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三浦るぴんの短編小説(全年齢向け)

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三浦るぴんの短編小説(全年齢向け)です。
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#言葉

「手抜き」(短編小説)

  * 「手抜き」という言葉だけで、どれくらい想像力を働かせることができるかによって、そ…

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恋愛中者(短編小説)

  * 恋愛は難しい。 最近、彼女の様子がおかしいから、そう思う。 いや、おかしいというよ…

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好きへと変わる気持ち(短編小説)

* 僕が彼女の秘密を知ってしまったのは、夏休みに入る前の日だった。 その日も僕は図書室で…

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私は本気だけどね(短編小説)

* 「――この学園に、私以上の美少女なんているわけないでしょ!」 「いねえよ」 俺は即答し…

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文芸部の先輩と後輩の恋愛事情(短編小説・前編)

* 「え? 何この空気?」 「ん、あー……まぁ、ちょっとね」 「…………」 その日の放課後…

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文芸部の先輩と後輩の恋愛事情(短編小説・中編)

* そんなことを考えている間にも、どんどん状況は悪化していく。 気付けば周囲には人だかり…

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文芸部の先輩と後輩の恋愛事情(短編小説・後編)

* 俺と後輩ちゃんは並んで歩き続けていた。 「先輩、どこに行くんですか?」 そんな問いかけに対して俺が返した答えは――。 「――秘密だよ」 たったそれだけだった。 それでも、それだけで十分だったのか、後輩ちゃんは小さく微笑むだけでそれ以上は何も言ってこなかった。 そのことに感謝しつつ、俺はさらに足を進めるのだった。 そして、それから数分後――俺たちは目的地へと辿り着いた。 そこは何の変哲もない普通の公園である。 ただし、昼間と違って今は夜だということもあり、周囲には人の姿は

先輩と後輩は一歩前へ踏み出す(短編小説)

  * 「……あの、私……その……」  もじもじと指を動かしながら、彼女は何かを言おうと…

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少女マンガみたいな恋をしよう(短編小説)

* 彼は少し照れたように笑うと、そっと私の腰に手を回し、優しく抱き寄せてくれた。 そして…

ずっと家族だった姉が義姉だったので、恋人同士になりました。第1話

  * 「おはようございます、弟君」 「おはよう、姉さん。……朝から元気だね」 「はい! …

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ずっと家族だった姉が義姉だったので、恋人同士になりました。第3話

  *  ジェットコースターに乗ってみて、わかったことだけど、結論として、ものすごく楽し…

きっと誰かは(短編小説)

  * 嫌われているのは、わかっていた。 そのことに、不満を感じたりしたことはなかった。…

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小悪魔な後輩に誘われている(短編小説・前編)

  *  いきなり、背中に柔らかいものが押し当てられた。  しかも、その柔らかな感触は背…

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小悪魔な後輩に誘われている(短編小説・後編)

  *  次にやってきたのは雑貨屋だった。  彼女は小物類が並んでいる棚の前へと移動する。  そして、なにかを手に取りながら呟いた。 「うーん、どれにしようかな……」  迷っている様子だったので、横から口を出す。 「なんでも好きなやつを選んでいいぞ」 「本当ですか? じゃあ、お言葉に甘えて……」  そう言うと、彼女はいくつかの品物を選び出した。  そして、それらをレジカウンターへ持って行く。  しばらくしてから、大きな袋を抱えて戻ってきた。  中には色と