の名前は取りざたされていた。しかし彼女は立候補を見送った。おそらく、当時の小池百合子氏の勢いには勝てないと見たのだろう。  今回立ったのは「小池氏の勢いが落ちている、今なら勝てる」という読みだろう。だが……  いま、蓮舫氏自身も、かつての勢いがない。「今なら勝てる」という読みは、はたしてどうだろう。  ちなみに彼女は、スパコン開発についてこう言ったことがある。 「1位じゃないとだめなんです

          都知事立候補の蓮舫氏がたぶん気づいていない?こと

          共同親権に反対する人たちの偏見・固定観念

           いま国会で共同親権法案が通ろうとしている。2年後には共同親権が実現するだろう。一方、共同親権に反対している人たちがいる。  共同親権だろうが単独親権だろうが、ぼく自身は利害関係はまったくない。しかし、共同親権に反対している人たちの主張にはなんとも言えない偏見・固定観念を感じる。共同親権反対派は次のように決めつけているように思われる。 1 共同親権ではなく単独親権であるべき。 2 単独親権をとるのはつねに元妻であるべき。 3 DVや養育費不払いの被害者はつねに元妻。加害者は

          共同親権に反対する人たちの偏見・固定観念

          鳥山明氏の訃報に思う

           鳥山明氏が亡くなった。  報道では   メイン情報→鳥山明さん死去   サブ情報→Dr.スランプ・ドラゴンボール…… といった感じのものがほとんどだ。  さて、ウン十年前手塚治虫氏が亡くなったときも   メイン情報→手塚治虫さん死去   サブ情報→鉄腕アトム・火の鳥…… といった感じのものがほとんどだった。  一方、2009年に臼井儀人氏が亡くなったときは   メイン情報→クレヨンしんちゃん作者死去   サブ情報→臼井 儀人さん といった感じのものが多かった。  この

          鳥山明氏の訃報に思う

          セクシー田中さんと座頭市と007

           今さらながら、ドラマ「セクシー田中さん」問題に思うこと。それは原作と原案のちがい。  結論からいうと、テレビ局や脚本家が、原作を高い自由度で扱いたければ、「原作」ではなく「原案」にすべきだ。(それを原作者が許可してくれるかどうかは別だが) あのドラマでは「原作」と銘打ちながら「原案」のように扱ったのが、悲劇の始まりだった。  ちなみに、映画・ドラマ・舞台の「座頭市」(のべ、ざっと100作)の原作は、小説家・子母澤寛の短編が1つあるだけだ。それでも新作?が続々と作られた。しか

          セクシー田中さんと座頭市と007

          「令和6年能登半島地震」で伝わらないもの

           まずはじめに、題記災害の被災者の皆様に、心からお見舞い申し上げます。  さて、そのうえで──  気象庁の命名、困ったものだ。大災害は何十年も語りつがなければならない。それを前提に命名しなければならない。 「令和6年……」という表現、令和のうちは理解されるだろう。次の元号になってもわかる人は多いだろう。 しかし、次の次、さらに次……となったとき、どうか。  たとえば、現代人が「大正○○年△△地震」とか「明治○○年**台風」とか言われて、いったいいつの話かピンとくるだろうか。

          「令和6年能登半島地震」で伝わらないもの

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           雅 孝司(みや・こうじ)です。  小説家/(国内では少数の)プロ・パズル作家  著書51点  日本パズル協会を主宰(設立準備中) [原則としてクイズは非扱]  ゲームデザイナー/コラムニスト/作詞家  テレビ「サタネプ☆ベストテンIQ決定戦」「IQサプリ」「平成教育委員会」他  パズルやゲームに関するコンサルティング  くわしいプロフィルは下のURLから。  https://www.puzzle-j.com/prof.htm

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