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COMITIA147 出品用ZINE目下制作中

来月25日(日)に東京ビッグサイトで開催される「COMITIA147」
こちらのイベントは自主出版した本を発表・販売する展示即売会です。
私は「アート・デザイン・写真」のジャンルで初出店させていただきます。
サークル名はオンラインショップ名義「FTP.」です。

メインビジュアルはHeikalaさん
カタログ「ティアズマガジン」に掲載される私のPRカットです。

私は「Play with PATTERNS」というテーマで、パターン(柄・模様)に親しんでもらえるような制作物を販売したいと思っています。
現在、COMITIAへ出品する新作ZINEの制作中です。
(ZINEとは自主制作出版物を言います。参照サイトはコチラ
構想と制作の同時進行です、、、早く仕上げてよ〜と言ってくる私の声が聞こえるような聞こえないような。

こちらが今現在のZINEの台割、設計図です。A5サイズ16ページです。

左上から始まり右下へと進みます

アイデアの元ネタはこちら。

こちらの記事では、折り紙が魚になって模様になる、
私の制作プロセスをご紹介しました。
この記事をベースとしながら、
「色と形の面白さ、デザインすることの楽しさを、制作事例とともに紹介する」という私のnoteコンセプトをZINEにも踏襲し、なおかつ
nunocotofabricさんで販売いただいているデザインの紹介でもあるZINEにしたいなと思います。それならポートフォリオとして活用できますよね。

タイトルは迷わず「FANTASIA」言わずと知れたブルーノ・ムナーリの著書「ファンタジア」(萱野有美訳/みすず書房)から拝借しました。
ムナーリ先生の知恵をお借りしながら、今世、私のファンタジアを探求していきたいと思っております。

リソグラフ

ZINEの印刷方式は意図しない要素(版ズレ・色ムラなど)が付与されるリソグラフ、これこそがまさにファンタジア!いつもお世話になっているレトロ印刷さんで印刷します。本印刷に入る前に、試し刷りで用紙やインクを検証しました。以下、実験結果のご報告です。

「わら半紙」厚さ57g/㎡

まずはじめに「わら半紙」です。些細な気持ちも受け止めてくれるような、わら半紙の存在そのものがすごく好きです。
でも今回のZINEのイメージとしてはちょっと薄いかなぁ、
色の見え方は明快さが欲しい、背景がわら半紙のグレーだとモチーフの魚がおとなしく見える印象を受けました。インクの色は「黄-スカイ」です。

「富士わら紙」厚さ104.7g/㎡ 

ページ変わってこちらは「富士わら紙」
安定感のある厚さ。和紙のような風合いも魅力です。
折り紙を青色系インクで表現することは決めていたので、
コントラストが効くような色味の富士わら紙を候補に入れました。
でももうちょっと薄くて良いかな、
奥ゆかしい藁の風味は今回のZINEでは不要な感じがしました。
インクの色は「黄-スカイ」です。
座標みたいにしようと思って背景に罫線入れたのですが(わかりますか?)
紙の色に近い黄色の線だから余計に見えなくなっているのと、
罫線と折り紙の線の構成が美しくないのでデザイン修正します。

「シンスクレ」厚さ66.3g/㎡

はい、こちらは「シンスクレ」です。
本文の紙として、薄すぎず厚すぎず。ページをめくるのにちょうど良い感じです。インクの色が素直に表現できる、白色の紙というのも良いですね。
先の「富士わら紙」のデザインを修正し、矢印を加えています。 折り方の図に表記されている矢印を、魚が泳いでいるようなイメージで表現しました。
参照:おりがみくらぶ「ねったいぎょ」(作・図/新宮文明)

そしてインクの色は「水-蛍光レッド」です。配色は過去の注文の際、
レトロ印刷さんに頂いた「レトロ新聞」に倣いました。

レトロ新聞2023年2月号

レトロ新聞の配色そのままを自分のデータで試しました。
私にとってレトロ印刷さんは創作と学びの宝庫です。
(いつもありがとうございます)

以上の実験結果から、本文の用紙は「シンスクレ」、
インクは「水-蛍光レッド」に決定。
表紙の紙はどうするんだか、早く仕上げてくれ〜

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