映画『キングダム 大将軍の帰還』王騎将軍と龐煖の一騎打ちシーン撮影裏に注目
2024年7月12日公開。映画『キングダム 大将軍の帰還』を鑑賞した。
今回でシリーズ最終章と聞いていたが、最終章にふさわしい最高傑作だった。
鑑賞した後の興奮が冷めないうちに、映画を観た感想をネタバレなしで紹介しようと思う。
作品情報
スタッフ・キャスト
あらすじ
観た感想
今回の作品の主役は、間違いなく王騎将軍だ。
大沢たかおさん演じる王騎将軍が、“大将軍”の名にふさわしい活躍を見せている。
大沢たかおさんは王騎将軍を8年間演じ続けている。王騎将軍という役どころを掴めた瞬間は、一度も無いそうだ。
正解がない中で全力で近づこうと努力し、もがき続けて終わったと、インタビューで話している。
今回は特に、龐煖(ほうけん)を演じる吉川晃司さんとの一騎打ちのシーンの迫力が凄まじい。日本映画で、ここまで迫力ある戦闘シーンは観たことがない。
この一騎打ちのシーンを撮るために、大沢さんと吉川さんは5日~6日ぶっ通しで2人の戦闘シーンの撮影を続けたそうだ。
見た目は同じ矛でも、軽い矛から重い矛を撮影シーンごとに使い分けていた。矛がアップで映るシーンでは、実際のジュラの刃を振って止めていたそうだが、先端だけで20キロもある矛を使用したとのこと。
重い矛は止めることが難しく、相手に当たることもあった。実際の武器ではないため大怪我にはならないが、痛みを伴う撮影だったそうだ。
このような背景が、あの迫力ある一騎打ちのシーンを、原作そのままに再現している。
激しい戦闘シーンもさることながら、全力で王騎将軍を演じる大沢たかおさんの鬼気迫る迫力は、劇場の大画面で体感して欲しい。
また、今回から本作品に登場した謎多き大将軍、摎(きょう)を演じる新木優子さんに注目したい。
美しさはもちろんのこと、馬を乗りこなしながらの戦闘シーンを再現し、大将軍に相応しい強さを魅せている。
シリーズ4作品目で名だたる面々が揃う中、引けを取らない存在感があり、素晴らしい活躍だった。
まとめ
2019年に1作目が公開され、4作品すべて大ヒット作品となっている、キングダムシリーズの最終章。
NetflixやAmazonプライムで配信されてから観ようと思っていたが、映画館まで足を運んで観た甲斐があった。
日本映画史上に残るであろう本作品は、映画館で体感することをオススメする。