『文章の定番』”つかみ”は必要?
「つかみ」とは、
相手の気持ちを引きつけること。
漫才でたとえると、お客さんに
世界観に入ってもらうための準備です。
講演や説明会では、
聴衆の興味関心を高めるための話術です。
人間関係においても、「つかみ」は
受け手にとって「聴く猶予を与える」ための
賢いコミュニケーション方法です。
今回のテーマは
『文章の定番』”つかみ”は必要?です。
文章を作成するとき
「つかみ」について意識していますか。
読者の興味関心を引きつけようと
考えていますか。
文章の「つかみ」とは、
冒頭の数行を指します。
「この記事では、こういった内容を
読者へお届けする記事ですよ」と
解説する文章です。
「つかみ」を上手に活用すれば、
読者の没入感を強く引き出せます。
とくに、わたしは
「つかみ」を意識しています。
大切にしています。
なぜなら、
「つかみ」をないがしろにする人は
読者を冒涜することに値するからです。
「極端すぎません!?」
と思うかもしれません。
いえいえ、そんなことはありません。
「つかみ」ひとつで、
あなたの記事を読み進める度合いは
大きく変わります。
すくなくとも、
わたしは「つかみのない文章」は
すぐにページを閉じます。
なぜ、文章において
「つかみ」は大切なのか。
この記事では「つかみ」の重要性を
3つのポイントから解析します。
ぜひとも読み進めていただき、
あなたの文章力向上に
役立てていただければ幸いです。
では、いってみましょう♬
✔読者を誘導する
案内板
「つかみ」とは、記事において
どういった役割を持つのでしょうか。
単刀直入に申しあげます!
ズバリ!
読者が「何を読みたいか」を
具現化する案内板の役割を担っています。
じつは多くの読者は、
そこまで深く目的意識を持って
あなたの記事を読んでいません。
「なんとなく分かればいい」
「とりあえず知りたい」
読者はフランクな気持ちで
タイトルに惹かれ、見出し画像に興味を示し
あなたの記事に訪れます。
「ここに
わたしの読みたいものがある!」
と強く願いながら
訪れているわけではありません。
「もしかしたら…」
そういった…
淡い気持ちで訪れるのです。
そして、訪れた記事に
”つかみ”という案内板を設置すれば
「どうして、記事に訪れたのか」と
理由を読者の手によって再認識できます。
モヤモヤした考えを”つかみ”によって
「これが知りたかったんですよね」と
誘導してあげる。
読者と作者と一緒に歩み寄るからこそ
双方の理解が深まり、作者の大切な想いを
伝えられるのです。
✔自主性を
演出する
”つかみ”で読者の悩みを具現化すれば
明確な答えを知りたくなります。
そして、
「これが知りたかったんだ!」
そう思わせれば、読者はみずから進んで
あなたの記事を読んでくれます。
他人に選んでもらうよりも、
自分の手で選んだ情報であれば
積極的に吸収します。
”つかみ”を利用して、他人事ではなく
「あなたの問題ですよ!」と
自主性を演出できます。
”つかみ”のない文章は、
読者への問いかけに欠けます。
だからこそ、読者側も
あなたの言葉を信用しません。
どこか うわの空。
「わたしには関係ない」と
感じるでしょう。
”つかみ”によって
「あなたのための情報ですよ」と教えれば、
「ああ…そうなんだ!読まないとダメだ」
と読者も考えをあらためてくれるのです。
✔”注意”を
引きつける
わたしたちは、対人同士の会話において
”つかみ”を上手に使って、
相手へ意思表示してきました。
「ママ!」と袖を引っ張る子供は、
声を上げてお母さんの注意を自分へ向けて
しぜんと”つかみ”を利用しています。
”つかみ”を利用する背景には、
そうしなければ人は自分に
「興味を示さない」からです。
これだけ情報にあふれた社会。
いきなり自分のことを話しても、
だれも興味を示しません。
ましてや、情報過多によって
読者の集中力も散漫です。
だからこそ、
「これから大事なことを話しますよ」と
”つかみ”で注意を引きつけなければ、
読者は「自分に関係ない」と
ページを閉じます。
短時間で瞬時に読者へ気づきを与えるには、
”つかみ”ほど便利な方法はありません。
”つかみ”は人間の心理学的にも
注意を向けさせるために
とても有効な手段なのです。
* * * * *
noteには、読者へ
見事に記事を読ませる達人たちが
ゴロゴロいらっしゃいます。
そして、そうした達人たちは例外なく
「つかみ」を意識して作成されています。
最初の数行で、ガッと
読者の興味関心をつかみ離しません。
「ここに答えはあるよ!」
「読み進めないと損だよ!」
「ワクワクしてきたでしょ?」
そういった心理描写へ
読者を上手く誘導します。
そして、読者が心から
「読みたい!」と思わせれば
作者は”しめたもの”です。
この時点で、
「読んでもらう」という意味では
8割は成功したようなもの。
あとは、
作者の料理の腕前しだいです。
「つかみを制する人は、
スタートラインを制す」
「読者に読んでもらいたい」と思うならば、
ぜひとも「つかみ」について意識して
作成していただければ幸いです。
では、また。
失礼します。