空中魔城
「空中魔城」は1991年制作の広島の有志による予告編形式のアニメ短編映画です。内容は都市上空にいきなり空中魔城が現れ、広島の上空を何をするでもなく浮遊し続ける日々が続き、ついには政府から民間人まで、みなあえて空中魔城の存在を無かったこととして無視するようになります。そんな中、一組の男女が一攫千金の夢を持って空中魔城に忍び込もうとする。待ち受ける空中魔城の女主人。という90秒の予告編作品でした。本編が作られたのかどうかは不明です。多分作られてないんだろうなあ。空中魔城は特撮の手法で木枠に張ったガラス板に作画した空中魔城を実景に合成して表現するグラスワークの手法を用いていました。登場人物は口パク以外ほとんど動きませんでしたがセルアニメで表現されていました。以下、空中魔城と主役の二人と女主人、空中魔城を見上げる市井の人々らを、生成AIで作ったイラストを御覧ください。空中魔城のアイデアは「天空の城ラピュタ」だとみな言いますが、私は「彗星帝国ガトランティス」か「百鬼要塞島」だと睨んでいます。M君は「東芝日曜劇場の未来都市」だと言っていました。まあ、「黒十字城」とか「暗黒巨大城デストピア」「未来惑星ザルドス」「Σ大魔城」「未知との遭遇の円盤」とか浮遊する城の元ネタっぽいものは多数存在しますが。ノイタミナ枠モドキのフェイクオープニング映像作ってみました。
歌詞を掲載します。あまりに「天罰の影」を「原爆の影」と聞き間違えての抗議が多いので。
[詩] 空に浮かぶ 城の影
静かに揺れる 時の果て
暗闇の中 光見つけ
夢の彼方へ 手を伸ばす
[2節] 広島の夜 闇に隠れ
記憶の中に 消えた声
涙の雫 落ちる空
希望の種を 植える時
[コーラス] 空中の城 魔法の世界
翼広げて 高く飛ぶ
幻の街を 探し求めて
未来の扉 開く鍵
[詩3] 戻らない日々 思い出す
遠く離れた 愛しい声
風のささやき 春の香り
未来の夢 追いかけて
[4節] 天罰の影 響く音
歴史の傷 癒えぬ夜
命の灯火 途切れぬように
再び光る その日まで
[ブリッジ] 涙の川 越えて行く
希望の道 照らす月 運命の糸
つながる時 新しい朝 願う祈り