僕は一生アマチュアでいようと思う~湘南の散歩屋さんはじめます~
――歩くことで、地球から叡智を授かるのです。
サティシュ・クマール
10月から湘南散歩企画「湘南を歩く人」をスタートすることになりました。
まずは10月17日(土)の日中と、10月31日(土)の夕方~夜。
鎌倉~江ノ島までと、茅ヶ崎から江ノ島まで、およそ10kmの距離をゆっくり散歩します。
目的を持たず、歩くためだけに歩くことを体験していただけたらと思います。
詳細はFacebookで告知しています。
「湘南を歩く人~歩くために歩いてみよう~」
17日はこちら↓(モニタリングのため参加無料です!)
31日はこちら↓(有料になります!)
(※Facebookアカウントをお持ちでない方で参加されたい方はご連絡ください。コメント下さったらインスタかTwitterアカウントをお知らせするので、DMします。
お金儲けしたいわけではないので全て無料でも良いのですが、2回目から有料にしているのは、参加される方に出来るだけ快適な環境を準備するためです。無料だとかえって色々問題が起こることはSNS界隈などで周知されていますので、準備費用+魔除けと思っていただけたら幸いです。)
歩くことの意味とか、その秘密について、僕はこれまで色々なことを記事で語って来ました。
「歩く人」と自称しているけれども、考えてみれば僕たちは人間であれば全ての人が「歩く人」です。
じゃあ車椅子の方はどうなの? と思う方もいるだろうけど、車椅子の方も含めて、僕はみんな「歩く人」だと答えたいと思います。
歩くことは、大地を踏みしめて二本の脚を動かすことも大事なことだけれども、さらに言えば「二本の脚を動かすスピードで人間が移動することが、人間に持つ意味」をも含んでいます。
すなわち「歩く人」とは「歩く(速度で生きる)人」なのです。歩くという行為と経験の中で、歩く速度が僕たち人間にとって持つ意味を無視することは出来ません。
僕自身は歩くことから感じ学ぶことは沢山あるけれども、みなさん同じように感じ学ぶのでしょうか? 人によって違う感覚があるでしょうか? そして人によっては、何も感じず学ばないこともあるのでしょうか?
僕以外の方が、歩くことに何を感じるのか、僕は知りたいと思います。そして、もし歩くことが僕だけでなく全ての人類に恩恵を与えてくれるものであるならば、僕はそれが何かも知りたい。
そしてその恩恵を、多くの人たちと分かち合いたいと思います。
そんな思いでいた中、先日とある方に「歩く企画を今すぐ始めるべきだ」と背中を押してもらいました。その言葉が散歩企画を始めるきっかけになりました。
出会いのタイミングというのもあるのだと思います。縁というか。
いまこのタイミングでこのnoteに告知を書けているのも、今年から文章教室に参加しているからだし、今年は様々な変化に合わせて、良い出会いに恵まれてきたのかなと思っています。いつもありがとうございます。
「湘南を歩く人」、多くの人に経験して欲しいという思いもありますが、なるべくなら少人数で開催できたらなと思っています。
歩くことは沢山の良いことをもたらしてくれると僕は思っているけれども、例えば巷で流行っているHow toのように、すぐに必ず効果がでるというような類のものではないと思っています。
歩くことが時間が掛かるのと同じように、それが齎してくれる恩恵も、同じ速度でゆっくりやってくる。僕たちにとって本当に大切なことは、実はどれも時間が掛かるのだ、ということを知ることが大事です。
そして、誰と比べることもなく、競うことも争うことも無い、ただ歩くことを楽しむこと。
効率や競争、勝ち負けという価値観で、人間生活のあらゆる行為、あらゆる行動に優劣を付け、金銭的価値に変換されてしまう現代の中にあって、数少ないそれだけを絶対的に楽しむことが出来る行為の一つが、歩くために歩くことです。
出来るなら、これらのことを理解できる方にご参加いただきたいと思っています。(いや、もちろんそうでない方にも理解していただけるように出来れば良いのですが・・・)
僕がこの企画を始めるにあたり、僕自身がどういう人間でありたいかを考えました。
通常このような企画を開催して人々を教え導くような人は、何らかの道を究めた人や、プロフェッショナルであるべきなのだろうと思います。
そう考えると、僕には資格がありません。僕は歩くことを極めた巡礼者でもなく、この道何年のプロでもない。ただの普通の一般人です。歩く時間も距離も、普通の人と大して変わりありません。
しかし、だからこそ、
「歩く人」として、僕は普通の「歩く人」でありたいと思います。
僕は歩くアマチュアで、そして全ての人が歩くアマチュアです。
しかし、もし僕が「世界を徒歩で一周した」とか「アメリカ大陸を縦断した」とか、何か偉業を成し遂げてしまったとしたら、僕はそのときから「普通ではない特別な歩く人」になってしまうかもしれない。
それは特別な歩行だし、特別な経験で、一般の方々には到底出来ないようなことだろうと思います。その経験は僕を特別な存在にし、ある方々からは尊敬もされるでしょうし、著者プロフィールとして見栄えも良いので、本や記事を売る際の最高のPRにもなることでしょう。
しかし、その瞬間から、僕に会う人は概ね「自分たち一般の人間には出来ないことを成し遂げた凄い人」というレッテルを僕に貼ることになるでしょう。誰でも出来ること、と言っておきながら、誰にも出来ないことにしてしまう、という危険もあるのだと思います。
だから僕は、いつまでも歩くアマチュアでありたいと思います。
歩くことを特別な経験にしないように。現代社会で消費可能な情報に貶めることのないように。
ただ近所をぶらぶら散歩して、時々ちょっと趣が乗って長い距離を歩いちゃう人。僕はそうありたいと思っています。
(いつか四国のお遍路とか東海道踏破とかはやってみたいですけどね!)
なので、もしご興味がある方がいらしたら、めちゃくちゃお気軽にご参加いただけたら嬉しいです。
ほんとに、ただの散歩ですので、何の準備も必要ありません。
歩きやすい靴があれば十分です。
湘南の海岸線はとても綺麗なので、ぜひ一緒にのんびりと歩けたら、それだけでとても楽しい経験になると思います。
11月には砂浜を裸足で歩く人、という企画なんかも考えていますので、今後の展開も楽しみにしていただけたら幸いです。
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miuraZen
歩く人
描いたり書いたり弾いたり作ったり歌ったり読んだり呑んだりまったりして生きています。
趣味でサラリーマンやってましたが、これからはフリーランスになると思います。
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