児童館と冒険王
両親が共働きだけど保育所に入れず幼稚園通いになった私は、幼稚園から家に戻ると、小学校低学年の兄と一緒によく地域の児童館に行ってました。
兄は卓球やったり将棋やったりと友達と色々な遊びをして午後5時くらいまで時間を潰していましたが、同年代の幼稚園児はいなかったので私はもっぱら図書室でマンガの本を読んでいました。
そこで出会ったのが秋田書店の「冒険王」です。
すがやみつるの仮面ライダーで「アマゾン」のアマゾネスや「ストロンガー」のタックルがやたら脱ぐ意味とか、桜多吾作の「マジンガーZ」で「ついにあそこに触ったぞ」や「グレートマジンガー」での「ズボズボだよ」や「グレンダイザー」での「なぐさみもの」の意味は、数年後に兄が朝日ソノラマのサンコミックスの厚い単行本を買い、それを小学校高学年で読み直すまで理解できませんでした。ただ、テレビと違う展開にワクワクして読んでいました。ブロッケン伯爵や百目タイタンの最期はカッコ良かったなあ。
また職人芸でテレビ展開そのままを見事に再構成している一峰大二や古城武士の漫画はそれも楽しいものでした。テレビ通りの展開をしながら結局は実質オデッサ作戦あたりで終了しちゃった岡崎優の「機動戦士ガンダム」とかに比べて古城作品の「伝説巨神イデオン」はムサッシあたりまで拾ってちゃんとシェリル発狂までの描きました。「バトルフィーバーJ」もちゃんとヘッダー怪人まで拾ってました。そんな古城先生のオリジナルな第二次世界大戦末期の中国大陸からの引き上げ漫画のラストページが切り取られていて読めなかったのは残念でした。
結局児童館には1981年あたりまで通いました。そのあたりでもう鍵っ子として家にいてもよいことになり兄が中学生になり別行動になったこともあって行かなくなりました。
児童館で会った漫画の月刊誌は他に「希望の友」「少年ワールド」「コミックトム」と「マンガ少年」です。どちらも凄い影響を受けました。テレビアニメではなく漫画家としての手塚治虫に触れたのはこれらの本によってでした。それについてはまた別の機会にお話ししたいと思います。
以下は冒険王の内容をひたすら羅列して生成AIで作画してもらったもの。