居酒屋アルバイトを始めたら、料理長が入れ墨&スキンヘッドだった。生き残るために必死だったバイト奮闘記。
僕が20代前半のころは、フリーターとしてアルバイトをする日々。
俳優活動中でオーディションを受けまくっていたので、急に受かって1ヶ月空けてと言われても対応できるように、飲食業を選びました。
以前書いたnoteで紹介した、アルバイト先のおばちゃんとのエピソードがあります。
そのアルバイト先は、料理長もくせ者でした。
今回は、料理長とのエピソードについて話そうと思います。
1.居酒屋アルバイト
最寄り駅にあった京風居酒屋でアルバイトをすることになり、初出勤の日。
アルバイト先の人に挨拶周りをしていると、カウンター席の椅子の上に乗って堂々と上裸で着替えている人がいました。
その人の見た目にギョッとし、思わず2度見。
その人の上半身は入れ墨が入っていて、頭はスキンヘッドでした。
「おはようございます!今日から働かせていただきます、三浦と言います!よろしくおねがいします!」
その人は、アルバイト先の料理長。
お店では、ボスと言われているそうで、まさにボスという名が似合う人でした。
2.第一関門、ボスから嫌われないようにする
ボスがいる調理場は、料理提供されるパントリーとホールの通路の目の前でした。
料理を運びにパントリーに向かうたびに、ボスの前を通らざるを得ない状況。
ボスの存在にビクビクしながら、挨拶だけはしっかりと行い働いていると、翌日新しいアルバイトの大学生が入ってきました。
ボスが店長にこそこそ言っていました。
どうやら、その大学生が気に食わなかったようです。
何をされる訳でもないですが、パントリーとホールを通るたびに感じるボスの圧力があり、その大学生は辞めてしまいました。
「やばい、ボスに嫌われると続けられない・・・」
挨拶とテキパキした仕事を徹底し、なんとか嫌われずに1ヶ月が過ぎました。
3.第二関門、ボスと仲良くなる
働いていた居酒屋は席が70席ほどある、広いお店でした。
お店が広いため、ホールとしてレベルアップしていくと、インカム担当となります。
インカム担当になった場合、ひとつだけ気になることがありました。
それは、ボスもインカムをしていることです。
ホールとしてレベルアップしていくには、ボスと仲良くなることは必須でした。
僕はランチタイムからディナータイムまで働く唯一の20代だったので、少し特殊で目立つ存在であり、ボスと一緒にいる時間も人より長くありました。
ふとした時に、ボスから話しかけられました。
ボスから直接話しかけられたことは初めてだったので、ビクビクしました。
「はい、彼女いないです」
「あまりモテないんです」
そう伝えると、ボスは笑い出しました。
当時も僕は、小池徹平さんを意識した茶髪のミディアムヘアだったので、見た目に反して硬派なギャップが良かったようです。
それ以来、ボスからやたらと名前を呼んで頂けるようになりました。
「モテそうでモテないは言わなくていいです!」
迷惑なくらい何度も、この長いあだ名で呼ばれました。
でもそのおかげでボスから好かれることが出来たので、良かったです。
ここだけの話、その居酒屋内に付き合っていた彼女がいたのですが、それから2年間秘密を守りきりました。
4.第三関門、ボスに認められる
仲良くなれたとはいえ、仕事は仕事。
インカムポジションを掴み取ると、突如ボスがインカムでこんなことを言うことがありました。
これは、本日の料理長(ボス)のオススメメニューです。
初めて言われた時は、なんだなんだとビビリました。
インカムを受けたアルバイトメンバーは「了解です」と、各席にオススメに周り始めています。
ボスからこのインカムが入った時は、何が何でも売りきらなければいけないミッション。
「いやいやいや!なめろうってどんな料理ですか!?」
時には食べたことがないオススメメニューを売るミッションがあることもありました。
アルバイト仲間にオススメポイントを聞いて、見様見真似でオススメに周ることに。
すると、少し格式の高いお店だったこともあり、料理長のオススメというワードと、押し売りと笑顔で難なく売れました。
オススメを売り切ってくるやつとして、ボスから仕事面でも認められるようになりました。
5.まとめ
そのアルバイト先では、約2年間お世話になりました。
求められた仕事のレベルが高かったので、今となっては凄く良い経験だったと思います。
ボスからプロの仕事の基準を教わりました。
ボスに鍛えられた僕の先輩は、女性でも年収500万〜700万を稼いでいます。
入った時はいつクビにされるかと思いましたが、続けることの大切さを学びました。
何事も経験だと思って、これからもチャレンジし続けます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!