見出し画像

権力と陰謀➖大統領の密室➖「社会的に葬ってやる!!」

「権力と陰謀 大統領の密室」は1978年7月2日から6週間にわたって毎週日曜日午後8時50分~午後10時20分にNHK総合テレビで放送された米ABC制作のテレフィーチャー(1977年9月放送)です。
ニクソンをモデルにしたステファニー・パワーズが演じるモンクトンが大統領になりベトナムから撤退し中国より招待状が届き、ついに再選されるもウォーターゲート事件が発覚するところで物語は終わります。
日本語吹替が素晴らしい。
リチャード・モンクトン大統領:西村晃
ウィリアム・マーチンCIA長官:瑳川哲朗
カール・テスラー安全保障担当補佐官:穂積隆信
フランク・フラハティ主席補佐官:田口計
タッカー・タルフォード補佐官:外山高士
スコット・アンダーソン前大統領:佐野浅夫
ボブ・ベイリー報道官:塚本信夫
ハンク・フェリス報道官:曽我部和行
ウィリアム・キャッスル法律顧問:伊武雅之
アダム・ガーディーナー大統領再選委員会財政部長:石田太郎
マイロン・ダン財務長官:田中明夫
ブルースター・ペリー大統領再選委員長:中村正
ジョー・ウィズノフスキーワシントンプレス記者:久富惟晴
主役はマーチンCIA長官でその妻(馬淵晴子)と愛人(江波杏子)が数少ない女性レギュラー。
モンクトン大統領とフラハティ主席補佐官、タルフォード補佐官(いつもパイプをくわえている)がとにかく楽しい。
「タルフォード。タルフォード、口を開けばわしの批判ばかりする不届きものたちのリストを作れ。後でたっぷり仕返ししてやる」
「やつら驚きますよ」「腰を抜かすでしょうなあ」
「それくらいで済むものかよ。後悔しても後の祭りさ」
決め台詞は「社会的に葬ってやる」なモンクトン一味。
フェリス報道官が酔ってつい愚痴をワシントンプレスに話して
「もちろんこれはオフレコだぜ」
と言うも、先にオフレコと言わなかったからオフレコにはならないと記者に言われ翌日新聞の一面を飾ることになってしまいます。
翌日、大統領に呼び出されたハンクがあやふやな態度とるうちに大統領は勝手にリークしたのがマーチンCIA長官だと決めつけます。
「ほぼ間違いなし」フラハティ補佐官も同調し
「ほぼどころか絶対だ」と決めつけ大統領とCIA長官の対立が最終回の内容となります。結果は大統領の敗北でした。
いつも「大統領一大事です」と叫んで大統領執務室に入ってくるキッシンジャーがモデルのテスラー博士。
マーチンCIA長官に敗れた腹いせか、モンクトン大統領以下側近達で散々そんなテスラーの真似をして笑いものにしているところにテスラーが「大統領一大事です」と言って入ってきます。
「私の外交努力が実りました。貴方に招待状が届きます。何処だと思います?中国です」
それを聞いた途端笑顔になり「ははテスラーよくやってくれたテスラー君ならやってくれると信じていたよ」と手のひら返しも楽しい。
共産国家の中国から招待状が届く。反戦運動している左翼学生連中はどんな顔をするのかなと嫌らしさ満点の会話で盛り上がるホワイトハウス。
ですがウォーターゲート事件の発覚は目前に迫ってました。不法侵入した工作員が逮捕されます。
選挙圧勝は確実だったのに何でそんな危険な真似をしたんだろうとマーティンが疑問を述べてこの物語は終わります。
21世紀初頭にNHKーBSかスーパードラマTVで一度視聴する機会に恵まれました。

オープニングテーマ曲がYouTubeにあったので紹介します。

NHKアーカイブスに記事があったのでこれも紹介します。


いいなと思ったら応援しよう!