俳優、女優を目指している人あるある5選
僕はもともと俳優活動をしていた経験があるため、俳優を目指している友達を紹介されることがあります。
普通に会社で働いている友達には言えないけど、僕みたいな経験者には言える、悩みやあるあるがたくさんあると思います。
経験者にしか分からないけど、本当は分かって欲しいと思っていること。
今回は、俳優、女優を目指している人あるあるを話していこうと思います。
1.職業、俳優と言い切れない
と、胸を張って言い切れません。
と聞かれた時に、一瞬回答に困ります。
そもそも俳優さんといっても、実際のところは3パターンの人に分かれると思います。
僕は③のパターンだったので。
仕事は何ですかと聞かれて、応える前に一瞬迷うことがありました。
収入も得ていないのに仕事と言えるのか。
収入を稼いでいる仕事でいうと、フリーターと言えば良いのか。
俳優もやってるのに、言わないのも隠しているみたいで違うのか。
2.俳優すごいと言われて困る
というと、「すごーい!」とキラキラした表情で見られます。
でも僕は実際のところは1.③パターンに該当する俳優だったので。
1年間のうち3分の1が俳優としての活動、3分の2は生活する為のアルバイトをせざるを得ない状況でした。
さらにこんなことをよく聞かれます。
「何に出てるんですか?」
「誰と共演したんですか?」
「今なにやってるんですか?(次は何の作品に出る予定ですか?」
俳優ですと言うと、みんながイメージする俳優像と現実のギャップがあり過ぎて、俳優ですと言えない時期もありました。
3.ほぼフリーター
2でも少し取り上げましたが、1年間のうち3分の1が俳優としての活動、3分の2は生活する為のアルバイトをやっていました。
つまり、ほぼフリーターです。
なぜそうなるのか。
俳優活動をしていてオーディションに受かると、「では来週からお願いします。」という感じで、約1ヶ月〜3ヶ月ほどスケジュールを空けなければいけないことに気づきました。
そう考えると、1ヶ月〜3ヶ月空けてもいい仕事という選択肢で職業を選び、結果的に飲食店アルバイトに落ち着く人がほとんどです。
さらに、1ヶ月〜3ヶ月空けるということは、1ヶ月〜3ヶ月収入が止まるということ。
3ヶ月も空けてしまったら、貯金は0円。
それどころか、クレジットカードで生活費を先払いせざるを得なくなり、その後3ヶ月から半年はクレジットカードの返済に追われ、アルバイトをせざるを得なくなっていました。
1ー③パターンに当たる俳優の場合、金銭面もかつかつでメンタルも不安定。
でもこんなこと話しても仕方ない。
こんなこと話して、もしお客さんとして来てくれるはずだった友達を失う訳には行かない。
4.最近どうって聞かれて困る
そう聞かれても、アルバイトしかやっていない時期もありました。
次の出演作が決まっていない時に、この質問は辛かったです。
正直に言えばいいんですが、そう言うと自分は何をやっているんだろうと、迷走してしまいます。
本当はみんなの期待に応えるような活動をしていたいけど、そうじゃない時もありました。
5.先が見えない
将来的にどういう俳優になりたいか。
理想はあります。
でも、どうやったらその理想にたどり着けるのか分からない。
自分がいるアマチュアの世界から、理想であるプロの世界へ進む道が分からない。
舞台やってまた舞台に出ているけど、たまに映像作品に出ることもあるけど、先に進んでいる気がしない。
経歴は増えているけど、ただ同じことを繰り返しているだけな気がする。
走っても走っても、現在位置から変わっていない。
本を読んでラットレースという言葉を知った時、本当に自分はそのとおりだなと思いました。
6.まとめ
ここまで読んでくださったみなさんには、俳優活動をがんばっている人の気持ちが、少しでも分かっていただけたんじゃないかと思います。
もっと知りたいぞという人には、以前僕のnote紹介した「劇場」という映画がオススメです。
このnoteを読んで、友達に俳優さんがいる人に、少しでも友達の気持ちが分かってもらえると嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!