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映画『ルックバック』上映時間わずか58分とは思えない美しくも儚い青春物語に誰もが心奪われる
映画『ルックバック』を鑑賞した。
上映時間58分とは思えない満足度。これが噂の『ルックバック』かと、SNSで話題になる理由をこの目で観た。
観てきた感想をまとめていこうと思う。
作品情報
![](https://assets.st-note.com/img/1722346581789-3uE0p1mPD5.jpg)
スタッフ・キャスト
監督:押山清高
原作:藤本タツキ
キャスト:河合優実、吉田美月喜
あらすじ
学生新聞で4コマ漫画を連載し、クラスメイトからも称賛されている小学4年生の藤野。
そんなある日、先生から、同学年の不登校の生徒・京本の描いた4コマ漫画を新聞に載せたいと告げられる。
自分の才能に自信を抱く藤野と、引きこもりで学校にも来られない京本。
正反対な2人の少女は、漫画へのひたむきな思いでつながっていく。
しかし、ある時、すべてを打ち砕く出来事が起こる。
観た感想
![](https://assets.st-note.com/img/1722348112719-Z5QYFXPX5j.jpg?width=1200)
冒頭でも述べたとおり、58分とは思えない満足度を味わった作品だった。本作品の感想や考察記事を見ると、人それぞれ感じたものがある。私が本作品を観て感じたことをまとめていきたい。
まず、藤野の漫画に対する葛藤や喜びのシーンが、とても共感できる。私も学生時代にデッサンを描いていたので分かるが、絵を描くというのは、とても地味な作業だ。昼夜問わずスケッチブックやキャンバスに向かって、描き続ける。途方に暮れる作業。
そうやって描いた作品を褒められることは、この上なく嬉しい。藤野が無言でスキップをはじめたシーンの気持ちがよく分かる。ものづくりをやっている人、やったことがある人にとって、あのシーンの喜びの表現で共感する人は多いのではないかと思う。
京本の部屋の前に積まれたスケッチブックの量だけで、京本の努力量が分かる。普通のアニメだったら、そのスケッチブックの量を見て感じたことを台詞にして表現するのだが、あえて台詞にしない。ルックバックでは、台詞にしないで表現しているシーンが多い。台詞がないからこそ、描写から伝わってくるものがたくさんある。
![](https://assets.st-note.com/img/1722348134362-bmJPARyrPG.jpg?width=1200)
2人が出会ってから、駆け抜けていくようにあっという間に過ぎていく青春時代の描写が美しい。今まで知らなかった外の世界を知っていく、京本の笑顔が素敵だ。すべてが新鮮でまぶしく見えた、青春時代を思い出す。
わずか58分の中で、心奪われるシーンが満載だ。作品に込められた制作陣の想いを知れば知るほど、多くの人からSNSで評価された理由も分かる。作品を観た人は、作品に込められた背景まで知って欲しいと思う。
語りたいことはいくらでもあるのだが、ネタバレになってしまうことは避けたいため、伝えられることが限られている。
少しでも気になっている人は、映画館まで足を運んで欲しい。
まとめ
58分という短く見応えたがある作品というのも、なかなか映画館に足を運ばない人たちにも、見やすい作品だと思う。
ルックバックの大ヒットを受けて、今回のような短い時間にまとめられた作品も増えてきそうだ。
この作品を観た人と、感想を語りたいと思う作品。ひとりで見るより、だれかと観ることをおすすめしたい。