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言語の本質

人間がどのように言語を取得するのか?確かに考えたことなかった。

なぜ車という言葉を聞くと「車🚗」を想像し、バナナという言葉を聞くと「バナナ🍌」を想像するのか。その謎に一歩迫る本。

Twitter(X)でさまざまな著名人が読んでいたことがきっかけで手に取った。言語学というのは、今まで触れたことがなかったのでとても興味深く読む読んでしまった。

確かに立ち止まってみると、なぜ人間は言葉を操ることができるのか。他の動物との違いは何か。不思議である。

今回はこの本から学んだ、2つの興味深いことをまとめる。

日本語学習者が難しいとされるオノマトペ。
「カツカツ=ヒールを履いた女性の歩く音」「スリスリ=摺り足で歩く音」などオノマトペを習得するが難しい理由は、文化に根付いているからだという。

子音の印象は世界共通?

パリパリと聞くとサクッと柔かい感じ、バリバリと聞くと硬い感じを連想すると思う。

この印象は、日本人だけでなく世界中の言葉で見ることができるという。子音は大きく分けて「阻害音」と「共鳴音」に分けることができる。
阻害音はk,s,d,g,zなど、共鳴音はm,n,y,r,wなどがある。

ガサガサ、ゴトゴトは角ばっている・尖っているイメージを直感的にすることができ、むにゃむにゃやわちゃわちゃなどは柔らかい、にぎやかなイメージを連想することができる

赤ちゃんでも、この判断をすることができると研究結果からわかっている。

子供が言語を学ぶ順番

赤ちゃんが言語を学ぶ順番は以下の通りだ。自分用に整理したので、本書の書き方と異なることに留意したい。

  1. オノマトペを使って、経験と音を結びつける

    1. ワンワン、にゃんにゃん、もぐもぐなど

  2. オノマトペから単語に変化する

    1. ワンワン=犬、にゃんにゃん=猫、もぐもぐ=食べるなど

  3. 単語を一般化する

    1. 似たような形にも同じ単語を使えると気づく

  4. 一般化された知識から推論を行う

    1. 「A=Xなら、X=Aになるかもしれない」という仮説の元、言葉の使い方を広げていく

また、名詞は比較的覚えやすく動詞は切り取る部分が曖昧なため習得が難しいという話も個人的に興味深かった。

まとめ

世界中に6900ほどの言語があるにもかかわらず、特定の言葉に対して似たイメージを持つことがあるのは不思議だ。

そして、オノマトペ。日本人同士だと、初めて聞いたことのあるオノマトペでもなんとなく情景や雰囲気を掴むことができるのは面白い。また漫画の背景描写にも使われることが多く、これも文化の中で形成された価値観の一つだと気づくことができた。





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