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アニマル・ウェルフェア(動物の福祉)

最初に断っておくが、人にはいろんな考え方の人がいてそれでいいと思っている。
自分と違う考え方の人を否定するのではなく、私はこう思っているという話なので、みなさんも自分ならどうするかを考えながら読んでほしい。  

6年前に「ナチュラルフードコーディネーター」の資格を取った。
別に資格を取る必要もないのだが、そうでもしないと勉強しない怠け者なので取っただけである。
その時にいろいろな食事情について学んだ。

食に関して大きく分けると、特に気にしない、オーガニック志向、ベジタリアン、ヴィーガンに分れる。  

何それ?な人に説明すると、、、
オーガニック志向:無農薬、省農薬、自然栽培、自然飼育の物を選んで食べる。
ベジタリアン:菜食主義で肉や魚は食べないが乳製品などは食べる。
ヴィーガン:完全菜食主義で動物性のものは一切食べない。

健康のために野菜だけの人もいれば、動物の命を食べるわけにはいかないからとの理由の人もいる。どっちがいいとか悪いとかではなく考え方の違いだ。

私は地球上の生物は弱肉強食で保たれてきているのだから、肉や魚を食べるのも自然なことだと思っていてオーガニック志向のところに属している。
だからといってガチガチの絶対自然食品しか食べない!というわけでもなく、たまにはファストフードも食べるし、外食もする。
できるだけ!なるべく!というところがポイントだ。
私の生き方そのものでゆるいのが特徴だw

日本は捕鯨問題も抱えているが、反対される理由の一つにクジラは哺乳類なのに食べるなんて野蛮みたいな話もある。それを言ったら牛も豚も哺乳類なのにおかしな話だ。
きっとシー・シェパードの人たちは全員ヴィーガンなのだろう。  

産業動物、いわゆる家畜と言われる動物たち(牛、豚、鶏など)の命を頂いて私たちの食生活は成り立っている。

中華街や海外のマルシェで丸ごとの肉を吊るしてあるのを見たことあると思うが、大半の日本人はきれいにスライスされパックされた肉しか知らないだろう。
見えないところで命ある動物を殺処分して解体してくれている人がいるのだが、パックされた肉しか見ていないと動物の命を頂いているという罪悪感や感謝が薄れていると思う。  

「いただきます」は命を「いただきます」ということ。
それを忘れずに感謝して残さずに食べなくてはいけなくて、無駄にしてはいけないと思う。

そして、そんな動物たちのために定められたのがアニマル・ウェルフェアの理念である。
古くからの歴史を調べると人間は動物にひどいことをたくさんしてきている。
書ききれないので興味のある方は調べてみてほしい。  

アニマル・ウェルフェアに記されている5つの自由は次の通り。

<5つの自由>
1.空腹と渇きからの自由
2.不快からの自由
3.痛みや傷、病気からの自由
4.正常な行動を発現する自由
5.恐怖や苦悩からの自由  

アニマル・ウェルフェアっていう言葉を初めて聞いた人もいるかと思う。
下記のサイトにわかりやすく説明してくれているので読んでほしい。
簡単に言うと、産業動物である家畜にもいろんな自由を与えよう!ってことだ。

世界的に推進されている理念ではあるが実際どうだろう。
狭いところに閉じ込められて運動もさせてもらえず、日光浴さえ出来ず、病気になったら困るので抗生物質を投与され、安上がりな質の低い餌を与えられ、ぶくぶく太らせるだけの飼育されている産業動物がまだまだいるのが現実だ。  

特に日本は先進国なのに遅れているのでオリンピックの際の食事がニュースにもなっていたことも記憶に新しい。

そして、自分の中で一番衝撃を受けたのが数年前に見た映像だ。
未だに脳裏に焼き付いている。  

どんなに狭いところに閉じ込められていようとも、動物は食事の時間だけは楽しみにしているものだ。

私の見た映像はフォアグラ用のガチョウたちの給餌シーンだった。
時間になると無理やり口を開けさせて嫌がっているのに口の中に金属の管を刺し餌を流し込んでいた。
食べたくもないのに太らせるためだけに大量の餌を強制的に流し込むので、口から溢れ出し口の周りはベタベタになり、餌の時間がガチョウたちには恐怖以外の何物でもなく涙を流して嫌がっていたのだ。あれを見て以来フォアグラは口にはしていない。フレンチでもフォアグラだけはやめてもらう。
アニマル・ウェルフェアの理念はどこにもない、人間のエゴ以外の何物でもないあの映像を見てから食について考えるようになり勉強したのだ。

もしも自分が産業動物に生まれ変わったなら、、、
食べられる運命なのはしょうがない。
ただ、寿命を全うするまでの間は幸せに暮らしたい。
広いところで自由に遊ばせてもらって、美味しい健康的な餌を食べさせてもらって、可愛がってもらいたい。

実際、アニマル・ウェルフェアの理念通り健康的に飼育されている産業動物もいる。
手間がかかるし、こだわりの餌が与えられているのだから値段が高くなるのはしょうがないと思う。

消費者がみんなそっちを選ぶようになっていけば、少しでも不幸な産業動物が減るのではないかという想いから自然食品を選ぶようにしている。

それは、卵、乳製品も同じだ。
きちんとした物を購入することが、それに取り組んでいる酪農家や農家の方を支援することにもなる。

今回はアニマル・ウェルフェアについて書いているので野菜のことは省略するが、野菜にも同じことが言えて、農薬と化学肥料で日本の土壌はどんどん汚染されてしまっている。  
最近は農業と真剣に向き合う人も増えてきているので、できるだけ真面目に向き合っている農家さんから購入したいと思っている。

自分や家族の身体のためもあるが、産業動物のため、大きくは地球のためにも、これを機会に身体の中に入れるものについて見直す時期が来ているのではないだろうか。

知らなければ知らないで日常生活は普通に送れる。
ただ少し意識するだけで徐々に変わっていくと思う。
現に我が家の食生活も数年前と比べると全然違う。

どのくらいの人にこの noteを読んでもらえるか分からないが、消費者としてきちんとしたものを選択していくことを意識することを今日から始めてみませんか?

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